広島交響楽団第394回プレミアム定期演奏会
2019年10月12日(土)
10月11日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。
これぞ、フルオーケストラの魅力といった演奏会でありました。大満足であります。
しかし、実は、行く前、少し、躊躇があったんです。「ウゥーン、何か、行くのが、たいぎいな」という感覚です。「たいぎい」というのは広島弁で、標準語への訳は不可能であります。
http://hiroshimaben.net/taigii/
上記サイトでは、「めんどくさい」と説明していますが、チト違うのであります。
・・なことはどうでもよくて、「たいぎい」気持ちは吹っ飛びました。
18:45からの開演です。これも「たいぎい」の一つです。昼間の方が良いです。
「プレミアム」と付いて、通常の定期演奏会より少し高めの設定です。招聘演奏者のギャラの関係と思われます。チケットを買うとき、すこし「たいぎい」気持ちがありました。
ヴァイオリンの掛本麻里さん、トランペットの松崎祐一さんが最後の演奏会ということでした。ただ、客演として引き続き出演されると思います。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲とラフマニノフの2番の交響曲です。
ラフマニノフの交響曲を聴くのは初めてですね。
全く知らない指揮者でした。
各パートにこまめに指示を与えるような指揮法ではなく、拍子をきちんと刻むような指揮でありました。
このヴァイオリニストも初めて知りました。経歴を見ると凄いキャリアを持っています。6歳でジュリアード音楽院合格!
普通、曲の区切りが付いた場合弦を高く上げるのが多いですが、日本刀を鞘に納めるように下段に振り下ろすのが印象的でした。
印象的と言えば、そのドレスですね。キャメというのでしょうか、キラキラネオンサインのように光に反応するんですね。前列の方はまぶしかったのではないでしょうか。少々やり過ぎでは・・?
シベリウスのヴァイオリン協奏曲は聴いてみたい曲でした。
出だし、オーケストラのピアニッシモで始まるのですが、いつ始まったか分からない程度の音量ですので、聴く側も心構えが必要なんですね。あっさり出ちゃいました。もう少し、インターバルタイムが欲しかったです。
1楽章、2楽章、うら哀しいというか、侘しいというか、そのメロディは心地よいのですが、イマイチ気分が乗ってきませんでした。一変したのは3楽章のuptempoになってからです。最後は興奮の境地に引き込まれ、ブラボーでありました。
ただ、ヴァイオリニストと言えば、昨年の諏訪内晶子の印象が強くて、率直に言って、見劣りする印象でありました。(注 技巧的に見劣りすると言っているのではありません。私の演奏会に対する印象がということです。)
https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/a2e4d57ebc4d41d8acf75dddfc80995a
ラフマニノフの2番の交響曲は、甘酸っぱい恋愛をしている方にとっては凄く共感するメロディーと思います。シベリウスのもの悲しいメロディとは対極ですね。面白い選曲と思いました。
圧巻は、4楽章でありました。これぞ、フルオーケストラの爆発的音量であります。もう、こりゃ、演奏が上手とか下手を通り越して、迫力でもって圧倒するのであります。
ただ、ただ、低弦が弱いのであります。ヴィオラ、チェロ、コントラバスを増強すれば、広響は鬼に金棒と思うのでありますが・・。今後に期待いたしましょう。
アンコールはありませんでした。私は、アンコールはいらない派です。
帰り道、たいぎい気持ちは全くありませんでした。オケから圧倒的なパワーを貰ったのだと思います。
余談でありますが、楽友と休憩時間ロビーでお会いしましょうとメイルしたのですが、来ませんでした。終了後メイルを確認すると、来れなかったとありました。この方呉から来るので遠いんです。たいぎい気持ちになったんじゃなかろうかと思います。
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