トヨタ、燃料電池車の特許開放
2015年1月8日(木)
トヨタ自動車が、FCV(燃料電池車)の特許5,680件を無償で開放しました。「英断」、「ビックリした」という反響が多かったようですが、私は、そんな印象はありませんでした。
というのは、私は環境技術(ハイブリッド)はオープンにすべきだと、主張していたからです。
2007年11月1日のブログで、トヨタがハイブリッド技術をオープンにすべきだと書きました。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/1098f6e7ce1d25e6b3627bf64d4efa10
考えてみれば、特許制度って、不思議に思います。世のため人のためになるものなら、大いに普及させた方が良い訳で、そのためには、「独占」というのは相応しくありません。
例えば、会社組織で、何か画期的な事務処理方法を考えた人がいるとして、その方法を「独占」して、他者に使わせないようにするでしょうか・・。そんなことは有り得ません。
ところが、会社同士だと、「独占」して、他社には使わせないようにするのです。これは、競争があるからということは明白です。そして、その「競争」は一体どこから来るのかと考えた場合、(中略)それは、資本主義だからと言わざるを得ません。(「中略」にしましたが、ここを論理的に説明できれば、私は違った人生を歩んでいたことでしょう。)
私は、人類が進歩していけば、このような矛盾のある特許制度というものは、無くなると思います。
そんな無想のようなことはさておき、現実的な話です。
私は、先のブログで、トヨタは尊敬される企業を目指すべきだとも書きました。今回のことで、一層その評価は高まったことと思います。ただ、道半ばです。私が言うようにすれば、評価される企業のトップになることは間違いありません。
トヨタの営業利益は2兆円オーバーです。車の販売台数は約一千万台です。営業益の半分1兆円を車の値下げに当てるとすると、一台当たり、10万円値下げすることができます。間違いなく、評価が一機に高まるでしょう。そのこともさることながら、トヨタ車が多く売れるようになり、益々値下げすることができるようになり、いずれ、他社の車は売れなくなり、トヨタが独占するということになりそうです。
特許による「独占」は良くないと書きましたが、競争相手がいなくなるほどの「独占」も(中略)良くありません。(説明できない部分は「中略」とするクセが付きました。)
トヨタには、営業益の半分を税金として納めていただくのが、尊敬される企業への道だと思います。
基幹部品「スタック」については、何年か前までは、バラード社(アメリカ)が技術水準が高いという評価でした。しかし、最近は、バラード社の「バ」も聞きません。技術進歩の激しい分野だと思います。トヨタも、不断の努力を重ねないと、遅れる可能性はあります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます