団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

環境車

2009-08-21 17:34:57 | 環境車
                    環境車

                          2009年8月13日(木)

 「ゼロエミッション車!」と打ち上げた。日産リーフ。
 負けじと、「ガソリン1ℓで100㎞走行!」と打ち上げた。GMのシボレーボルト。
 どちらも共通しているのは、「ごまかし」があるということである。

 リーフは、日産が開発した電気自動車で、来年発売すると言われているが、現時点では世界で最も優れた電気自動車だろう。しかし、「ゼロエミッション」ではない。電池を動力源にするので、走行中は排気ガスを出さないが、電池を充電する電気をつくるために、しっかりCO2を排出している。

 シボレーボルトは、GMが開発したシリーズ式のハイブリッド車で、電池のみでも約60数㎞走行する性能を持つ。どういう条件で「ガソリン1ℓで100㎞走行」か明らかにされていないが、おそらく、電池に電気でフル充電し、更に1ℓのガソリンで電池に充電した場合、「100㎞走行」ということだろう。こういうのは、「ガソリン1ℓで100㎞走行!」とは言わないだろう。

 どうしてこうも「ごまかし」をするのか?日産にしろ、GMにしろ環境車でトヨタに大きく遅れており、その「焦り」だろうか。私には、「ごまかし」をするような企業文化の会社がいくら優れた車を造ろうと、乗りたいとは思わない。

 それはともかく、リーフもボルトも車体サイズはプリウスとほぼ同じであり、プリウスと真っ向勝負である。
 地球環境にとって、トヨタに有力な競争相手が続出するのは、良いことだ。トヨタのハイブリッド展開に拍車がかかるだろうからだ。10年3車種程度、11年5車種程度発売するのではなかろうか。(モデルチェンジ含む。)


 日産リーフ。


 シボレー ボルト。


(2009年8月16日、追記)

 13日の朝日新聞に、「リッター98キロのEV]と題して、次の記事が掲載されている。

 米ジェネラル・モーターズ(GM)は、11日、10年後半に投入する予定の電気自動車「シボレー・ボルト」の「燃費」(市街地走行)が、ガソリン1リットル当たり約98キロメートルになる見通しだと公表した。
 ボルトは家庭の電源から充電できるプラグイン式で、1回の充電で40マイル(約64キロ)走る。充電分の電気が切れると、発電専用のガソリンエンジンで起こした電気で走るよう自動的に切り替わり、ガソリン満タン時には計300マイル(約483キロ)走る。
 GMが公表した「燃費」は、充電分とガソリンエンジンでの発電分の両方を組み合わせて走った場合の計算。販売価格は未定。


 朝日新聞は、ボルトを「電気自動車」と書いているが、一般的な分類は「ハイブリッド車」である。
 プリウスのアメリカでの販売価格は、22,000$。ボルトが25,000$で売られるようなことがあれば、相当有力である。

 しかし、このボルト、あらゆる走行状態でキチンと自動車としての機能を果たすのであろうか?
 私は、高速走行で何時間巡航できるかというのが、問題だと思っている。


(2009年8月17日、追記)


 16日付けの朝日新聞によると、「GMボルト燃費『世紀の誇張』」と題して次の記事が掲載されている。


 米消費者団体専門誌コンシューマー・リポート電子版は15日までに、米自動車大手・・GMが家庭で充電可能な「シボレー・ボルト」の燃費を1ガロン当たり230マイル」(1リットル当たり約97キロ)と発表したことについて「世紀の誇張の可能性がある」と酷評した。
 ボルトは最長で走行距離40マイル(約64キロ)までは家庭で充電した電池のみで走行でき、その後は再充電のためガソリンエンジンが駆動し始める。
 同誌は、GMがボルトの詳細を明らかにした11日の発表を「誇大広告」と指摘。最初の40マイルに使う電気の料金を考慮に入れると「ガソリン1ガロン当たり100マイル相当」(注 1リットル当たり約42キロ)の方が妥当である上、その基準とした電気料金も適切でないなどと疑問点を列挙し「誤解につながる発表は誰のためにもならない。GMはリスクを生み出している」と警告した。




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