団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

F1

2008-03-10 09:59:19 | 

F1

2008年3月9日(日)

 今年も、いよいよF1のシーズンが到来する。「フォーミュラ ワン」。スピードの限界に挑戦する自動車レースの最高峰だ。

 昨年のF1は話題が多かった。
 黒人初めてのドライバー、ルイス・ハミルトンが、初戦でいきなり表彰台。あれよあれよという間に、9戦連続で表彰台という「新人」としての新記録を樹立した。そればかりではない。シーズン終盤まで、誰もがハミルトンがチャンピオンになると思うほどの活躍振りで、残念ながら最終レースで逆転されたものの、僅か1ポイント差。次シーズンも、ハミルトンが本命になると予想されるほどの力を見せつけた。

 ハミルトンと同じ、マクラーレン・メルセデスのフェルナンド・アロンソは、屈辱的なシーズンだった。前年の覇者でありながら、同じチームのルーキーに勝てなかったのだから。
 ハミルトンへの嫉妬からか、シーズン途中、ハミルトンとの不仲説や、いさかいが噂された。詳細は知らない。
 このせいか、アロンソは前年までの古巣のルノーに復帰することになった。今年、違うチームでのハミルトンとの勝負が楽しみだ。

 最終レースで逆転優勝をしたのは、キミ・ライコネン。皇帝ミヒャエル・シューマッハー引退後のフェラーリでその役割を果たした。F1で370㎞/h!の記録を持つ最速男だ。

 我が日本チームのトヨタとホンダであるが、さっぱりであった。両チームとも、実質的にこれだけ不振の年があっただろうか。

 トヨタが鳴り物入りでF1参戦したのが、2002年。6シーズン終了して、2年目の2位というのが最も良い成績だ。その時のトヨタであるが、見る者が恥ずかしくなるようなもので、新聞1面に「2位」の全面広告を出すハシャギ振りだった。優勝ならともかくもね。
 
 昨年から、トヨタはエンジンを他のチーム、ウイリアムズに提供したが、そのチームの方がトヨタよりコンストラクターズポイントが多かったのだから、トヨタとしては内心穏やかではなかっただろう。
 トヨタという会社は、「ネガ」を丹念に潰して改善を行うというようなDNAを持っており、「天才的な」仕事が要求されるF1のような世界では実力を発揮できないのか。
 
 今年は、ドライバーをラルフ・シューマッハーからティモ・グロックへ代えた。もう一人のヤルノ・トゥルーリが、今年の練習でトップタイムを出すなど、昨年よりか期待はさせられる。

 一方ホンダは、本田宗一郎のDNAを引き継ぐ、天才的な会社だ。かつて、F1で圧倒的に強かったことからも分かるように、何時何が起きて優勝しても不思議ではない。しかし、私には今のホンダはF1にトヨタほど執念を持っていないような気がする。このチームに欠けているのは「熱意」だ。

 忘れられないのは、第6戦のカナダGPでのロバート・クビサの事故だ。270kmで走っていたクビサが、コーナーを回りきれずに、コースイン側の壁に激突し、反動でアウト側の壁にも激突した。ちょうど90度傾いた車体のコックピットから、クビサの「首」があたかも折れてしまったかのように、「ブラブラ」激しく揺れた。
 しかし、驚くべきことに、このクビサ、翌戦は大事を取って休んだものの、翌々戦で第4位に入賞した。一体、F1ドライバーには、「事故の恐怖」のPTSDはないのか。

 今年も熱くなりそうな、F1。その第1戦は、3月14日オーストラリアGPで幕が切って落とされる。

(写真)トヨタのF1。2001年12月23日、広島県産業会館で撮影。
 F1には美女がつきものなんです。私は決してコンパニオン・ガールを撮ろうとしていたのではありませんよ。と言い訳すればするほど、疑惑が生じます。(汗)


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