異常から狂気へ
2017年1月31日(火)
トランプ大統領が、入国制限をする大統領令を出しました。トランプ氏の言動は誰しも異常と感じていたと思いますが、嵩じて狂気のステージになった感がします。
イスラムテロを打倒するという名目で、シリア難民の受け入れ120日間の凍結、中東・アフリカの一般市民の入国の90日間禁止を命じるものです。既に多くの識者が述べていますが、テロ対策としての有効性はほとんど無いということです。
このブログでも書きましたが、トランプ氏は、第二次世界大戦後の世界の協調のシステム、国連に象徴されるものですね、を壊そうとしています。
国連難民高等弁務官事務所は、最も弱い立場である難民は、「宗教、国籍、人権を問わず、平等に扱われ、保護と支援、再定住のチャンスを受けることができるべきだ」との声明を発表しました。
また、米国を初め、各国の市民が反対のため立ち上がっています。
さらには、ドイツ、フランス、イギリス、カナダなど、米国の同盟国の首脳からも批判・不同意が表明されています。
一方、我がヤベー首相はどうかと言うと、「アメリカ政府の話であり、政府としてコメントすることは控えたい。」とこの重大な国際的人権弾圧に対して、無反応であります。私は、人権問題に携わった経験からして、「無視」というのが最大の人権侵害ということを聞きました。
今年のメーデーでは、我が日本でも、世界市民に連帯して、「トランプやめろ」のスローガンが掲げられると思います。