不法移民
2017年1月27日(金)
私は、アメリカという国は、懐の深い国と思います。
トランプ大統領のメキシコ国境にフェンスを造るという報道によると、アメリカへの不法移民が1,000万人以上と言います。日本だと大問題になって、というか、そういう事態ができないように対策を行うでしょう。日本は、こういったことに非常に敏感ですから。日本は、外国に対して極めて閉鎖的な社会と思います。
それはともかくとして・・。実は、私の従姉は、ペルーに住んでいたのですが、アメリカへ移住しました。不法移民と聞いていましたが、渡航時点では合法で、不法滞在だったのだと思います。現在は既に死んでいますが、不法滞在期間は2,30年続いたと思います。
なぜ、このように、日本的感覚からすれば異常なことが起こり得ているのかというと、既に語られていますが、安い労働力として必要とされていたのが主要な原因と思います。
トランプ氏の国境の壁は、議会の予算承認が得られなければ困難ですが、新たな手を出してきました。メキシコからの輸入品に高率関税をかけ、それで造るというのです。
メキシコも対抗してかけることになると思いますので、貿易戦争が始まることになります。トランプ氏は、メキシコ大統領との会談も取りやめてしまいました。きな臭い状況になるかも知れません。
異常なトランプ氏を止める手立てはありそうもありません。ヤベー首相が来月会談をすると報道されていますが、宿題を背負わされるのは必至でしょう。
日米自動車摩擦の再燃ですね。一部評論家は、日本の自動車メーカーはアメリカに工場を建て雇用にも貢献している。それを説明すれば分かってくれるのではないか、という私からしたら超楽観的見方をしています。しかし、現在も日本からアメリカへの輸出は100万台か200万台か知りませんが、100万台オーダーの数字で、日本でのアメリカ車のシェァは1%もありません。アメリカでの日本車のシェァは約40%。この数字、つまり乖離を見れば、ここが突き所であるということは、ビジネスマントランプでなくても誰でも分かることです。しかも、誰がどう見たって日本の方にメリットが大きい訳です。どういう形で決着するか分かりませんが、少なくとも自主規制であるとか、アメ車の強制輸入をさせられると思います。アメリカの3大自動車メーカーは拍手喝采でしょう。
最近の自動車メーカーの株価では、マツダがダメージが大きいようです。アメリカの工場を閉鎖し、メキシコに工場を建てちゃいましたからね。
私は、日本はトランプ大統領との交渉に当たっては、覚悟を持つことが一番重要だと思います。現状より不利になってもやむを得ないということです。因みに、私は日米貿易でよりメリットを受けているのは、日本側と思っています。
また、軍事負担の増額を要求されることになると思います。もう、日米安保条約第一から自主防衛へ方向転換することです。実は、私は、対アメリカへの最大のカードは、自主防衛に舵を切ることだと思います。日本に基地を置くことができなくなると、アメリカは慌てふためくでしょう。