カルメン
2014年7月2日(水)
予習と思って、クラーバー指揮ウィーン国立歌劇場のDVDを視聴したのがいけなかったのかも知れません。
オペラの鑑賞は、これまで10回もありませんが、その珍しい経験にしては、満足度60%程度ともったいなかったです。
・ビゼー 歌劇「カルメン」
・カルメン:オクサナ・ヴォルコヴァ
・ホセ:ヤベ・トメ・フェルナンデス
・ミカエラ:ペティヤ・イヴァノヴァ
・エスカミーリョ:ヨジェ・ヴィディッツ
・指揮:ロリス・ヴォルトリーニ
・マリボール国立歌劇場管弦楽団・合唱団・バレエ団
・2014年7月1日、広島市文化交流会館
カルメン役のヴォルコヴァですが、歌いまわしは良いと思うのですが、声量が乏しく、低域が十分でなく、物足りない感じでした。ホセ役のフェルナンデスは、メロディに十分乗って歌ってない感じで、イマイチでした。ミカエラ役もエスカミーリョ役も、これといった美点を見出すのは難しかったです。そりゃそうです。2時間前に、DVDでエレーナ・オブラスツォワとプラシド・ドミンゴを聴いていましたから・・。ただ、大将役のバスの太い声は印象に残りました。アンコールでも主役に準じた拍手が起こっていました。
合唱団は、男女各20名程度でしたが、これは素晴らしかったです。小人数の割には音量があり、何よりパンチのある聴きごたえのあるものでした。
オペラって総合芸術と言われていますが、キャストは大変です。歌えて、演技して(時には踊って)、かつ容姿を求められますから・・。さすがのヴォルコヴァも全てを満たすのは難しく、第2幕でホセのために踊るシーンがあるのですが、カスタネットがオーケストラ・ピットから聞こえてくるのは興ざめでした。
オーケストラですが、50人程度でしょうか。目立たない演奏で、オペラではあれで良いのかも知れませんが、もう少し盛り上げを感じられたら良かったです。
余談ですが、今回は放送局主催で、チケットは小学校の同級生が放送局の人を知っているという伝手で入手することができました。良い席でしたね。(10列36番・37番)一般に売り出す前に一部の人たちへはこのようにして流れるのかな?
小学校の同級生の話では、東京ではS席が28,000円だったとか・・。エッ!広島は15,000円でした。ただもっと驚く話がありまして、グリーンコンサートというプロモーターがあるのですが、S席5,000円Offの10,000円でダイレクトマールがきたのです。既にチケットを購入した後でしたのですが。という訳で入りも悪かったですね。裏方を含めると総勢100数十人のスタッフで15,000円という料金は決して高くないのですが・・。
私の左隣の50代位の方が、イタリアでオペラを聴いたことがあるとか、この前トゥーランドットを聴いた時はどうだったとかこうだったとか、「通」ぶって左隣の方と話をしていました。休憩時間中に話をするのは問題ありませんが、演奏が始まっても言い足りないのか話を続け、それはまだ迷惑度(★★★★)としても、メロディに合わせて(合わないこともありますが)ハモるんです。私も長らく演奏を聴いてきましたが、これ初めての経験でした。迷惑度(★×10)でしょうか・・。
以上、もろもろありまして、満足度60%くらいでした。
広島市文化交流会館。ネイミングライツでまたの名を「広島市文化学園HBGホール」と申します。
「オペラ界の超新星」とは、少々大袈裟。
演技の方は、もっともっと悪女らしさを出して欲しかったですね。
この緞帳を見るのは、シルヴィ・ギエム以来でした。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/eee2788d9e38ca3fd6de3e5410f59150
中央背の高い人がホセ、その左隣がカルメンです。
突然ですが、公演前に私が食べたビーフカレー893円也(税込)。ラッキョと福神漬けの食感がパリッとしていて味も良いのですが、肉の量が少ないのが玉に傷でした。
これは、妻が食べた焼肉・野菜ランチ1103円也。パンとスープとコーヒーが付きます。こちらの方は、肉は多かったです。
コンディトライ モーツアルト。演奏会の前にこのレストランで食べるのがほぼ定番になっています。