万能ロボット
2014年4月20日(日)
将来、人間より優れた万能ロボットができるとすると、その表情は、あるお方のある場での「表情」と同じようなものになるのではないかと想像しました。
「あるお方」とは、理化学研究所副センター長の笹井芳樹氏で、「ある場」とは16日に行われた記者会見のことです。
笹井氏は、スタップ細胞の論文の不正に関して自らの関わり等について、説明しました。私は、TVでその一部及びワイドショー番組の解説等を見聞きし、実に見事と思いました。
私が「見事」と感じたのは、その「説明」ではありません。その「表情」なんです。説明に関しては、主要には責任逃れに終始したように感じました。若山研への責任の転嫁です。自らが俯瞰する立場と言いながら、このような責任逃れの発言は、私は評価しません。
ところで、映像とは恐ろしいもので見る者をして、どのような言葉を並べようがその言葉とは裏腹の真実を見抜くことができる場合があります。つい最近の例ですが、天才ペテン師・詐欺師の佐村河内守氏の記者会見の際、そのことを経験しました。佐村河内氏の「説明」はその表情から嘘を見抜くことができるのです。「ゴーストライターのことは妻も知らなかった」。・・なことはないでしょう。私なんかは、あることないこと全て見抜かれていますから・・。
笹井氏がそのようなことを意識したかどうか分かりませが、2時間半に及び記者会見での表情は終始一貫して、「無表情」でした。これぞ、京都大学の医学部を卒業して36歳で同教授に就任した超エリートの面目躍如と思いました。何らかの「表情」を表し何らかのものを見抜かれることを防御しようとしたのです。私にはそう映りました。
今、万能ロボットに一番近い人類は誰であるか・・。それは笹井氏ではないでしょうか。(これは、決して否定的に言っているのではありません。)
ただ、笹井氏の「無表情」は、私には誠意のなさと映りました。