恋は妄目
2014年4月11日(金)
「恋する乙女は美しい」。
この言葉こそ、ある方に相応しい言葉はないと思います。
スタップ細胞問題で渦中にある、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが9日、記者会見を行いました。ある方とは、小保方晴子氏です。
スタップ細胞を発表した記者会見の時の浮き浮きとした表情とはうって変わって、もの思いに耽ったような、物憂い表情で目にうっすら涙を浮かべ、真摯に時には熱心に話す姿は、多くの人の美的共感を得たのではないでしょうか。
私はそこに、小保方氏がスタップ細胞に恋する姿をみつけ、恋する乙女は美しいと感じたのです。
記者会見で小保方氏は、「スタップ細胞はあります!」、「私は200回作製しています。」と強調しました。小保方氏とすれが、「私は彼とキッスを200回もし、実在を確かめているのです。」といったところでしょうか・・。
一方、専門家の多くが、「200回」と聞いてますます疑問を感じています。その作製に係る実験ノートが2冊ではなく、4・5冊との釈明は嘲笑すらされています。
しかし私は、記者会見での小保方氏の姿を見て、嘘を言っているとは感じませんでした。(余談になりますが、そこは、天才詐欺師・ペテン師である佐村河内守氏氏が、「天地神明に誓って嘘ではありません。」という嘘を言ったのとは、全く違います。)
一方、専門家が呈している疑問ももっともだと感じています。この両者を両立させることはできるのでしょうか。
両立させるため私は、小保方氏が見たとされるスタップ細胞は、「妄想」ではないかと結論付けたのです。何故って、「恋は妄目」とも言いますから。
注 「妄目」とは、妄想により「見たもの」という意味の私の造語です。