Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

武甲山

2011-04-02 22:06:39 | 登山・アウトドア
 夕べからどうも次男の元気がないらしい。特に体調不良という具合でもない。心配した嫁は気晴らしにどこかに連れ出すよう気遣った。

 今朝もやはり同様であった。どこか行きたいところがあるかどうか訊いてみると電車で山に行きたいとのこと。長男も異存がないため西武線を乗り継ぎ、秩父を目指した。電車に乗ると次男もそこそこ元気である。出るのが遅いのもあって秩父からタクシーを使用するも登り口となる東側の一の鳥居に着いたのは11時であった。今回の山は秩父のシンボル武甲山である。この山は一般的に我々がイメージする山とは全く違う。20年前、初めて私が目にしたときは唖然としたのを覚えている。石灰岩の固まりとなるこの山は明治時代より既に半分をセメントの原料として採掘がすすみ、頂上も削られたため既に標高が低くなっていて現在は記録の残る当初より32m低い1,304mという山である。登り出すと林道横には何故か仰向けに落ちた車がありおかしな雰囲気である。



 登山道には一丁・二丁・・・と所々に石柱が立っている。すれ違いの下山者に訊けば頂上の五二丁まであるらしい。それを目印にちび共をおだて登るも眺望は全くなくおまけに三十二丁を過ぎた大杉広場より上は残雪が解けたおかげでぬかるんでいた。これは頂上部まで続き全く持って歩きにくい。ちび共もスニーカーでは大変であった。

 それでも14時。頂上到着。眼前に広がる秩父盆地の絶景。また直下に見られる削り取られた山肌に我々は不思議な違和感を覚えずにはいられなかった。それでもおにぎりを食べカップ麺を啜りゆっくりしたのであった。




 今回も時間がおしたものの帰りはそれなりのペースで下山でき、秩父鉄道の浦山口17:13に乗れたのであった。その後いつも通り蕎麦屋での打ち上げを行ったが秩父の名所、仲見世通りは震災の影響で自粛で帰りのアルコールの自動販売機さえない状況であった。

 気になる次男はこの移動の間中非常に元気であったがやはり家に帰り落ち着くと元気がない。夕食後改めて熱を測ると微熱があった。結局は風邪であった...。

 しかし、体調不良にもかかわらず登頂成功をしたことに次男は不思議な自信を得たらしくそのことが誇らしいようだ...。

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