川棚温泉に行きました。どうしても国道491号線を通りたくないので、滝部経由で30km位遠回りして・・・・。
川棚といえば瓦そばと川棚グランドホテルのCMに出てくる巨乳のねーちゃんのイメージ。
肝心な温泉が抜けているのですが、今回意を決して挑戦してみます。
川棚から半径60Kmの場所に合計30年近く住んでいますが、入るのは多分初めてです。
お風呂なら川棚グランドホテルのような綺麗で豪華な所のが入りやすいのですが、
あえてお湯の鮮度に拘る俺たちは、源泉の一軒宿である「小天狗」に行きました。
実は数年前に小天狗の前まで来た事あるのですが、まだウブだった俺はその凄まじい貫禄にやられ、退散いたしました。
しかし、今回は家族も増え、世帯主として引き下がる訳にはいかず、玄関をくぐります。
ここは昭和30年代な感じの鄙び宿です。店の主?はとても感じがよい方で、快く対応して頂きました。
靴を脱いで中に入ると菅原文太と山城新伍がラガービールでも飲んでそうな応接間に当たります。
俺が息子を連れて入る予定だったのですが、息子が「父ちゃんイヤー」と泣き喚くので、結局1人で入りました。
男湯の暖簾の置くには、物置の入り口みたいな大きな鉄のドアがあります。
「これっち、温泉の入り口なん?」と15秒位考えました。で、開けてみるといきなり脱衣所だったのです。
含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 43.5℃
2.5M×2.5M位の正方形の内湯と、その奥にはこの宿のイメージとは異なる豪華な露天岩風呂がありました。
露天の方はプール臭がしたので、3秒で上がりました。逆に内湯は源泉を入れてるみたいで、気持ちよく浸かれました。
お湯の噴出口のお湯を手で掬って臭いを嗅ぐと、軽く硫黄の臭いがします。なめたら気持ちしょっぱかった。
お湯の温度は適温。お客さんは俺とおっさんの2人だけなので、すこぶる快適。
もう一生この浴槽から出なくてもいい!みたいな感じ。
と思っていたらヤングな若者が一気に6人入ってきたので、あっという間に気分が悪くなり、浴槽から出てしまいました(笑)。
タオルで体を拭く時、心なしかベトベトします。きっと塩を含んでいるからでしょう。よくぬくもります。
嫁&息子より先に上がってしまったので、昭和な応接間でぐったりしていました。
そのうち上がってきた息子は俺に「ビールを買いなさい!」と命令してきました。
その後、感じの良い店主に遊んでもらったり、奇行を繰り返したりして、先ほどのヤングな若者にウケていました。
外はバケツをひっくり返したような豪雨。帰る時は主が傘をさして出てくれて、
極力俺達が濡れないように勤めてくれました。本当にいい宿でした。
この鄙び宿「小天狗」ですが、元々の新館はとんでもない事になっています。
最初に書いたような「その貫禄にビビった」という建物はすっかり改装されて、
いきなり「個人的に泊まって見たい宿ベスト5」に入るような宿に変身してました・・・・。
「世の中何が起きるかわからんねぇ・・・」と良いながら、豪雨の中を帰宅。
うちのタンメンは豪雨に強いので、どんなに雨が降ろうと恐怖感はありません。
途中「大迫名水」に寄って、500mlペットボトル×2本分の水を取得。
帰宅後は「重兵衛茶屋の味噌」をつけたキュウリと、村尾(中身は黒キリ)の大迫名水割りで乾杯!
近場を効率的に楽しむ事ができて良かった。充実した1日となりましたとさ。