さこういっぱく

「左後一白」は名馬の証です!

いじめについて考える

2012-07-23 | 今日のコメント
大津のいじめ問題が社会的に大きな問題になっていますが、
そもそも「いじめ」ってどこからどこまでなんでしょうね?
報道されていることがすべてだとは思いませんが、
仮に殆どが事実だとすれば、
これはいじめではないと思います。
明らかに傷害および間接的な殺人だと思います。
ですから、今回の事件は「いじめ」とは一線を概して考えた方がいいように思います。

そのいじめ問題・・・
「いじめ撲滅」とかよく聞きますが、
まず撲滅は残念ながら不可能だと思います。
いじめってどの世界にも存在するものだし、
特にまだ発達途上の子供の世界ならなおさらです。
例えば、大津の事件のようなことではなくても、
集団で無視する、嫌味を言う、相手を陥れるなどは
大人の社会でも存在するもの。
もちろん、「いじめ撲滅」運動はしないといけないと思いますよ。
やらないより、やる方がいいに決まってる。
撲滅は不可能でも、1人でも救えたらそれは効果だと思います。

実際、私も中学の時にいじめにあいました。
田舎から都会に出てきた時でした。
昨日まで仲良くしていた集団から突然の無視。
最初は何のことやらさっぱり理解できませんでしたが、
段々と精神的に参ってきました。
時には全然話したことのない奴にまで暴言を言われ、唾を吐かれたこともあります。
相手が一人ならまだしも、不特定多数ですから、
幼い私にできることは何もありませんでした。
ただじっと我慢するだけ。
もちろん、先生にも親にも相談することはなかったです。長い間・・・。
閉鎖的な学校生活で、しかも今まで仲良く遊んでいた仲間に裏切られたショックは相当でしたね。
世界がそこにしかないと考えますから、尚更です。

しかし、ある時光が見えました。
ほんの僅かなことです。
ある日、ショックのあまり夕飯が全く食べられなくなったことがあります。
それを見ていた母親が、何かあったのだろうと察知してくれ、
そこで初めて状況を泣きながら説明したことがあります。
その時、母親は慰めるどころか・・・
「なんや、そんな小さいことかいな。他の子と遊べばええやないの。あんた、その人たちだけが友達なんか?ほかに話ができる子おるやろ?あんたが毎日インケツな顔してるのが相手の思うつぼなんやで。毎日笑っとき。」
ここで初めて吹っ切れました。
うーん、例えて言うなら初めてコンタクトした時に世界が広がったような・・・違うか。
まあ、私はこれで救われました。
世界を飛び出た瞬間でした。

いじめ問題の解決方法に絶対はないと思います。
私はこれで救われたけど、同じ対応が他の子に通用するとは思えません。
ただ、わかってもらいたいのは、
学校生活のいじめは、いじめられている子の世界を広げてあげることが一番近道なんじゃないかということです。
ただ、毎日のような暴力や、金銭が絡むと違うと思いますけどね。

そして、今、2人の娘を持つ父親となり、
このいじめ問題にどう立ち向かうかをよく考えます。
長女はまだ小学1年生で、まだタイムリーな年齢ではありませんが、
よく言うことがあります。
「学校の中には必ずいじめはある。でもね、いじめられることは決して恥ずかしいことじゃない。何かあったら必ずママか、お父ちゃんに言うんだよ。」と。
もちろん、いじめる側になってもらっても困りますから、
「勉強より、友達を大切にしなさい。」と付け加えています。

それから、いわゆる大津のようなものではない「いじめ」問題って学校の教師にはなかなかわからないと思います。
私の時だって、担任は知らなかったですよ。
3年間も一緒だったのにね。でも、先生には責任ないと考えています。
だって、一斉に何十人という生徒を観なくてはいけないし。
その中の一人の変化を捉えるなんて、冷静に考えたら無理でしょ。
教育のプロとはいえ、1人の人間ですから。
そこはやはり、親です。
子供の小さな変化に一番最初に気づかなくてはいけないのが親だと思います。

偉そうなこと言って、できないかもしれないけど、
そこは努力していきたいと思います。

このブログを見てくれている人に、今いじめられている人はいないと思いますが、
あえて、アドバイスするなら、
「視点を変えよう。世界を飛び出して、新しい世界に飛び出そう!いじめられることは恥じゃない。勲章だよ。後々、きっと笑って話せるようになるから。」
新たに夢中になる趣味を見つけるもよし、
馬の世界に飛び込むもよし?
とにかく現状だけが世界じゃないってことを教えてあげたいですね。
ただ、「暴力、金銭は警察に相談しましょう。これは犯罪です。」
とは付け加えなくてはいけないと思いますが。

いや~、今日は難しい問題にトライしたもんだ(汗)
明日は馬の世界にカムバックです(笑)