
そういえば、15日(金)に東京近郊では大きなニュースとなった、東急電鉄東横線・渋谷駅の地上駅ホームが営業最終日だったので、夜に行ってみた。(なんだかんだでこの日が初訪問だった)代官山蔦屋書店とかへ行くついでに、代官山駅からちゃんと運賃120円で1駅分乗って。
僕は近年は東横線には年2、3回程度しか乗らないのでこの路線を日々利用している沿線住民ほどの思い入れはないが、でもそのさいは渋谷駅の(写真の)2階の正面口の改札口ではなく1階の南口のほうを利用することが多く、そちらは多少は気になる。それに渋谷駅自体はほかの路線でよく利用しているので、交通の変化は常に注視している。
代官山駅から各駅停車に乗り、渋谷駅へ入るさいに緩やかな左カーブを徐行する感覚も今日で最後なんだなあと車窓の風景を観つつ多少の感慨はありながらも渋谷駅に降り立つと、予想どおりに大幅に増員されていた渋谷駅の改札内外で写真撮影する利用客や野次馬の大混雑への、駅員や警備員の「立ち止まらないでください」という牽制の怒号が飛び交って戦場と化していた? ような。でもそんななか、それなりに感傷に浸った。
ちなみに、僕も写真はなんだかんだで結構撮ったが、この場の注意事項のひとつにあったフラッシュ撮影は当たり前だが控えたぞ。
16日(土)朝からの東京メトロ副都心線との相互直通運転でその渋谷駅は副都心線の地下5階のホームに統合されたが、まあ東横線利用者には駅が地上1、2階から地下へ変わるのでしばらくは特に平日の朝夕の乗り換えで混乱が続くとは思うが、そのうち慣れるんじゃないですかねえ、平日のラッシュ時は改札口を一方通行にする対策もあるらしいし、と普段から副都心線を利用していてこの5年弱で地下のほうの駅にすっかり慣れた者としては楽観視している。変わることは1年ほど前から告知されてきたのだから、そこはしっかり対応してほしいものだ。
今回の相互直通運転で森林公園や飯能から元町・中華街まで一本で行けるようになって埼玉県・神奈川県内の沿線のより一層の経済効果が期待できる、という大きな利点はあるが(これによって東武東上線沿線住民の僕も昨日から、ひと昔前は2、3回の乗り換えが必要だった中華街へ乗り換えなしで豚まんを食べに行けるようになった)、この一本化について年始から雑誌報道やツイッターで利用客や識者? の声を気にしていると、渋谷駅の乗り換えが面倒になるのではないか、だから直通になんてしなくていいのに、という、論調はほぼ東横線利用者からの目線だったのが引っかかる。僕はNEWSポストセブンのこの記事に同感で、これはなんなんだろうね。神奈川県民を含む東横線沿線住民のほうが上から目線の人が多いということなのか。この沿線に特に市民が多い(と思われる)横浜市と川崎市は政令指定都市の威を借りた? 上から目線の人を生んでしまう風土なのだろうか。
僕もこの論調には何様のつもり? と一時期は憤慨し、副都心線の渋谷駅がより混んで始発駅ではなくなるから座って帰り難くなるではないか、と(副都心線・東武東上線側の論理で)直通化を訝しく思うことも正直あったが、変わりゆくものも受け入れていかないと、と年始あたりに達観した。
昨日からはもう直通になってしまったのだから仕方ない(仕方ない、という言い方もおかしいが)。埼玉県対神奈川県のいがみ合い? はそろそろやめにして、東武鉄道のウェブサイトにある「進化」に期待しながら今後の利便性の向上や経済効果を前向きに捉えようではないか。みんな大人になろうよ。
今後はこの相互直通運転の区間内の駅付近(例えば池袋・新宿三丁目・渋谷)へ呑みに行って、帰路では泥酔して車内で寝過ごして始発駅まで行ってしまう、という場合にも森林公園・飯能・中華街と行き先の可能性が拡がって? より旅気分を味わうこともできるじゃあないか(と、この点も前向きに捉える)。それはそれで面白いと思う。
※同日の追記
渋谷駅関連でいろいろ探ってみて、特に興味深いリンクを挙げておく。
・新・渋谷駅 知っておきたい構内マップ
・東横線渋谷駅が引越し!東急東横線の変更点まとめ
・渋谷駅はなぜ1日280万人をさばけるのか
運賃計算もやや変わったのは知らなんだ。「立体迷路」は、たしかに行き慣れていない人には難しい構造で、もっと乗り換え経路の案内を強化しないと。普段から利用している者も、いろいろ早く慣れないとなあ。
あと、渋谷駅の利用客の流れの変化に関連してひとつ思ったのは、地下は利用客数のわりにトイレが少ない、そして規模が小さいことか。さらに増えるとなると、よくお世話になるあそことあそこのトイレが汚れる頻度も高まりそうだなあ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます