思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

ソチをウチで読む

2014-02-26 00:00:00 | スポーツ
ソチ冬季五輪、ここ5大会では長野に次いで生中継をよく観たなあ。17日間の期間中、合計で50時間以上は観ていたかも。まあ今月はいろいろあって、在宅の時間が長かったからですけど。在宅の日は深夜から明け方にテレビを観て(まさに「ソチをウチで」で。あのキャッチコピーは好き)、寝て、昼前に起きて、でも眠いので昼寝して、夜にようやく“私事”やらなんやら雑事に勤しんで、深夜に再びテレビを、という生活であった。
そのなかで、今大会はテレビ・新聞の報道よりもツイッターやweb記事に注目し、五輪に関するコラムやらエッセイやらいろいろ読んだなあ。
そのなかで特に良かったのが以下の5本で。


<ソチ五輪>スノーボードの新種目に不満殺到(THE PAGE)

スロープスタイルは初めて観たが、こういう問題があったのは知らなんだ。これは、かなり関係者に近い位置にいないと書けない内容だと思う。映像映えはする種目なので結構楽しめた。今後の改善に期待。


荻原(キングオブスキーじゃないほう)の大号泣を見て、僕も泣くほど喜ぶためもっとスポーツにお金を払いたくなった件。(フモフモコラム)

アルベールビル・リレハンメルの日本代表の活躍で僕は冬季五輪の全競技のなかでジャンプもクロスカントリースキー(距離)もこなす複合が最も好きになり、今も変わらず。荻原兄弟というと長野が五輪ではふたり揃って参戦した最初で最後の大会だったが、以前もネタにしたと思うが僕は長野で複合(とジャンプの団体金)を生観戦していて、(南神城の)クロカンのほうでは荻原兄弟の走りを至近距離で応援したこともあるし、それ以前にリレハンメル以降の流れを知っているひとりとしては、この次晴氏の号泣ぶりはどうしてももらい泣きしちゃう。この場面の生放送は外出で観られなかったけど。
次晴氏の号泣ぶり、この20年間は日本代表全体的に五輪では結果が出なかったこととともに、次晴氏はA代表でずっと活躍していた(キングオブスキーのほうの)健司氏よりも世界的に目立つ機会の少ないB代表暮らしに甘んじていた期間が長かったこともあった、その集大成の長野では結果を出せなかったという個人的なことも重ねて、今回の渡部暁斗の個人ノーマルヒル銀でもろもろ救ってくれたから、ということもあると思う。まあ早稲田大学スキー部の後輩だからでもあるか。
今やスポーツ好きには外せない? フモフモコラムはたまに読んでいるが、五輪関連の記事ではこれがベストですな。


ソチ五輪・男子スキークロスで大ハプニング 実況&解説テンションMAXで「永久保存版」な名言連発(ねとらぼ)

三浦豪太氏、モーグルとともに解説の機会が今回はホントに多かったが、たしかにこの男子スキークロスの決勝トーナメント以降が最も面白かった。
豪太氏というと僕は近年はどうしても、三浦雄一郎氏の次男で実はエヴェレストに2回登頂していて何気に医学博士でもある、という登山家の面を観てしまうが、解説では切り替えてちゃんと元モーグル代表選手として観ることができた。選手の素顔を紹介する数々の余計な? 小ネタは、ちゃんとネタ帳を作って仕込んでいたというし。その甲斐もあって良い番組となった、と思う。


浅田真央 ラストダンス(朝日新聞デジタル)

ツイッターのハッシュタグができるくらい国外でもファンの多い、言わずもがなでみんな大好き? の浅田真央、個人ではたしかにショートプログラムよりもフリーの演技のほうが良かった。
ただ、このページで「ラスト」と謳っているのは現役選手として、というよりはソチでの演技が、ということだろうが(両方の意味を掛けている?)、現役続行かどうかはまだわからないので、本人の決断を静観するしかない。
そういえばフィギュアスケート関連では、(浅田とは個性の落差が大きすぎるが)僕は遅まきながら今回ようやくしっかり認識した、町田樹の“不思議くん”キャラにも今後は期待。


ソチ五輪「敗者の弁」に思う(日刊スポーツ・梅ちゃんねる)

たしかに勝者にばかり目が行きがちなので、この記事の着眼は良い。上村愛子も長野では高校生で参戦していた頃からの曲折を観ているので、結果はどうあれ競技後のコメントはグッときた。
五輪という経験を積んだ高梨沙羅は今後が楽しみだー。


僕個人的には今大会は日本人選手ではどちらかと言うとベテラン勢に注目し(葛西紀明の、個人ラージヒル銀よりも団体ラージヒル銅で後輩のために泣いた場面ももらっちゃうよなあ)、結果はどうあれ、それぞれ良い内容だったと思う。採点競技は誤審に近い納得いかない点は今回もいくつかあったが、結果が出てしまったら仕方ない。
あと、今大会の競技・種目で観ていて特に面白かったというか収穫だったのはスノーボードのスロープスタイル、スノーボードの(竹内智香が銀の)パラレル大回転と回転、スキークロス、のみっつかなー。今回はスノーボード系で日本のメダルは3個となり、スノーボード人気が再燃するかねえ。今大会もフィギュアスケート人気はたしかにあって、今週からスケートリンクが賑わっているようだけど。

ああそれから今回、外野で物議を醸したこととしてJOC会長の息子元首相の言動があったが、2件ともに言いたいことはいくつかあるが意見はもう出尽くした観があり、そこに上乗せするのが面倒でくだらないので、やめておく。
1点だけ触れておくと、スポーツに政治を持ち込まないでほしい。こういう発想や発言に至ること自体がもう、にわかファンの証拠である。こんな政治かぶれの(スポーツと政治を、意識的にか無意識的にかにかかわらず混同する)人たちはスポーツを語ってはいけません。ツイッターではなぜか命令口調の息子のほうは僕と同世代らしいが(「メダルを取る可能性」って、W杯など世界大会で結果を出している選手でも4年に1回の五輪はまた雰囲気が異なるから、同様に勝てるかどうかは実際にやってみなければわからないでしょうに……)、その目からもこの言い草はイタすぎる。華原朋美とくっつかなくてホントに良かった。

まあそんなこともありつつ、今大会は五輪に関して「読む」ことも多かった。
来週以降はスポーツ専門誌でも回顧録的な文章がどんどん出てくるだろうが、今回は比較的よく観ていただけにとても楽しみですわ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿