大晦日ということで、月並みではあるが僕個人的に気になった今年のニュース上位10題を挙げてみる。
2006年に特に気になった話題
①浦和レッズJ1優勝
②埼玉県川口市、市道においての保育園児死傷事故
③野球日本代表がWBC優勝
④山と溪谷社がインプレスホールディングスに買収される
⑤埼玉県新座市、中学校内の失神ゲームで中学生が3人逮捕
⑥駐車違反取り締まりの民間委託化
⑦埼玉県ふじみ野市、大井プール死亡事故
⑧テレビ『笑っていいとも!』放送6000回突破(25周年)
⑨マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』連載30周年
⑩冥王星削除
①②③⑥⑦については、本ブログでもすでに取り上げているので、そちらを参照していただきたい。
(①2006年12月2日投稿)
(②2006年9月30日投稿)
(③2006年3月21日投稿)
(⑥2006年8月1日、4日投稿)
(⑦2006年6月1日投稿)
これ以外のことについて、以下に簡単に触れておく。
④は、4500万円というホントに家1軒やマンション1室が買える程度の金額で老舗出版社が時代の先端を行くIT企業に渡ってしまい、世の中そんなんでいいのか!? と傍目には思うが、一応は利潤を追求するいち株式会社としては、近年の出版不況を生き残るには仕方ない措置で、経営陣も苦渋の決断だったのだろう。僕の友人のいる出版社も最近、身売りまではいかないまでも社屋を移転したりしたとか、同業他社では廃業しているところもある、という身近なところでの生々しい話も聞くと、勤め人ではない僕としても、うーむ、と考えてしまう。今年始めのライブドア事件のような、会社に携わる人たちの感情なんかは始めから無視して、あくまで利益を生むか否か、というやや非人道的な事例は今後も増えるのだろうな。
ただ、ひとつだけ救いなのは、『山と溪谷』07年1月号の編集後記でも触れているのだが、最近就任した山と溪谷社の30代新社長は、そこそこは山に理解のある人のようであるということ。それにしても、この号から誌面のデザインがえらく変わってしまったな。慣れるのに1年近くかかりそうだ。
⑤は、僕の地元の中学生が逮捕されたという報道は当日から知っていたし、ネット上の掲示板などでも早めの段階で触れられていたことも知っていたが、自分なりに裏付けを取るまで本ブログでも触れないようにして、慎重に扱った。で、結果としては、実はこの逮捕劇があった中学校というのは僕の出身校で、つまり逮捕された3人の生徒たちも失神した生徒もすべて、僕の後輩ということになる。小・中学生のいじめは毎年全国各地で発生しているが、ついに僕の地元でも起こってしまって他人事では済まされなくなってきたか、とあらかじめ覚悟はしていたがやはりショックですわ。
各種報道でもよく取り上げられているとおり、複数人対ひとりのいじめは、昔も今も大なり小なり人が数十人もいれば起こってしまうのはある程度は決まっているが(大人の世界でもそれを発展させた「派閥争い」というものもあるし)、家庭の親や教師の質、教室内の雰囲気、生徒個々人の罪の意識はひと昔前とは日々変化しているようで、予防策やら対応策やらを簡単に発言するのはためらわれるくらいにホントに難しい問題である。
ちなみに、ウチの中学校というのは勉学においても部活においても前々からマジメに取り組んでいた人もいたが、一部にはやはり漏れなくやんちゃなヤツもいて、過去にも二輪車で校内に侵入して授業を妨害したり、教師の説教に腹を立てて一旦家に戻り、日本刀を持ち出してきて校舎内でそれをブンブン振り回して暴れたり、窓ガラスを100枚近く割りまくったり、という“事件”もそこそこあった。でも「補導」はされても「逮捕」までいくことはめったにはない(あるほうが異常なのだが)。だが最近はそういう目立った行為ではなく、全国の他地域と同様に人目につかない場所(この事件ではトイレだった)での陰湿な“仲間外れ”をすることが多いのかな、という印象はある。
複数人で寄ってたかって、ということをやると卑怯だよ、損するよ、罪になるよ、ということを家庭でも学校のクラスでも、街なかの第三者も、よりきちんと教えていかないとな、と地元民としては改めて考えさせられた。
⑧は、言わずと知れた平日昼間の長寿番組がギネス記録を達成するくらいに長続きしているということだが、自称“タモリっ子”の僕としてもとても嬉しい。あるときは得意の船舶や電車や坂に関する豆知識を熱く披露したり、またあるときはポッと出たヘンな言葉にいちいち反応して即興で軽く暴走? したり、というタモリのあの硬軟のバランスの良さにはいつも憧れる。実はこの時間は「森田一義アワー」なのだが、そう考えるとたしかにもっと主役であるタモリがおバカなことをやってもいいのかな、とは思う。最近のレギュラー陣では中居正広(SMAP)や田中裕二(爆笑問題)のような引き止め役もしっかりいるし。
⑨は、これまた有名な『週刊少年ジャンプ』の国民的長寿連載マンガであるが、連載開始が1976年ということで僕と同い年ということになる。その30年間の連載で休載が一度もないというのが凄い。しかも毎年枯れない、しかも進化もする話題の豊富さにもつい唸ってしまう。このマンガを読み始めた20年ほど前の小学生時分でも、少しは成長した現在も、同様に楽しめるというのがホントに凄いと思う。今でもジャンプを立ち読みしているときにププッと吹き出してしまうことはよくある。まさに老若男女全員が楽しめるマンガである、作者の秋本治氏は超人である、主人公の両津勘吉はゴキブリ以上の生命力で不死身である、ということは僕なんかがいちいち書かなくてもわかるか。
連載30周年を記念して9月に出版された『超こち亀』で、同業のマンガ家からのお祝いメッセージの寄稿者のひとりの本宮ひろ志が“こち亀”のことを「長い間使える日用品、日用品が一番長持ちして愛される」と表現していたが、ホントにそのとおりだと思う。
⑩は、日本のみならず全世界の小学生からお偉い学者さんまで、ン億人、いやン十億人に影響する大問題。しかもこんな重要なことが欧米の一部の学会のなかであっさり変更されてしまう、ということに衝撃を受けた。まあ人類よりも大昔からある巨大な惑星に勝手に名前を付けたり順番を決め付けたりしているのも、人類側ではなく宇宙側の目線で考えるとえらくわがままではた迷惑な話なのかもしれない。
出版の面から考えると、理科や地学の教材を扱う出版社は今後しばらくは大変だろうが、まあ社会科の(日本の)市町村合併や農業・漁業の生産高、(世界の)人口統計や地球温暖化による気候・地形の変化などよりはわかりやすい変更点なので、一旦決めごとが固まれば毎年の変動が激しい社会科よりは対処しやすいだろう。
また、今年の本ブログの投稿で取り上げた、他人から見るとどうでもよいであろう僕個人の重大ニュースもついでに以下に挙げておく。
本ブログ掲載済の僕個人的に印象的なできごと
①旅の本『沖縄人力紀行』(彩図社刊)の出版(6月)
②栃木県、熱気球に乗る(11月)
③北海道、20年越しの後志羊蹄山の登山(10月)
④①について、東京新聞さいたま支局の取材を受ける(8月)
⑤ミニコミ誌『野宿野郎』の野宿に参加(7月)
⑥東京都、交通博物館の閉鎖(5月)
⑦二輪車の歩道通行を注意したら、胸ぐらを掴まれた(9月)
⑧山梨県、雁坂トンネルを通る(5月)
⑨香港に行く(2月)
⑩長野県、JR松本駅の自動改札化(10月)
本ブログ開設当初の能書きにもあるように、もっと旅しやすい世の中になればいいなあ、ということにつながる良いできごとを、来年以降はもっと多く取り上げられるようにしたいものだ。
2006年に特に気になった話題
①浦和レッズJ1優勝
②埼玉県川口市、市道においての保育園児死傷事故
③野球日本代表がWBC優勝
④山と溪谷社がインプレスホールディングスに買収される
⑤埼玉県新座市、中学校内の失神ゲームで中学生が3人逮捕
⑥駐車違反取り締まりの民間委託化
⑦埼玉県ふじみ野市、大井プール死亡事故
⑧テレビ『笑っていいとも!』放送6000回突破(25周年)
⑨マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』連載30周年
⑩冥王星削除
①②③⑥⑦については、本ブログでもすでに取り上げているので、そちらを参照していただきたい。
(①2006年12月2日投稿)
(②2006年9月30日投稿)
(③2006年3月21日投稿)
(⑥2006年8月1日、4日投稿)
(⑦2006年6月1日投稿)
これ以外のことについて、以下に簡単に触れておく。
④は、4500万円というホントに家1軒やマンション1室が買える程度の金額で老舗出版社が時代の先端を行くIT企業に渡ってしまい、世の中そんなんでいいのか!? と傍目には思うが、一応は利潤を追求するいち株式会社としては、近年の出版不況を生き残るには仕方ない措置で、経営陣も苦渋の決断だったのだろう。僕の友人のいる出版社も最近、身売りまではいかないまでも社屋を移転したりしたとか、同業他社では廃業しているところもある、という身近なところでの生々しい話も聞くと、勤め人ではない僕としても、うーむ、と考えてしまう。今年始めのライブドア事件のような、会社に携わる人たちの感情なんかは始めから無視して、あくまで利益を生むか否か、というやや非人道的な事例は今後も増えるのだろうな。
ただ、ひとつだけ救いなのは、『山と溪谷』07年1月号の編集後記でも触れているのだが、最近就任した山と溪谷社の30代新社長は、そこそこは山に理解のある人のようであるということ。それにしても、この号から誌面のデザインがえらく変わってしまったな。慣れるのに1年近くかかりそうだ。
⑤は、僕の地元の中学生が逮捕されたという報道は当日から知っていたし、ネット上の掲示板などでも早めの段階で触れられていたことも知っていたが、自分なりに裏付けを取るまで本ブログでも触れないようにして、慎重に扱った。で、結果としては、実はこの逮捕劇があった中学校というのは僕の出身校で、つまり逮捕された3人の生徒たちも失神した生徒もすべて、僕の後輩ということになる。小・中学生のいじめは毎年全国各地で発生しているが、ついに僕の地元でも起こってしまって他人事では済まされなくなってきたか、とあらかじめ覚悟はしていたがやはりショックですわ。
各種報道でもよく取り上げられているとおり、複数人対ひとりのいじめは、昔も今も大なり小なり人が数十人もいれば起こってしまうのはある程度は決まっているが(大人の世界でもそれを発展させた「派閥争い」というものもあるし)、家庭の親や教師の質、教室内の雰囲気、生徒個々人の罪の意識はひと昔前とは日々変化しているようで、予防策やら対応策やらを簡単に発言するのはためらわれるくらいにホントに難しい問題である。
ちなみに、ウチの中学校というのは勉学においても部活においても前々からマジメに取り組んでいた人もいたが、一部にはやはり漏れなくやんちゃなヤツもいて、過去にも二輪車で校内に侵入して授業を妨害したり、教師の説教に腹を立てて一旦家に戻り、日本刀を持ち出してきて校舎内でそれをブンブン振り回して暴れたり、窓ガラスを100枚近く割りまくったり、という“事件”もそこそこあった。でも「補導」はされても「逮捕」までいくことはめったにはない(あるほうが異常なのだが)。だが最近はそういう目立った行為ではなく、全国の他地域と同様に人目につかない場所(この事件ではトイレだった)での陰湿な“仲間外れ”をすることが多いのかな、という印象はある。
複数人で寄ってたかって、ということをやると卑怯だよ、損するよ、罪になるよ、ということを家庭でも学校のクラスでも、街なかの第三者も、よりきちんと教えていかないとな、と地元民としては改めて考えさせられた。
⑧は、言わずと知れた平日昼間の長寿番組がギネス記録を達成するくらいに長続きしているということだが、自称“タモリっ子”の僕としてもとても嬉しい。あるときは得意の船舶や電車や坂に関する豆知識を熱く披露したり、またあるときはポッと出たヘンな言葉にいちいち反応して即興で軽く暴走? したり、というタモリのあの硬軟のバランスの良さにはいつも憧れる。実はこの時間は「森田一義アワー」なのだが、そう考えるとたしかにもっと主役であるタモリがおバカなことをやってもいいのかな、とは思う。最近のレギュラー陣では中居正広(SMAP)や田中裕二(爆笑問題)のような引き止め役もしっかりいるし。
⑨は、これまた有名な『週刊少年ジャンプ』の国民的長寿連載マンガであるが、連載開始が1976年ということで僕と同い年ということになる。その30年間の連載で休載が一度もないというのが凄い。しかも毎年枯れない、しかも進化もする話題の豊富さにもつい唸ってしまう。このマンガを読み始めた20年ほど前の小学生時分でも、少しは成長した現在も、同様に楽しめるというのがホントに凄いと思う。今でもジャンプを立ち読みしているときにププッと吹き出してしまうことはよくある。まさに老若男女全員が楽しめるマンガである、作者の秋本治氏は超人である、主人公の両津勘吉はゴキブリ以上の生命力で不死身である、ということは僕なんかがいちいち書かなくてもわかるか。
連載30周年を記念して9月に出版された『超こち亀』で、同業のマンガ家からのお祝いメッセージの寄稿者のひとりの本宮ひろ志が“こち亀”のことを「長い間使える日用品、日用品が一番長持ちして愛される」と表現していたが、ホントにそのとおりだと思う。
⑩は、日本のみならず全世界の小学生からお偉い学者さんまで、ン億人、いやン十億人に影響する大問題。しかもこんな重要なことが欧米の一部の学会のなかであっさり変更されてしまう、ということに衝撃を受けた。まあ人類よりも大昔からある巨大な惑星に勝手に名前を付けたり順番を決め付けたりしているのも、人類側ではなく宇宙側の目線で考えるとえらくわがままではた迷惑な話なのかもしれない。
出版の面から考えると、理科や地学の教材を扱う出版社は今後しばらくは大変だろうが、まあ社会科の(日本の)市町村合併や農業・漁業の生産高、(世界の)人口統計や地球温暖化による気候・地形の変化などよりはわかりやすい変更点なので、一旦決めごとが固まれば毎年の変動が激しい社会科よりは対処しやすいだろう。
また、今年の本ブログの投稿で取り上げた、他人から見るとどうでもよいであろう僕個人の重大ニュースもついでに以下に挙げておく。
本ブログ掲載済の僕個人的に印象的なできごと
①旅の本『沖縄人力紀行』(彩図社刊)の出版(6月)
②栃木県、熱気球に乗る(11月)
③北海道、20年越しの後志羊蹄山の登山(10月)
④①について、東京新聞さいたま支局の取材を受ける(8月)
⑤ミニコミ誌『野宿野郎』の野宿に参加(7月)
⑥東京都、交通博物館の閉鎖(5月)
⑦二輪車の歩道通行を注意したら、胸ぐらを掴まれた(9月)
⑧山梨県、雁坂トンネルを通る(5月)
⑨香港に行く(2月)
⑩長野県、JR松本駅の自動改札化(10月)
本ブログ開設当初の能書きにもあるように、もっと旅しやすい世の中になればいいなあ、ということにつながる良いできごとを、来年以降はもっと多く取り上げられるようにしたいものだ。