2024年5月10日(金)今日も晴れて日差しが暖かい。
NHKの朝のテレビドラマ「虎に翼」を楽しく視聴していますが、もう終わった週で、帝都銀行に勤めるヒロインの父親が逮捕された汚職疑惑「共亜事件」が取り上げられていました。
モデルは実際に起こった「帝人事件」のようだと思われる。1934年(昭和9年)
当時の斎藤実(まこと)内閣が総辞職する要因となった戦前最大の疑獄事件だった。1932(昭和7)年には五・一五事件、1936年(昭和11)には二・二六事件が起きていて、もう政党内閣が虫の息という状態だ。この大事件の間に起きている。
倒閣を目的にしたでっち上げの可能性が極めて高いものと見なされているが、当時の判決文がしゃれている。
検察側の主張を「空中楼閣」「あたかも水中に月影を掬(きく)せんとするの類」と表現している。
1937年(昭和12年)には起訴された全員が第一審で無罪となり確定した。この時の左陪審として判決を起案したのは石田和外(ドラマでは松山ケンイチ) という方でのちに最高裁判所長官になっている。裁判長は藤井五一郎という方らしい。
ヒロインの猪爪寅子(ともこ)は大変な時代に生きて勉強していたんだね。