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青空ーすべてはバランス

アフォーダンス

2021年7月17日(土)晴れ。今日も暑い日だった。日本全国30度以上の地域が多くあったようです。新型コロナウイルスの感染者が飛躍的に増えている。



「物」「環境」「好奇心」「冒険心」「個の尊重」「見守る」

あかちゃんは、お母さんのおなかの中にいるときに、自分の周囲の壁を手探りしてその感触を確かめているという。
私たちが感じる手の感触。皮膚が感じる温度、湿度、人の気配などを感じる能力など、当たり前すぎて無頓着になっていますが、すごいことです。

私たちは自分の周囲に存在するあらゆる「物」や物の集合体である「環境」の中でいろんなことを感じて、いろんなことを取り入れて、自分とのかかわりを考えて、相互に理解しながら生きているといっていい。

アフォーダンス
知覚研究で知られるアメリカのギブソン(James Jerome Gibson1904―1979)によって提唱された理論があるそうだ。
環境は、そこに生活する動物に対して「価値」や「意味」をアフォード(提供)しているそうだ。これをアフォーダンスというらしい。
アメリカの認知科学者ノーマン(Donald A. Norman)は、この理論をデザインの分野で応用している。よいデザインとはその使い方をアフォードするものでなければならないという。

例として・・・
別に座るために用意されたものではないが、木の切り株は「座る」という行為を人間にアフォードしているという。
現在では、実際に「座る」かどうかは、座る側の人間の主体的な判断によるから、この理論は「物」「環境」と主体的に価値をや意味を見出す動物「人」との相互関係にあるのではないか。という具合いに理解されている。

まだ言葉をしゃべれない赤ちゃんは、一生懸命に何かを言おうとして、奇声を発したりする時もある。赤ちゃんの泣く行為にもいろんな泣き方と意味があるそうです。
おもちゃを何度も何度も触ったり、振ったり、音を出したり、繰り返す。この繰り返しには、そういう行為がどういう結果につながるかを確かめているのかもしれない。赤ちゃんは、自分の周囲の「物」で絶えず新たな実験をして発見をしているかもしれない。
お母さんのおなかの中にいる時からアフォーダンスをしていると言ってもいいのじゃないかと思う。

そう思うと、はじめて与える離乳食なども、手でつかんだり、いろんなしぐさをして、口の周りや衣服を汚して、大人からすれば「あ~あ!」「いらいら」となるけれど、いろんな実験や可能性を確かめていると考えれば、興味深いのじゃないかな?

赤ちゃんがもう少し大きくなりヨチヨチ歩きをするようになると、危険が倍増する。私たちは、常に赤ちゃんを監視しなくてはならなくなる。赤ちゃんに病気やけがなどの異変が生じていないことが確認できる状態ならば、できるだけ赤ちゃんの思うようにさせることが必要だ。ずっと抱き続けたら安心かもしれないけど、赤ちゃんの主体性と「物」「環境」に対する関係の確認や発見の機会が阻害される。

もっと大きくなればもっと多くの危険な行為を子供はするようになる。アフォーダンスは続いていく。
子供のために作られたおもちゃや公園の遊具はもちろん、自分の周囲にあるあらゆるものを遊び道具にするのが子供だ。家の障子を破いたり、壁に絵を描いたり、どろんこまみれになったり、道を歩いていても道ではない所を歩きたがる。アフォーダンスは続いていく。

しかし、子供にとって、帰るべきあたたかい家と親がいるからこそ冒険ができる。

「見守る」という行為は、一見ほったらかしに見えるけど、実はそうではない大変さがある。強制して従わせることは、子供を安全に管理しているように見えるけど、実はそれは親の利己的な行為であったりする。
親の子供とのかかわり方を見れば、個人主義とは何か?利己主義とは何か?こんな民主主義の根幹にかかわることが見えてくるのです。


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