アラ還のズボラ菜園日記  

何と無く自分を偉い人様に 思いていたが 子供なりかかな?

幻の民サンカ 其の35

2015年10月26日 | 近世の歴史の裏側

前回のような事実から考えて 辰三郎もヒロも戸籍などといったものには 

ほとんど関心をもつていなかつたことがわかる 有籍 無籍の区別もろくに

ついていなかつだのではないか これが ある時代までの「サンカ」と呼び

得る集団に身をおいていた人びとの普通のありようであった 辰三郎にいたっては

 二度にわたる一括届け出の際にも ついに同調することはなかった とにかく父親を

除く一家をさえた戸籍の記録である謄本には 当然のことながら それぞれの生年月日が記されている しかし これはおそらく きわめて不正確なものであろう 家族十一人のうち いちばん下の二人を別にして 皆一字も読めなかったなかった いつ生まれたのか父母とも書き残しておく事は無かった。

 

                                                つづく



最新の画像もっと見る

コメントを投稿