山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

雪の上州 武尊山、時間切れ~、アウトッ!! 編

2016年03月18日 17時56分42秒 | 上州

雪山と言えば 八ヶ岳方面と、
今まではだいたい決まっていました。
それが、少し経験値やら、山の知識が増えてくると
今までは考慮にも入らなかった方面や 山域が
その候補として浮上してきます💕

今回の 武尊山 ( ほたかやま )も、 そう。
前回の山行で 偶然知り合った方(ツトムさん)から その名前を聞き、
調べた結果の 2週間後の雪山行です。

いつもより早く、家を出ます



新幹線という足が 自由に使えるようになったのは
大人の特権なり。
学生の時の様に、自由になる時間は限られるけど、
その分 多少の出費は 苦になりません。


上毛高原駅は、登山を始めたばかりの頃
谷川岳だったか 尾瀬への玄関として来て以来。
在来線の駅とは離れた新造の駅なので
駅前も よく言えば スッキリ、ほんと言えば 何も無い…


今回 武尊山への玄関となるのは「川場スキー場」
事前予約すれば、無料の送迎バスが迎えに来てくれます。
ただ、何故か、新幹線の着時間から50分程も 待たされます。
貴重な時間が、もったい無いなぁ~
( 上り列車に合わせたわけでもなさそうだし、
ましてや在来線が来るわけでも無いのに… ) 謎、です

その代わりバス待ちの間に
オーバーパンツやら ゲーターやら 十分 用意する時間が取れて
“グズ”な 自分には助かりました‼


登攀スタート地点まで、リフトを2本乗り継ぎますが
登山届を出さないと リフト券を売ってくれません。

( 因みに、帰りに使い終わったリフト券を提出すれば、
それが下山届となり、リフト券保証金の500円も戻ってくるシステム )

スキーヤーや ボーダー達の中にあって
かなり異質感は否めませんが、
反対に それがちょっと誇らしくもあり、
ヘヘッ、
俺たちゃ硬派な アルピニストだゼィ、と
本人達は自慢げですが、
はたから見れば 明らかに 物好きな人にしか見えず、
両者の間の溝は、深~い のでした…








ん⁉ 正面のあの岩山の塊みたいなの、
あれ、もしかして 登るの⁈ 
上り斜面、かなりな角度だよ⁉



確か、雪山初心者向けのコースじゃ なかったっけ⁈

ブツブツ言っても、ここまで来ちゃったら、
登るっきゃないっしょ‼

金曜日とあって、もしかしたら自分らだけ⁈ という一抹の心細さは、
幸い バスを同乗されたご同輩夫婦がいらしたので
早くに解消されていたんだけど
リフトを乗り継ぎ 降りたところで準備をしていると
他にも 武尊山を目指す人達が数グループいました。






その人達のしんがりを務め、スタート。
さっき、リフトで見た通りの、いきなりの急登でげす…











新雪なのか、
急角度の斜面に、さすがのアイゼンもなかなか効きません。
キックステップで蹴り込みますが、
底の部分は凍ってるようです。
やっぱり一度、ちゃんと雪山講習受けないと
あかんね~


先行していた3名を抜いて、
やっと少し斜度が緩んだところで、一呼吸。
3人、いやにゆっくり登っているなぁ、と思ったら
ガイドさん付きの3名でした。
先行していたおサル君が抜かせてもらった時、
ガイドさんらしき人に
「これから山頂まで行くの? (この時間からじゃあ)遅いよ~」
と言われたようです。
え⁈ そうなの⁈

まだ、ルートの全容が見えていない我が隊、
夏道1時間だから 往復 2時間、雪道という事で5割増し、
都合3時間くらいの山行かな~っ、と
甘く考えていました。

加えて、 難所っぽい所は
せいぜい剣ヶ峰ぐらいっていう認識でげす

最初の急登を登り切り、なだらかになったと気を抜いてると、
前の人みたいに踏み抜いて コケます。










ちょっと一服して、サーモスから熱い紅茶を…
天気は上々、うん、いい感じ

いよいよ剣ヶ峰への最後の登り。
と、ここで 、見ると前にトレースがありません⁉
いつの間にか先頭にたったみたいです。
そんなに早く進んだ覚えもないんだけどなぁ~
どうやら この日登っていた人みんな、
このルートは初めてなのかも知れません。
様子見で、先頭を躊躇している気配、ありあり。

ならば、先頭を、行かせていただきましょう。
このルートは、地図によるとひたすら痩せた稜線を進むだけのはず…

トレースのない
両側が切れ落ちた 痩せ尾根を
怖さを抑え込み、慎重に進みます。
おサル君まで 不安にさせたらいけないからね…

写真を撮る余裕?! もちろん ありません。

ピークまでは それでも良かったんだけど、
そこからの下り…
まじ 怖かった~

ほぼ垂直に見える、手掛かりのない岩場を
通過しない事には 前に行けないのは、確か。
トレースさえあれば、
ああ、あそこに足を置けばいいんだなぁ~ とか
ここは足を置いても大丈夫そうだなぁ~ と
見分けることができるんだけど…


(この画像は、他の方の撮ったものをネットからお借りしました)

必死の思いで下りきって、撮った写真が、これ。




ここまで来れば、
アップダウンはあっても、稜線をたどればOK、
さっ、先を急ごう






あの前方の、ピークが、武尊山
まだ ずーっと先だなぁ

いくつかの峰を越えて 振り返ると…

おおーっ!!
あんなに尖がってたんだなぁ…






それにしても
晴れたり 曇ったり、と 目まぐるしく天気が変わるなぁ









また一つ、大きな峰を登ったところで、一休み。
時計を見ると、間もなく1時(12:50)。
歩き出しが 確か10時45分くらい。
ってことは、ここまで 2時間超かかったってこと。

前には、武尊山のピークが大きく迫ってきた。
ここまで来れば、恐らく、もう30分~40分で、
あのピークに立てるはず…

ん?! ちょっと待てよ、
仮にあと30分と見た時に、今いるここに戻ってくるのが1時間後(およそ2時)、
更に リフトの所まで戻る時間を見積もると、4時?!

え!? リフト券買う時に、最終運転、何時って言ってたっけ?!
3:45?!   まじかーっ!?
間に合わないやんけーっ!!


もう、すぐそこなのに~
(さっき、先頭を譲ったスノーシューのお兄さん、もうあんなとこまで行ってるよ~)

しかし、考えても、無理は明らか…
リフト乗らずに、あの標高差を下るのは、無謀っしょ

残念だけど、戻るか…
(前後していた人たちも、皆 諦めるようです)




そうと決まると、おサル君、
逃げ足だけは早い、早い









2時15分、最終リフトまで1時間半を残して
リフトの所へ戻ってきました。

んーっ?! もし強行して進んでいても、
間に合ったかもしれない、微妙な時間だね~

まぁ、時間を気にして焦って下りて来たって たぶんロクな事がないから、
これはこれで良かったんだ!! うん!!

それはそうと、お腹減った~

イヒヒ


下界に下りてまいりました。
今日のお宿は、川場町にある「ホテルSL」



道の駅「川場」まで、
スキー場の送迎バスで また送っていただき
散策しながら向かいます。


最近、人気の二宮金ちゃん!!
(ここ、旧い木造校舎をきれいに保存した民俗資料館です)




全然期待していなかった 公営(?)の お宿でしたが、
とってもきれいで ゆったりしていて、リーズナブルで、Good

「ホテルSL」って、そのネーミング、どうなのよっ、て思いましたが
ホテルの横には「D51」が動態保存されていて
シーズンには、ほんとに動かすらしい。
日帰り温泉もあるので、覚えていて損はないね~




さて、翌日、天気が崩れると聞いていたのに、朝からいい天気。
まぁ、のんびりして帰るべぇ


道の駅「川場」。広々としていて(それもそのはず日本一の面積らしい)、
建物もゆったり、きれいだし、
泊まったホテルにしても、街並みにしても、ここにしても
田舎にありがちな鄙びた感は 全然なくて、
ここ川場町って、なんかとてもお金が潤沢にあるような気がする。

(秘かに考えた、もしかして徳川の埋蔵金でも
町で掘り当てたんじゃないのかって…)



時間が まだまだあるので、川場温泉の日帰り温泉に入って帰ろうと
調べだしたのが「悠湯里庵(ゆとりあん)」
宿を探す時にも検索に出てきたところだけど、
宿泊は一泊3万近くするので、もちろん無理だったのだけど
日帰り温泉だけなら 割引券使用で800円也!!
(でかした、おサル君)


雰囲気のある、いい感じのエントランス。
部屋はみな、離れタイプの高級旅館。




いい湯でござった!! ほとんど貸切に、余は満足じゃ!!


骨董を中心に、美術品のコレクションもなかなか質の高いもので、
余は びっくりじゃ!!




おサル氏には、やはりこちらがお似合いじゃ!!
イヒヒ

春も 間近じゃの~




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