動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

パブリックコメントの実施結果を公表

2013-01-06 12:25:55 | 国・行政

環境省、パブリックコメントの実施結果を公表

環境省は21日に都内で開催された、第35回中央環境審議会動物愛護部会において、「動物の愛護及び管理に関する法律の一部改正等に伴う動物の愛護及び管理に関する法律施行規則等の一部改正案」に関するパブリックコメントの実施結果を公表した。

今回の施行規則などの一部改正案では、改正動物愛護管理法で新設された第二種動物取扱業者に関する規定や、多頭飼育による虐待のおそれのある事態、各都道府県が引き取りを拒否できる場合の規定などが細かく規定されており、1,746件、のべ16,753件の意見が寄せられた。
もっとも多く意見が集まったのは、「幼齢の犬猫の健康及び安全の保持に配慮した使用、保管、繁殖及び展示方法」。
人の労働基準法にならい、「犬猫などの展示時間は1日最長8時間までとし、6時間を越えたら45分以上の休憩を与えるべき」や、犬・猫の発育を考慮し「生後56日までは親兄弟などと直接触れあう環境で飼養する」といった意見が多く寄せられた。
加えて、「犬猫ともに1歳未満のメスに出産させてはならない、また、年2回以上、一生のうちに6回以上出産させてはならないとすべき」といった、犬・猫の繁殖に関する制限基準を求める意見も多く、同省も今後、繁殖方法にかかる規制の導入を検討する考えを示した。
また、犬猫等販売業者に対し、マイクロチップ装着の義務化を求める意見も多く見られた。
委員の間からはマイクロチップが個体管理に有効であることを認める意見があがる一方で、装着率が伸び悩んでいる現状では、ただちに義務化することはかえって混乱を招くとし、今後普及啓発や情報管理体制の整備などを行いながら、現状と照らし合わせて検討していくことで意見がまとまった。
同省ではこのパブリックコメントの結果をふまえて修正を加え、さらに議論やパブリックコメントを行いながら来年4月の公布を目指す。
なお、今回の部会では、今月3日から21日に実施された、福島第一原発周辺の警戒区域に取り残された被災ペットの一斉保護の実施結果があわせて公表された。
同省および福島県が新たに保護したのは、犬2頭、猫82頭(20日時点のデータ)。
依然猫の保護頭数が多いが、全体の約半数が事故後に生まれた個体と見られ、そのようなケースが現在増加傾向にあるとしている。
加えて、現在福島県に設置されているシェルターの保護動物のうち、飼い主不明、もしくは所有権放棄された犬・猫に関して、犬の譲渡は7割まで進んでいるのに対し、猫は3割しか譲度先が見つかっていないのが現状だという。
同省は今後、福島県と連携して広報を行い、より積極的に保護猫の譲渡活動を行う考えを示した。
福島県動物救護本部では、保護動物の情報を公式サイトで公開している。現在新たな飼い主を待っている犬・猫の情報も掲載されているので、引き取りを希望する方は同サイトをぜひ参照してほしい。

http://kyugo-honbu.fva.or.jp/index.htm


飯田のハチ公 新しい家へ

2013-01-03 11:45:00 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

飯田のハチ公 新しい家へ 長野県の家族が引き取り /長野

2012年12月28日 中日新聞

長野県飯田市の山中を通る大平(おおだいら)街道で、十日以上も飼い主を待ち続けていたところを県飯田保健所に保護された犬が二十七日、県内の自営業の男性(58)に引き取られた。
男性は十一月に十六年連れ添った愛犬を亡くしたばかり。
全国的な話題となった街道の犬は、新しい飼い主のもとであたたかい新年を迎える。
飯田保健所は十四日に犬を保護した後、ホームページで公開して飼い主を探したが、連絡はなかった。
このため、二十五日に譲渡希望者の募集を始めたところ、約六十件の問い合わせが殺到。
その日のうちに募集を打ち切り、犬の飼育経験や家庭環境、他のペットの有無などを確認して譲渡先を決めた。
飼い主となった男性は二十七日昼、家族三人で飯田保健所を訪れて犬と対面した。
小木曽悦人食品・生活衛生課長によると、犬は男性の手をなめたり、体にすり寄るなどして甘えていた。
保護されてから体重も増え、健康には問題ないが、当面は室内で飼われる。
犬は体長約六十センチの雑種の雄。
標高約千メートルの大平街道で四日に見つかって以来、雪や雨にさらされても、街道を離れようとしなかった。
街道には水さえなく、心配した人たちが届けた餌で命をつないでいた。
犬を取り上げた本紙の記事はネットを通して全国に広がり、保護された後も、飯田保健所には犬を心配する電話やメールが百件以上も相次いだ。
中には、手づくりの首輪やドッグフードを送ってきた人もいて、新しい飼い主に渡された。
犬が元の飼い主とはぐれたのか、故意に置き去りにされたのかは不明。
小木曽課長は反響の大きさに驚きながら「飼い主を信じて待ち続けた犬の姿が、多くの人たちの心を打ったのだろう。動物愛護の在り方について、あらためて考えるきっかけにもなったのでは」と話していた。


映画「犬と猫と人間と2」

2013-01-02 06:15:02 | ドラマ・映画

『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』

【作品紹介】

大津波に襲われた宮城県石巻市。
原発事故に翻弄されつづける福島県。
東日本大震災では犬や猫、牛などの動物たちも被災しました。
動物たちが伝える無言の声、その声に耳を澄まし動きだす人々。
別れ、再びめぐり逢ういのちといのち。
動物たちと人々が過ごした3・11からの500日を見つめます。
2009年に劇場公開され話題を巻き起こしたドキュメンタリー映画「犬と猫と人間と」の飯田基晴監督がプロデューサーとして製作を指揮、宮城県出身の若手監督宍戸大裕が震災下を生きぬく動物たちと人々に迫ります。

監督・撮影・編集:宍戸大裕
プロデューサー:飯田基晴
製作:映像グループ ローポジション

2013年1月完成予定/95分(予定)/ハイビジョン
2013年4月より劇場公開(予定)