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国内初のマイクロブタカフェ

2019-07-23 05:54:37 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「可愛すぎて可愛すぎて」1時間で予約埋まる“マイクロブタカフェ”、「臭い」「汚い」変えたい 

2019年7月13日(土) ORICON NEWS 

今年3月、都内にオープンした国内初のマイクロブタカフェ『mipig cafe』。
オープン以来毎日満席で、約4ヵ月で来店者数2万人を突破。
土日の予約はネット受付開始1時間で埋まるほどの人気だ。
利用者が「ブタカフェの子ブタちゃん可愛すぎて可愛すぎて皆して母性の塊と化してた」と画像とともにツイートすると、14万いいねがつく反響があった。

 
「人懐っこさ」「賢さ」「きれい好き」を兼ね備えているというマイクロブタ 画像提供:mipig cafe

■自社ファームでブリーディングからペット引き渡しまで、カフェはヒト社会に慣れる訓練の場
タレントの森泉や元サッカー日本代表の前園真聖もブタを飼い溺愛していることで知られている。
『mipig cafe』では店内で触れ合うだけでなく飼いたい人への販売も行っており、すでに100件以上の購入予約が入っている。
犬や猫よりもアレルギーが出にくく、ブタを家族の一員として迎え入れる家庭も増えてきているという。
マイクロブタの魅力を広報の北川史歩さんに聞いた。

――マイクロブタの特徴を教えてください。
【北川史歩さん】40キロ以内のブタさんのことを指します。もともとイギリスで品種改良により生まれました。生物学的には品種があるわけではなく、通常のブタさんが100キロ以上、ミニブタさんが100キロ以内、マイクロブタさんが40キロ以内、とサイズでの呼び分けとなります。人懐っこく、トレーニングを行うと、トイレの場所やジャンプやスピンなどの芸も覚える賢さを備えています。

――“マイクロブタカフェ”とはどういった場所なのでしょうか。
【北川史歩さん】店内には常時10匹以上のマイクロブタさんがいます。ただし、ブタさんもシフト制になるので、フロアに出ているブタさんの数は変動します。お茶やスイーツを食べながら、触れ合いをお楽しみいただけます。(抱っこは苦手なため、禁止です。)

――店内のマイクロブタはどのように手配されているのでしょうか。
【北川史歩さん】国内に自社ファームを持っており、ファームでお母さんの授乳期間を経てから、カフェに来ます。

――飼いたい人への引き渡しも行っているのですよね。
【北川史歩さん】ペット業界では珍しく、「ブリーディングからお客さまへのお引渡し」まで一貫しています。ペットショップへの卸などはございません。また、「受注繁殖」という形をとっているため、ご購入予約からお引渡しまで、1年~1年半近くお待ちいただくことで、“衝動買い”が出来ません。

――ペットとして受け入れられる予定のブタがカフェで暮らしているということなのですね。
【北川史歩さん】カフェでは、新たな家族に迎えられるまでの間の社会化という、ヒト社会へ慣れる訓練を行っています。カフェにいるブタさんはご購入されたお客さまのもとへ新たな家族として迎え入れられます。カフェは“ブタさんの幼稚園”のような役割が主で、お客さまには癒されながら、ブタさんのトレーニングにお手伝いいただいております。


■イギリスではブタは家族の一員、日本での家畜のイメージ変えたい

――カフェを開こうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
【北川史歩さん】マイクロブタさんが本来持っている「人懐っこさ」「賢さ」「きれい好き」などといった才能を一人でも多くの人にふれあいを通して、知ってほしいという想いからカフェをオープンしました。

――日本ではまだまだ家畜のイメージが強いですよね。
【北川史歩さん】ブタさんは「臭い」「汚い」といったネガティブなイメージが強いかと思いますが、動物好きの創業メンバーが発祥地であるイギリスへ足を運び、実際はそんなことなく、人の都合によって作られたイメージだということに気づきました。

――欧米では“ブタのペット”が一般的な国もあるそうですね。
【北川史歩さん】イギリスのファームでは、自由に伸び伸びと過ごし、ペットとして家族の一員となっている光景を見て、衝撃を受けました。日本でもマイクロブタさんの本来持っている才能を広めていきたい、という想いから、国内にファームを昨年7月に建設。また、私たちと同じようにマイクロブタさんと触れ合いたい、家族として迎え入れたいという声もあり、カフェをオープンする運びになりました。

――ファームからカフェまで、相当なご苦労だったのではないですか。
【北川史歩さん】日本では情報も少なく、かつ“マイクロブタカフェ”の前例がなく、何が正解か見えないことが大変でしたが、自分たちで前例を作り、人とブタさんが共生する未来を作っていけるんだというワクワク感の方が大きかったです。


■“良いとこ取り”のブタ人気加速するも、情報不足と飼育放棄のリスク

――マイクロブタを飼っていて、“ブタならではの良さ”を感じることはありますでしょうか。
【北川史歩さん】ワンちゃんとネコちゃんの良いとこ取りをしたような、人との絶妙な距離感の取り方です。ワンちゃんのような賢さ、ネコちゃんのような人懐っこさ(たまにツンデレ)といったところがブタさんならではの魅力です。

――性格にもよると思いますが、暴れたりすることもあるのでしょうか。
【北川史歩さん】mipigでは、人馴れの訓練をしてお引渡しするので、人に対して攻撃を与える子はいません。ただし、成長すると力が強くなるので、家具や壁などを傷つける可能性はございます。

――どのようなことにストレスを感じるのでしょうか。
【北川史歩さん】とても人懐っこい反面、寂しがり屋でもあるので、一人の時間が長いとストレスを感じます。

――ブタを飼う上で、大変だと思うことがあれば教えてください。
【北川史歩さん】情報が圧倒的に少なく、何が正解かわからないこと。特に “ごはん”や“病院” についての情報が不足しています。今後、弊社にて、SNSやHPなどを通じて、獣医師や大学機関、飼料メーカーと連携し、ごはんの開発や信頼性の高い情報を積極的に発信していく予定です。

――マイクロブタを飼う際の注意点はありますでしょうか。
【北川史歩さん】前提として、動物を飼うにあたり「安易」な気持ちで飼うものではないです。今の日本のようにイギリスでも、マイクロブタさんに注目が集まった時に起こった問題が、悪質なブリーダー・無責任な飼い主の出現による「飼育放棄」です。日本でもすでに「マイクロブタ販売」をうたう業者も出てきておりますが、信頼できる業者かということをきちんと見ていただきたいです。最低限「去勢・避妊」を行っているか、販売後も相談に乗ってもらえるかなどは事前確認した方が良いでしょう。弊社では、飼い主の選定、去勢・避妊手術の徹底、マイクロチップの装着、ワクチン接種、アフターサポートを行っております。国内では流通は非常に少ないため、「すぐ購入できます」といった文言にはご注意ください。また、動物の販売は法律で「対面説明」が義務付けられています。インターネットのみで動物は購入できませんので、この点もご注意ください。

――今後、ブタカフェの目標があれば教えてください。
【北川史歩さん】「ペットといえば?」と聞いたときに、想起されるくらいペットとしての認知度があがり、家族の一員として生き、天寿を全うできるブタさんが増えることです。また、家畜のブタさんの置かれている環境改善など、動物の福祉への貢献も同時に目指していきたいと考えています。

【写真】寄り添う寝顔も可愛すぎる…マイクロブタの日常フォトギャラリー

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