藤井先生の指導による男声練習
22番 Behold The Lamb Of God
楽しく、軽やか、華やかなⅠ部が終わってここからⅡ部に入る。
Ⅰ部で悩みや苦しみが軽くなった。
我々が自由に楽になったのはメシアがすべての罪を背負ってくれたからと言うこ
とに気がつく。付点音符は十字架を沿って歩く音なので楽しくならないように歌
う。
曲は暗いが声は暗くならないように響きのある声で歌う。
※付点音符のリズムは、楽譜の上にある方で歌う。旗だけの所もあるので要注意。
※付点の長さは楽譜通り歌うよりも少し詰める程度で歌う。
バス
・伸ばす音が多いが体を使って歌う。
・出だしの付点音符“ソ”の音は、低い音なので長めに大事に歌う。
・7小節のオクターブに上がる“レ”の音は、出す前の音でしっかり上がる準備
をする。オクターブに上がるのはテノールと同じにタイミングで。
・11小節“ミ♮”の音は高めに。
・27小節“that”の音は、付点ではなく八分音符なので気をつける。
・4拍目に休符があるところは、前の音を長く伸ばしすぎない。
テノール
・12小節“ミ♮”の音、要注意。
・26,27小節は付点がないので気をつけて歌う。
・26小節2拍目の裏の音は、女声と一緒に歌うつもりで。
・27小節、“シソ”を大切に歌う。
・“レ”から“ソ”に上がるところは、“レ”の音でしっかり準備をする。
【言葉】
・“behold”の“o”は二重母音
・“lamb”の“b”は読まない。
・“that taketh”“tt”を分ける意識で歌う。“that”を元気に出過ぎないよ
うに。
・“taketh”の“a”二重母音「エイ」となるように。
・“world”“God”の“d”までしっかり歌う。
・“the sin of”はリエゾンして歌う。
・14小節は、付点あり。15小節は、付点なし。
24番 Surely He Hath Borne Our Griefs
24番から26番は一続き。
鞭打たれて十字架を背負ったメシアの前に我々はいる。彼の姿を見て我々の痛み
を背負っていることを目の当たりにする。
☆苦しみを感じながら歌う。
※圭先生から、バスはピアノ伴奏の左手を良く聞いて歌ってほしいとのことです。
【言葉】
・“surely”の発音は「シュアリィ」で。「ア」を滑らかに開きすぎない。
・“borne our”リエゾンして「ボーンナァ」
・“bruised”の“u”は唇を使って歌う。
・“him”の“m”は鼻腔に抜けて、メシアの痛みを感じて出してほしい。我々が
今平和なのは彼のおかげだという気持ちで歌う。
・“sorrows”の“ows”は「オウズ」
・“u”は深めに声で歌う。
歌の注意事項
・“He Hath Borne Our Griefs、and carried our sorrows”は“sorrows”に向
かって1本のラインで膨らんでいくように歌う。
・練習番号A、“he”が来たときは、スフォルツァンド気味にスポットライトが
あったような感じで歌う。
・ここから、言葉のさばき方がまだまだ。しっかりと見直しておく。
・18小節“our”は最初から大きくしない。1歩待って次の“iniquities”へつ
なげていく。
バ ス
・10小節、レガートで歌う。“ファ♯”思い切って高めに歌う。テノールの“
ミ♭”との音の幅をとる。
・練習番号Aの“he”は自信をもって歌う。
・「ミ・ソ・シ」の音程、「シ」に上がるエネルギーが「ソ」の音にほしい。
・オクターブの音は、体を使って歌う。
テノール
・出だしの「ファ」の音を出す準備をしっかりしてから歌い出す。
・練習番号A 9小節はソプラノの音にぶつかりながら出る。
・P100、2段目1小節“he”は他のパートより先に出る。出てから他のパー
トの音が聞こえるように少し引く。
・“grief”の「イ」は縦にして歌う。平べったく横に開かない。
・19小節からの“the chastisement”は“the”が冠詞と分かるように歌う。
25番 And With His Stripes We Are Healed
長い音符と短い音符が交互に出てくる。長さの違いを切り替えて歌う。
白い音符で色を変える。
“we are”から新しく入る。
【言葉】
・“stripes(傷)”と“healed(癒やされた)”を対比するイメージをもって歌
う。
・“healed”最後の“d”をしっかり歌う。
・“stripes”は言い切って、次の“we are healed”へつなげていき、ものすご
くレガートに歌う。“we are”からイメージを変えるように新しく入るように。
テノール
・P102、11小節最初の休符を上手に使って準備できたところから歌い出す。
・P105、41小節最初の「ソ」の音を正確に歌う。
バス
・最後の音、伸ばしている間に下りていかない。
26番 All We Like Sheep
決して楽しい曲にはしない。我々の行いは愚かなもの。
音の動きは、羊が動いている、さまよえる状態を表している。
最後の[Adagio]だけ雰囲気が変わる。バスが特に大切です。88小節“the”の前
で全員ブレスを取る。
【言葉】
・“like”の「アイ」は“l”で下を離した後上へ発音する。
・“sheep”の“p”や“turned”の“d”を聞こえるように発音する。
・“we”がたくさん出てくる。唇を使って“w”を歌う。
・メリスマは「ア」で歌う。
テノール
・上の方へ行く途中の音を正確に歌う。
・19小節から音符を2つずつに歌わず、1つの流れで歌う。
・25小節「ミドソソ」の音程正確に下りていく。
バス
・9・10小節は、前へ進ませるように歌う。アルトと一緒に歌うところ。音の
幅があるところで音が上がるのに時間がかかっているので要注意。
・68小節の細かい音符は、「シ」に上がるところで新しく組み替えて歌う。
・P113、長い音に入る前にブレスを取る人が多いので、ブレスをずらせる人
はずらして息継ぎする。
言葉が明確に歌えるよう復習しましょう。
下記は練習音源です。
https://s.mypocket.ocn.ne.jp/Frcqss次回は7月16日(土)和光市中央公民館/音楽室
1時半から、藤井冴先生のご指導で
No.4,7,9,12,17,21
をご指導頂きます。
コロナ感染者数が拡大しています。
体調管理、当日参加の判断もよろしくお願い致します!