千葉県立安房高等学校
① 創立八十年史(昭和58年3月)
p196より関東大震災の記述。学校で
柳悦多氏が亡くなった詳しい経緯が書かれております。
そして、当時の在校生の作文が載っておりました。
一年 北條の清水巌
二年 岩井の忍足善司
二年 千倉の鈴木義一
四年 千倉の石井義次
はい。これだけでも私には十分な読み応えがありました。
ちなみに「大正編・昭和前期編・年表」の執筆担当は柳悦清氏。
② 創立百年史 (平成14年11月)
こちらにも、関東大震災の記述がありますが、
八十年史の記述の準じておりました。
なお、和田金治氏の「八十年前のこと」(p592~)には、
大正11年に入学した和田氏による震災後の北条海岸の様子などが
印象に残りました。
③ 水田三喜男著「蕗のとう 私の履歴書」(昭和46年・日本経済新聞社)
ここに関東大震災の安房中の記載があります。
「 ・・寄宿舎も校舎も一瞬のうちに倒れた・・・
北条の海岸にあった堀田伯爵の別荘から救援の依頼があり、
渡辺勇君と私と四人の寄宿生が駆けつけて、
天井や壁の下敷きになっている人たちを助け出し、
代わる代わる人工呼吸を行なった・・・
夜中になって津波が押し寄せるという情報が伝わってきたので、
寄宿生はその晩みんなで山の方へ逃げ出した。
嶺岡山の生家は幸いにも倒れていなかった。・・・・
・・・・・震災のあと、五年生は連日先頭に立って、
跡片付けや復旧工事の手伝いをしたので、満足な授業もなく
受験勉強もできないままに卒業するはめとなった。・・・ 」
( p26~35 )
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます