朝日新聞5月15日の読書欄に保坂正康氏が「災害がほんとうに襲った時」(中井久夫著・みすず書房)の書評を書かれておりました。保坂氏の新聞書評はいいですね。
この「災害がほんとうに襲った時」には副題が「阪神淡路大震災50日の記録」とあります。
1995年3月に出た「1995年1月・神戸」(みすず書房)に掲載された中井久夫氏の「災害がほんとうに襲った時」に「東日本巨大災害のテレビをみつつ」という26ページの文を加えての一冊。「1995年1月・神戸」という本を持っていたので、買わなくてもいいや。と思っていたのですが、結局買うことにしました。
さてっと、
地震については、尾池和夫氏と鎌田浩毅氏の著作。
そして、あとは、東日本大震災関連の
月刊雑誌・週刊誌・写真集
単行本では
大前研一著「日本復興計画」(文芸春秋)
佐藤優著「3・11クライシス!」(マガジンハウス)
長谷川櫂著「震災歌集」(中央公論新社)
長谷川慶太郎・日下公人著「東日本大震災 大局を読む!」(李白社)
宮崎正弘著「震災大不況で日本に何が起こるのか」(徳間書店)
と、未読だったり、再読したりする本がふえます。
それはそうと、週刊文春5月26日号での
坪内祐三の連載「文庫本を狙え!」では、
文芸春秋編「想い出の作家たち」(文春文庫)を紹介しておりました。
その最初のほうに、こんな箇所。
「去年私が読んだ多くの新刊書の中で、とても印象深かった一冊に岡崎満義の『人と出会う』(岩波書店)がある。・・」とありました。
うん。さっそくネット古本屋で検索。ありました。
それが、とどきました。1000円で、ほかに送料は290円。
きれいな新刊なみ。
岡崎満義著「人と出会う 1960~80年代、一編集者の印象記」(岩波書店・1800+税)。その最初に登場するの人は、丸山真男でした。そのなかに
「・・・・会社の有志のサークルの勉強会に、丸山さんの講師を頼み、一夕、雑談風の話をしてもらっていた。『関東大震災は私にとって、昭和20年8月15日以上の原体験です。人間の善なる面と悪の側面、人間の深い二面性をはっきり見たんです』という話を聞いて、そのことを『巻頭随筆』に書いていただきたい、とお願いした。」
けっきょく、断られるという文章なのでした。
震災が刻み込む力と、それを言葉にすることの難しさとを考えさせられる。そんな気がしたのでした。ちなみに、岡崎満義氏のこの本、謦咳に接するという魅力的な味わいがあるのでした。うん。買ってよかったなあ。ちなみに新刊「想い出の作家たち」(文春文庫)も注文。
それにしても、丸山真男氏は大正3年生まれ。
大正12年の原体験とはどのようなものだったのだろうなあ。
1000年に一度の震災なのだそうです。
うん、1000年に一度の大震災をテレビで、見ている。
この「災害がほんとうに襲った時」には副題が「阪神淡路大震災50日の記録」とあります。
1995年3月に出た「1995年1月・神戸」(みすず書房)に掲載された中井久夫氏の「災害がほんとうに襲った時」に「東日本巨大災害のテレビをみつつ」という26ページの文を加えての一冊。「1995年1月・神戸」という本を持っていたので、買わなくてもいいや。と思っていたのですが、結局買うことにしました。
さてっと、
地震については、尾池和夫氏と鎌田浩毅氏の著作。
そして、あとは、東日本大震災関連の
月刊雑誌・週刊誌・写真集
単行本では
大前研一著「日本復興計画」(文芸春秋)
佐藤優著「3・11クライシス!」(マガジンハウス)
長谷川櫂著「震災歌集」(中央公論新社)
長谷川慶太郎・日下公人著「東日本大震災 大局を読む!」(李白社)
宮崎正弘著「震災大不況で日本に何が起こるのか」(徳間書店)
と、未読だったり、再読したりする本がふえます。
それはそうと、週刊文春5月26日号での
坪内祐三の連載「文庫本を狙え!」では、
文芸春秋編「想い出の作家たち」(文春文庫)を紹介しておりました。
その最初のほうに、こんな箇所。
「去年私が読んだ多くの新刊書の中で、とても印象深かった一冊に岡崎満義の『人と出会う』(岩波書店)がある。・・」とありました。
うん。さっそくネット古本屋で検索。ありました。
それが、とどきました。1000円で、ほかに送料は290円。
きれいな新刊なみ。
岡崎満義著「人と出会う 1960~80年代、一編集者の印象記」(岩波書店・1800+税)。その最初に登場するの人は、丸山真男でした。そのなかに
「・・・・会社の有志のサークルの勉強会に、丸山さんの講師を頼み、一夕、雑談風の話をしてもらっていた。『関東大震災は私にとって、昭和20年8月15日以上の原体験です。人間の善なる面と悪の側面、人間の深い二面性をはっきり見たんです』という話を聞いて、そのことを『巻頭随筆』に書いていただきたい、とお願いした。」
けっきょく、断られるという文章なのでした。
震災が刻み込む力と、それを言葉にすることの難しさとを考えさせられる。そんな気がしたのでした。ちなみに、岡崎満義氏のこの本、謦咳に接するという魅力的な味わいがあるのでした。うん。買ってよかったなあ。ちなみに新刊「想い出の作家たち」(文春文庫)も注文。
それにしても、丸山真男氏は大正3年生まれ。
大正12年の原体験とはどのようなものだったのだろうなあ。
1000年に一度の震災なのだそうです。
うん、1000年に一度の大震災をテレビで、見ている。