ruruBの極楽な日々

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バラの原稿

2009-04-01 23:46:56 | なつかしいもの
今日はエイプリルフールで、あるブログを読んでいたら「嘘も言い続ければ真実になる」という言葉が出てきた。

その言葉に反応してしまった。

そうそうそう、そうなんだよ~。同じ嘘を100回言うと真実になることもあるんだよ~!

ずいぶん昔、私はあるテーマで講演をしたことがあるのだが、そのときにそんなことを話したのを覚えている。

確か、あのときの原稿があったよな~と探していたら、その原稿は出てこなかったのだけど、なつかしい人の書いた原稿が出てきた。

Uさんは私が昔働いていた会社が契約していた准社員で、私の父より年上だった。
写真が趣味だったので、私が20代のころから年に何回か日帰りで観光地へ出かけていって、ポートレイトを撮ってもらっていた。

私が結婚してからもUさんとはご飯を食べに行ったり写真を撮ってもらったりの付き合いが続いた。

Uさんのもうひとつの趣味がバラ作りで、春や秋には庭で育てたバラを持ってうちへ遊びに来てくれたりした。

そのUさんから、どうした経緯か忘れてしまったが「バラのことを書いたから」と、原稿用紙5枚ほどの原稿のコピーが送られてきた。10年以上前だったと思う。

お年の人の漢字が多くて達筆の手書き原稿は読みにくかった。サーッと読んでしまっていたんだと思う。

それがさっき出てきた。

Uさんは7~8年前に70代で亡くなっている。

なんだろう。このタイミング。

そういえば、この前、私はちょっとわけがあって自分の結婚式の披露宴のビデオを観たのだが、その参列者の中にUさんもいた。すご~く久しぶりにUさんの姿をみた。
あれから、22年の間に参列者の中で私の知っているだけでも8人の人が亡くなった。Uさんもそのひとりだ。

Uさんは、戦争にも行ったし、帰ってきて結婚したら乳飲み子と幼い子供を残して奥さんに先立たれて再婚したという、とても苦労をした人だ。

なにか理由があって上の学校にも行けなかったので、もう一度人生がやり直せるとしたらもっと勉強がしたいと言っていた。

今日、10何年ぶりに読んだ原稿の書かれていた原稿用紙は、作文の通信教育かなにかの指定の用紙だった。Uさんの口から、そんな話は聞いたことなかったけれど、Uさんは通信教育を受けていたんだな~。

Uさんの原稿を読んでいたら、

「これをワードで打ってみろ」と誰かに言われた気がしたので、打ってみた。

そしたら「せっかくだからブログに載せてみろ」と誰かに言われた気がするので、載せてみる。

意味はわからないのだけれど。


          * * * * * * * * * *

バラについて      

バラはご存じのとおり、イギリスの国花ですが、世界中、気温の許される限り、どこの国でも愛され親しまれて、盛んに栽培されています。
もちろん日本にも、昔からバラはありました。いわゆる、白い小さな花の咲く野バラや、茨城県から東北、北海道の海岸に咲くハマナスがあります。
それが、中国や東ヨーロッパのバラ、アメリカ・北ヨーロッパ党のバラと長い間の交配を繰り返して、現在のような立派な四季咲きの大輪種も生まれました。
色、形、香り。なんとも素晴らしいです。

バラには種類があります。春だけの一季咲きと四季咲きがあり、花の大きさはミニバラから中輪の房咲きや大輪といろいろあります。
ただし、人気があるのはなんといっても四季咲きの大輪種でしょう。ハイブリッドティー種とよばれています。
私もこの種類がいちばん好きです。

私がバラに興味を持ったのは、いまから四〇年も前のことでした。
ある日、別になんの目的もなかったのですが、日本橋の三越本店に行ったとき、たまたま、バラ展が開催されていたのです。
そこで私が見たバラの美しさ、香りの素晴らしさに、ただ呆然としたものでした。

イギリスの誇る紅赤色のイーナハークネスの形の良さ、ドイツの黒紅色のビロードのかかるクリムソングローリーの香りの良さ、フランスの黒バラといわれるシャルルマルランの香りの素晴らしさに、ただただ目を見張るばかりでした。

ぜひこんな花を自分で咲かせてみたいと思って、当日出店していた目黒の駒場バラ園のご主人に、
「私にもできますか?」
と話しましたら、
「誰にでもできますよ」と快く言われ、そのための準備や心がけ等をいろいろ指導してくれました。

当時、日本では良い品種はありませんでした。全部と言ってもよいほど、輸入品でした。
バラ作りはなんといっても土作りが大事です。

皆様がよくバラはむずかしいといわれますが、土作りをしないで突然思いつきで飼ってきて庭に穴を掘って、ただ植えても、良い成績は望めません。
バラはとても肥料を要求します。堆肥、牛フン、油カス、骨粉、魚粉等でよく土作りをしてから植えれば成功間違いなしです。
日照時間は必ずしも一日中当たらなくても良いのです。
三時間もあれば大丈夫でしょう。
また、水を大変好みます。

私がバラを始めたころは専門店は目黒の駒場バラ園と、埼玉県川口の長嶋バラ園だけでした。
現在は千葉県八千代市の京成バラ園が盛んで良い品種もたくさん作っています。
バラを始めたい方は谷津ではなく八千代台の京成バラ園で係員と良く相談して買った方が良いと思います。
谷津バラ園は見るだけの方が良いと思います。

バラは灌木です。草花ではありません。つまり、あまり大木にならない花木です。
ですから、一度植えれば何年も毎年季節には美しい花を見せてくれます。
ただし、夏はつぼみを取って気を休ませた方が秋の花のために良いのです。
年三回は追肥が必要ですし、病気と害虫はつきものです。
花が美しいほど、病気に弱いようです。したがってバラ作りは病気と虫との闘いです。

またバラの植える時季は新苗が五月と六月の初めまで、二年苗は秋の十月から十一月中です。
新苗というのは一月ごろつぎ木をしてフレームで育てたもので、つぼみはすぐつくのですが咲かせてはいけないのです。
売るために花を咲かせたまま売っていますが、あれはいけません。
一年は花を咲かせず、ひたすら木を育てるべきです。
ですから直接バラ園に出向いて花の咲かないうちの苗を買って植えるべきです。
二年苗は一年バラ園で育成したものですから、翌年春から花を咲かせることができます。
初めてバラを植える人は二年苗をおすすめします。
春に根元から赤い新芽が出るようでしたら成功でしょう。

薬剤散布も大事な必要な作業です。これをおこたると立派な良い花は咲きません。
冬は石灰硫黄合剤を散布し、春先から油虫が出たらマラソン乳剤、夏の大型の虫に対してはスミチオンを適量散布。
薬品が濃いと木を駄目にしますから、ご注意ください。
それから病気に対してはベンレート水和剤やダイセン、その他いろいろあります。
バラ園の専門家に相談すると良いと思います。

花の色については復色といって、花弁の表裏の色の違うものやしぼりもあり、すべての色はあるのですが、残念ながら青い色、つまりブルーはありません。
四〇年も前から世界中のバラ愛好家が研究しているのですが、いまだに藤色程度です。
それはバラに青い色素がないからだそうです。
でもかならず近い将来に、美しいブルーのバラができると思います。

バラの魅力は色形ですが、なんといってもその香りにあります。
花屋さんで売られているバラは香りの少ない花が多いようです。
これはなんといっても香りよりも花数の多いのを心がけているからでしょう。
自分で作るからには、香りのある系統の正しい品種を植えることをおすすめします。

          * * * * * * * * * *


私はバラのことはわからないけれど、桜はもうじき満開だね。
咲き始めは早かったのに、寒い日が続いてなかなか咲かなかったよね。

咲き始めたときは3日の母の命日までもたないかもな~と思っていたけれど、その命日ごろが満開みたいなので、うれしい。

そうだった。ムスコが小学校にあがる年のちょうど今ごろ、私と前歯が2本抜けたムスコのふたりの写真を、新宿御苑の桜の木の下でUさんに撮ってもらったんだった。なつかしいな~


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2 コメント

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Unknown (fumi)
2009-04-02 20:35:32
Uさんのバラの原稿、興味深く読ませていただきました。
今はイングリッシュローズが全盛ですがお元気でしたらどう思われたでしょうね。
バラに対する愛情が伝わってきます。
香りが大事と書いていらっしゃることからかなりレベルの高いバラ愛好者でいらっしゃることもわかります。
この原稿はruruBチャンに託して、残しておきたいという気持ちだったのでしょうか。

年齢がどんなに違ってもよい友人になれるって素敵なことですね。
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バラ♪ (ruruB)
2009-04-03 00:30:10
ありがとうございま~す。
Uさんからはバラの花そのものもいただきましたが、色んなバラを撮った写真もアルバムに入れていただいたことがあるの。どの写真もす~ばらしく綺麗でみんなに見せたものです。
ここに来て色んなバラが手に入るようになったみたいだから、生きていらしたらさぞ喜んだことと思いますよ。
昨晩たまたま私が探し物をしなければ出てこなかったこの原稿、
たぶんこうして誰かの目に触れる運命だったんでしょうね~
Uさん、草葉のかげから喜んでいるかしらん。
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