迦羅求羅虫

小さな寺の日々の出来事

お盆を前に

2011-08-12 11:04:06 | つれづれ
震災5カ月目の11日。昼間、いつものように軽めの地震がありました。
3月に続き4月に大規模な余震があったせいか、
11日は何となくいつも以上に「揺れ」を意識してしまいます。
と言っても、大中小、数はまちまちですが毎日確実に地震はやってきていますし、
何も11日だから、ということはないわけですけど。

そして今朝、というか午前3時22分だからほぼ夜中か、地鳴りとともにガタガタガタときました。
かなり大きい。
まったく夜中の地震は心臓に悪いですね~。
すぐに携帯でチェックすると、最大震度の5弱が富岡町っていうじゃないですか。
第2原発の近くですよねえ。
第2だけでなく第1も含めて現地に異常は無いという情報が出るまでは、心配で寝られません。
隣りの住職はすぐに寝入ってましたが(苦笑)。
いつまでこんな心配、不安を抱えていかなくちゃいけないんでしょうね。

そんな眠りの浅い夜を過ごしたのに、今日はまあ朝早くから墓参の方がいらっしゃってましたよ。
5時半って・・・ねえ。
本番の明日の朝はいったい何時に。
まあ涼しいうちにお参りを済ませてというのは、無理からぬこのところの暑さですもんね。
お盆と言えば、京都五山の送り火。
ふたたび被災松を使ったまきを送り届け使用するとの話。
被災者に寄り添うというよりは、ずいぶん高所からの関わり方のようにみえました。
なんてことを書くと異論が出るかもですが。
大文字に格別の意味を見出せない私の感覚としては、
そんないきさつがあったところで、放射能検査までしてわざわざ焚いて頂かなくとも、
一昨日のように地元で静かに見送られたほうがよかったのにと思います。
陸前高田の人間ではない者が、とやかく言うべきことではありませんけどね。
ま、原発被災者の一人としては、胸の奥がチクリと痛むニュースでしたねえ。

お盆。
それぞれが静かにお迎えし思いを込めてお送りする、それでいいんじゃないかと。




と、午前中に書いたのですが、夕方のニュースを見たら
高田の松のまきから基準値を超えるセシウムが検出され、
結局使用中止という話。
それにしてもあんな遠くまで影響を受けてしまうんですね。
二重三重にも傷を受けてしまう被災地・・・。

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