報恩講の折り、家族皆が集まりました。
札幌在住の次男も、7月に生まれた長女をともなって、帰ってきました。
お嫁ちゃんと赤ちゃんは、一足先に実家の方で1週間ほど過ごし、
次男が合流して、それから私たちが迎えに行ったのです。
実家といっても、避難先の仮住まいなので、
お嫁ちゃんも心中複雑だったろうなあ。
札幌に帰る前に、みんなで写真を撮ることになりました。
まずは本堂でお参りをして、記念撮影を。
カメラは、私のビミョーなコンパクト1眼なんですけど。
2歳のつくりん初め、赤ちゃん二人。
そして大人が7人。
まあ、揃わないこと![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_z.gif)
何とかチャチャッと撮った後、予約していた写真館へ。
そこでもてんやわんやの大騒ぎがあったことは、言うまでもありません。
ところで、写真を撮るにあたり、赤ちゃんにうぶ着を掛けてあげました。
しばらく前に、確か、子どもたちが生まれたときに、作ってもらった着物があったはず、
と、あちこち探していたところ、
まだ処分しきれずにそのままになっていた、母の着物の間から、
古いたとう紙に包まれた、見たことも無いうぶ着が出てきました。
黒羽二重の五ツ紋。
しつけ糸もそのままの立派な着物でした。
柄ゆきはいかにもな昔のもの。
はて、これはいったい誰の?
その時、思い出したのです。
生後ひと月に満たず夭逝した私の弟のことを。
寺の跡継ぎとして生まれた男子を喜び、母の実家の、つまりは私の祖父祖母が
贈ってくれたものだったのでしょう。
弟が亡くなった後は、娘が三人。
都合四姉妹のわが家でした。
30年近くたって、長男が生まれた時、
なぜこれを出してくれなかったのかなあと、思いましたが、
あのときは、早々に夫の実家が仕立てて用意してくれていたんだった。
忘れていたのか、言いそびれたのか、見せたくなかったのか、
弟の着物は、母の手元で、ずっと眠ったままで、
でも今、袖を通されるのを待っていたように、
姿を現しました。
母の心中を察することはできませんが、
男子を産む、寺の跡継ぎを産む、っていうことが、
女性にとって、けっこう重かった時代の話ですね。
これからの時代、今の社会状況の中、大震災、原発事故を経験した中で、
寺はどうなっていくのだろう。
ただ次に譲っていくだけでは済まない、
そのことは、はっきりしています。
柔らかな絹の手触り、それはとても温かくて、
切ない親の愛を感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/1a/3a376a54b42c8c96f523daee667360d3.jpg)
札幌在住の次男も、7月に生まれた長女をともなって、帰ってきました。
お嫁ちゃんと赤ちゃんは、一足先に実家の方で1週間ほど過ごし、
次男が合流して、それから私たちが迎えに行ったのです。
実家といっても、避難先の仮住まいなので、
お嫁ちゃんも心中複雑だったろうなあ。
札幌に帰る前に、みんなで写真を撮ることになりました。
まずは本堂でお参りをして、記念撮影を。
カメラは、私のビミョーなコンパクト1眼なんですけど。
2歳のつくりん初め、赤ちゃん二人。
そして大人が7人。
まあ、揃わないこと
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_z.gif)
何とかチャチャッと撮った後、予約していた写真館へ。
そこでもてんやわんやの大騒ぎがあったことは、言うまでもありません。
ところで、写真を撮るにあたり、赤ちゃんにうぶ着を掛けてあげました。
しばらく前に、確か、子どもたちが生まれたときに、作ってもらった着物があったはず、
と、あちこち探していたところ、
まだ処分しきれずにそのままになっていた、母の着物の間から、
古いたとう紙に包まれた、見たことも無いうぶ着が出てきました。
黒羽二重の五ツ紋。
しつけ糸もそのままの立派な着物でした。
柄ゆきはいかにもな昔のもの。
はて、これはいったい誰の?
その時、思い出したのです。
生後ひと月に満たず夭逝した私の弟のことを。
寺の跡継ぎとして生まれた男子を喜び、母の実家の、つまりは私の祖父祖母が
贈ってくれたものだったのでしょう。
弟が亡くなった後は、娘が三人。
都合四姉妹のわが家でした。
30年近くたって、長男が生まれた時、
なぜこれを出してくれなかったのかなあと、思いましたが、
あのときは、早々に夫の実家が仕立てて用意してくれていたんだった。
忘れていたのか、言いそびれたのか、見せたくなかったのか、
弟の着物は、母の手元で、ずっと眠ったままで、
でも今、袖を通されるのを待っていたように、
姿を現しました。
母の心中を察することはできませんが、
男子を産む、寺の跡継ぎを産む、っていうことが、
女性にとって、けっこう重かった時代の話ですね。
これからの時代、今の社会状況の中、大震災、原発事故を経験した中で、
寺はどうなっていくのだろう。
ただ次に譲っていくだけでは済まない、
そのことは、はっきりしています。
柔らかな絹の手触り、それはとても温かくて、
切ない親の愛を感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/1a/3a376a54b42c8c96f523daee667360d3.jpg)
某所は開店休業中です。
たぶん、いずれ閉めます(T_T)
こちらも、見守ってて下さいませ。
有難うございました。<(_ _)>
しかし、勝手に憶測してはいけない領域のように思いました。
赤ちゃん、とても可愛いです。