四国の空と海へ

1997.5/3から 四国八十八ヶ所霊場 を巡拝させて頂いた事が
第二の人生のスタ-トに成った。

再び 四国の風に吹かれて (10)

2012-02-10 16:14:21 | 

1/9  晴れ  

昼食を終えてからは、ひたすら吉野川へと歩いた・・・と、前方から来た車が止まった。 窓を開いて、ご苦労様ですと挨拶された。 ありがとうございます。  これ お二人で食べて下さいと、赤い袋を差し出された。  ありがとうございます・・・南無大師遍照金剛・・・バックから「納札」 (家内安全 無病息災と記入)を出して差し上げた。  あ~ ありがとうございます。 地元に住んでいて、車での遍路はしましたが、歩き遍路は中々出来ません・・・気を付けて行って下さい。 高級車に乗った、感じの良いご婦人であった。 ひたすら歩く中でのご接待は、本当に嬉しかった・・・心が温もった。Aさんも、共感された。 

やっと、吉野川の川岸に辿り着いた。  休憩 水分補給をしながら、吉野川の全景を見た。 15年余以前に、初めて接した時とは違った!!!。  歩きだした・・・Aさんは、中々のハイペースで行く・・・追いつけず!!!。

やっと、吉野川の本流が、姿を見せた・・・以前より水量が増えた!!!・・・潜水橋も立派になっていた。

昨夜 安楽寺さんでの夕食時に、ご一緒した方が追いついてこられた・・・や~ や~  その方が、此処で写真を撮りたかったと、携帯を差し出された OK  吉野川を背景に撮りましょうと、言いながら撮ろうとすると・・・いいえ  いいえと、言いながら来て・・・此の角度から撮って下さい OK  カチャ ご満足の様子だった。(何度かお遍路をされていると見た)  お先に~と、軽い足取りで行かれた・・・お主 やるな~~~リュックの小さいのが凄い。

Aさんは、えらく先を歩いて行く。

吉野川の中州は、日本一の面積が在り、野菜の生産高も凄いらしい・・・中州に入ってからは、小型のトラックが「大根」を積んで、忙しげに走っていた。

その作業が行われている畑を遠望した。

此処は、サヤエンドウだろう?

延々と中州が続く・・・と、又 吉野川が姿を見せた・・・綺麗な水だ!!!!!・・・昔は無かった???此方が本流か?川幅が広い。 堤防を上がった所で休憩した。 改めて、吉野川の大きさに感心した。  地元の人らしき人が、来られたので藤井寺さんへの方向を、お聞きした。  その直後に、一人のご老人が来られて話し出した。 前は、吉野川も一本だったが、中州の関係で二本に分けた。  11番さんへは、この道をこう行ってから、あ~行ってと話が止まらない・・・高齢者の、一人住まいの方に共通する話し相手が居ると、胸の中の溜まった物を、全部吐き出す・・・程良い所で、ありがとうございましたと、二人で腰を上げた。 

此処からは、住宅街・車の行き交う道路だったりを繰り返した。 Aさんも、ハイペースで歩いて来たのも止まり、休む回数が多くなった。    藤井寺さんが見えて来た時に、文旦の実を一杯付けた木発見。  以前、文旦の接待を、お受けした時の様な、大きな木には今回は出くわさなかった。 柑橘類の甘いのが、普通になった今は・・・需要が少なくなったからか?

朝 AM7.10 スタートしてPM15.45  藤井寺さんに到着した!!! 嬉しかった。 約9時間の行程であった。Aさんは、大分堪えたらしい。 私はOKだった。  左横に見えるのが、焼山寺への遍路道である。

大師と共に

本堂  この裏から、焼山寺への遍路道が続く・・・第一番目の「遍路ころがし」の難所と言われている。 もちろんAさんには、話してはいないが知っているか?分からない。  参拝の時に、チラッと遍路道を見た。

藤井寺の大藤の木   当時、山口県の栗本夫妻と、満開の藤の花の下で、記念撮影をした。

山門  中々良い感じ。

旅館 吉野さんへと向かう  約1kmの道が長く感じた。

今日歩いた距離 36.639歩  25.6kmであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


再び 四国の風に吹かれて (9)

2012-02-09 10:18:21 | 

2/9 晴れ 風を引いて、今日で五日目で、やっと峠を越した~~~。 後半からは、全身の筋肉が痛みだした。 医者からの薬で治るのだろうか? 体温は、36.8度が最高(平熱は35.5度)だったので、インフルエンザとは違う?食欲が、無くなった。 鼻水・咳・痰・・・と、えらい目にあった。

1月後半から、コッコちゃんのコケコッコ~~~の鳴き声が始まった。 ちなみに、今朝は18回 元気に鳴いた。

 

 


再び 四国の風に吹かれて (8)

2012-02-05 14:43:12 | 

1/9 晴れ 

法輪寺 大銀杏の二代目  植えた木では無い・・・一代目の根から、生えましたと聞いた。

田村さんはAさんに、結論が出たら私の知人を訪ねて、話を聞いて貰って下さい。  (川口市麻生区岩平 に在る・・・木下善裕?さんの寺)  きっと、親身になって考えて、話しをしてくれると思います。

以前、法輪寺さんに来た時に、山本さんと言うおばちゃんから、 黄粉大福餅・桜の葉で包んだ大福餅二個ずつと、大きな焼き芋を一個、ご接待して頂いた・・・美味しかった事を鮮明に覚えている。  田村さんにお話しすると、あ~山本さんは、お歳で此処での接待の仕事は止めていますと、の事だった。

田村さんと、接待をして頂いたご婦人に、お礼を申し上げた・・・そして、参拝を済ませてから山門を後にした。

五十メートルも歩いたかAさんに、そう言えば「納経帳」に記帳して貰ったっけ? Aさん 貰った 納経帳を見たら済んで居なかった!!!・・・立ち戻り記帳を済ませて、十番 切幡寺さんへと向かった。 気がついて良かった。

十番さんへの道は、近ずくに連れて坂がきつくなった・・・Aさん道端にへたり込んだ・・・二人で休んで居たら、昨夜 食事を一緒した女性が、笑いながら下りて来た・・・五百五十段の石段が待っていますよ~~。

石段を登る前に在った幕? 美しかった。

以前は、休まず一気に登ったと書いてあるが、今回は何回か呼吸を整えるために休んだ。 十五年余の時が流れた・・・余程きつかったか、石段を撮るのを忘れた。

静寂の中の本堂   右側に大師堂

以前、結願して・・・失敗して・・・お礼参りを決めた・・・切幡寺への道は遠かった。  その時の、切幡寺さんのイメージは、何処にも無かった!!!??。

十一番 藤井寺さんへと下り坂~~~・・・振り向けば、何とか山の中腹に、切幡寺さんが見えた。

昼食は、切幡寺さんを下りて来た所の「うどん亭 八幡」さんしか在りませんと、白浜さんから教えて貰っていた。

PM12.40 に昼食をした・・・天ザルうどん @1.029円 美味しかった・・・あっと言う間に、食べ終わった。あッ 撮るのを忘れた。

十番さんから十一番さんまで約11km  Aさん先頭に、歩け歩け・・・

 

 

 

 


再び 四国の風に吹かれて (7)

2012-02-03 14:26:34 | 

1/10 晴れ 零下の朝  36.639歩 25.6KM  

AM5.30起床 恒例のストレッチから、ラジオ体操第一を終えた。 Aさんは、毎朝の事だが感心して居る。  AM6.30朝食 宿泊代を清算 @6.500円 (十五年前は@5.250円) Aさんには、白浜さんからの事は話さなかった。

昨日は、スタートが遅かったので AM7.10に、スタート 安楽寺 山門前で・・・第七番 十楽寺さんへ

第七番 十楽寺さんへは、1.1km  あっと言う間に到着した。

看板  名物 たらいうどん 喰うかい家 おへんろ お食事処  Aさんの歩きは速い!!!  緩やかな登り坂だが、自然と距離が離れる。  焦らずに、マイペースで一歩一歩・・・。

遍路さんへの 案内碑  大師さんも一休み  以前来た時は、鶯の鳴き声が、絶えず聞こえたが・・・春未だ来、この寒さでは、まだまだの様だ。  此処で、上に着ていたゴアテックスのハーフコートを脱いだ。

熊谷寺さんの、風格のある二層の山門が見えた・・・素晴らしい 重要文化財? 両脇には桜並木・・・その時期が、思いやられる。

山門前で

阿形像  良い仕事してますネ~~~

吁形像  近年 塗り替えた様だ。 仁王像さんだけが目立っていた。

本堂

大師堂      素晴らしい、お寺さんだった。

法輪寺さんへと・・・思い出した様に、金剛杖を突いて歩いた・・・鈴が綺麗な音で響いた。 冬景色が続く・・・下り坂がありがたい。

懐かしの「法輪寺」さんに到着。

境内に在った「大銀杏の木」は、無くなっていた!!!!!。  その根元から生えた芽が、二代目として自立していた。

は山門を入ると、大師堂脇のベンチに、白浜さんと連れの方と田村さんが座っておられた。 白浜さんが、手招きされた。私達は行った・・・白浜さんから、田村さんを紹介された。 私達も自己紹介をした。  それではと、白浜さん達は、十番さんへと行かれた・・・合掌。

田村さんは、穏やかな表情で、淡々と話された。  要点を纏めると、次の様なことだった。

生きて行くには、広い心で生きなさい。  悩みなどの「核」を、前後・左右・上下から見つめ直して下さい。  色んな物が見えて来ます・・・その中から、答えが出たら良いですね。  その過程で、仏心とか祖先などへの感謝の気持ちが出て・・・何事にも「ありがとう」と言う、気持ちが出て来たら良いですね。

「その時」が、いつ来るかは、人によって差がありますが・・・四国の遍路に来られた今が、貴方の「その時」です。

傍で聞いて居られた女性が、お茶とホットコーヒー缶の接待をしてくれた!!!!! 合掌。

 

 

 

 

 

 

 


再び 四国の風に吹かれて (6)

2012-02-02 12:32:55 | 

1/9 晴れ

夕食には、六人が食卓に着いた。 その内の、体格の良い六十代の方から・・・お手元の、箸を入れている紙の裏を見て下さい・・・表には、御手もと 安楽寺 四国 第六番札所 上板町 電話 088(694)2046番(代) と、印刷されていた。
 
裏には・・・「食前のことば」が、印刷されています。
私 白浜と申します  作法に従い  一緒に、ご唱和下さいと言う。
 
一粒の米にも 万人の苦労が かけられています
一滴の水にも 天地の恵みが かけられています
ありがたく いただきます
 
食事をしながら、この方は、どうゆう方、何だろうか?  同年代の方との歩き遍路さんは、間違いないが?  お二人で、般若湯を吞まれていた・・・熱燗? 二本  お二人の会話が、耳に入って来た・・・この方は、お遍路さん達の「先達」をされている人と、直感した。
 
食事は、遍路さんの体を考えての内容だった。
夫々に席を立った・・・最後は、その方と私だけになった。
 
その方から、言われた・・・お友達とお遍路 良いですね・・・ありがとうございます。
彼は、私より若いですが・・・現役企業戦士で、疲れて・・・四国へ行きたいと、言うので、一緒に来ました。
 
私は、退職後に縁があって、一人で「結願・お礼参り・満願」をさせて頂きました。
遍路の良さは、身に滲みています・・・思い出す度に、心が温もります。 
何処まで行けるか分かりませんが・・・Aさんが、何かをつかんで貰えたらと来ました。
 
あ~それは良いですね~  四国でのお遍路は、きっと何かを・・・力を授けてくれると思います。
 
あ~明日は、十一番さんまで行かれると思いますが、途中の「法輪寺」さんに、田村さんと言う人がいますので、その方の話を聞いて下さい。
田村さんは、お歳は八十を越えられています。
 
ありがとうございます・・・そうさせて頂きます。  ご接待を頂いた。
 
就寝  今日一日の事など、思いが巡り中々寝着けなかった。 前回は安楽寺さんでは、行きも帰りも雨に出合った・・・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 

 


再び 四国の風に吹かれて (5)

2012-02-01 16:17:05 | 参拝

1/9  晴れ  

PM12/05  CVでの弁当で昼食をすませた。

地蔵寺さんへと、遍路マークに沿って歩いたが、山門に至らず?  五百羅漢の在る、お寺さんに入ってしまった。 横道に出て、入り口に辿り着いた。  男性二人のお遍路さんから、道を間違えていると、言われた。

境内の、大銀杏が見えた。

地蔵寺山門前で  四番さんからは、約二十五分の歩きであった。

山門

銀杏の大木は、相変わらずおわした。  根の張り具合をご覧あれ・・・南北で違う。 根元を踏む人多し。 

大銀杏 樹齢約八百年の立て札           作法に従い参拝をした。

今日の宿泊地 安楽寺さんへ・・・Aさんに、先頭を歩いてもらう・・・一休みした所から、振りかえった。 この位の坂道でも、息が切れる。

日向ぼっこの猫ちゃん・・・何か言いたげだった。

安楽寺さんには、PM16.25に到着した。

本堂

何々 塔?  宝塔?  忘れること多し。

安楽寺さんは、変わって居なかった???  お風呂は、宿泊する人が少ないので、小さい風呂だけにします。 男性の方からどうぞ。 M 6人  W1人  PM6.ooから、お勤めがあります・・・それから夕食です。

お勤めの部屋は、以前と違い大分綺麗になっていた・・・改築された? お坊さんの読経が続いた。 配られた本の、お経を唱和した。 独特の雰囲気の中へ、引き込まれて行った。  大分時間が経ってから、新しく造られた石仏を見せて頂いた。  いずれも、素晴らしい石仏であった。 その室の出口に、小さな橋が掛っていた。  この橋渡るべからずと、書いてある。 橋の先には、猛虎が吼えている。 橋の左には、性欲を禁じる、右には物欲を禁じるとある・・・煩悩が、渦巻いています。

この橋を渡らなければ、外には出れない・・・さ~あ あなたなら、どうしますか? 一休さんの様に、真中を通って行きますでは、駄目ですよ。

答えは、良く考えて中道を、虎吼を恐れない勇気を持って行きなさい・・・六人は、真中を渡り次の間に入りました。  な~んだ、一休さんと同じだ、などと思うなかれと若いお坊さんは、言わなかったが、・・・・・ 分かりました。

宿坊の事で話がありました。 以前は、六十近くで、お遍路さんを泊めていましたが、今は十もありません。 時代の流れですか、お遍路の仕方も多様になりました。 安楽寺は、続けて行きます。

夕食は、遅い時間になった。