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跳箱

跳び箱でも飛箱でも飛び箱でもとびばこでもいいけどそこはそれ跳箱なんです。体育日和のお供にどうぞ。

近藤氏、クールビズに物申す

2005-08-20 02:13:03 | ひやかし
図書館に行ったら暑かったと、100円くらいならカネ払うからエアコンの温度下げやがれと、なんで思い通りにならんのじゃ、コラ、と大きなお友達ことはてな代表取締役の近藤氏がお怒り気味なのは例によってCNETのこちらのエントリでのこと。

いやはや、自分の意見を全自動で「まっとう」と肯定できてしまうノーテンキさは素敵です。素敵過ぎます。

ここで何を言ってもエアコンのスイッチのボタンを"ポチッ"と押して設定温度を「27度」にすることは叶わぬ願いのようだ、ということでした。一体館内にいる利用者や職員全員で汗を流しながら、何を必死で守っているのだろうと思ったのは言うまでもありません

図書館の職員は必死で地球環境を守ろうとしていたんでしょう、そうにちがいありません。

末端の組織構成員はきちんと理由を理解していようがいまいが、上からの申し送りをきっちり守る、正しい組織のあり方です。近藤氏その他のエアコンの温度設定を下げやがれゴラァという要求を断固拒否し通した図書館館長は表彰モノですね。

どうも毎度毎度のことなのでいささか食傷気味なんですが、近藤氏は自分の不勉強を棚に上げて、あわれな現場職員の振る舞いをつるし上げるのが好きなご様子。ほんとわがままな中学生みたいな感性である意味感動を覚えます。

さて、近藤氏はカネ払えばいいんだろ、カネ払えば、と言いたげですが、夏場の快適温度とは言いがたい28度に空調設定する動きは環境省が推進しているクールビズに由来します。(個人的には総務省も経産省も内閣府も庁舎内が暑くてかなわないんでできたら役人諸氏にはふるってご来社願いたいと思う今日この頃ではあります)

クールビズとは、エアコンの温度設定を28度に上げて電力消費量を減らして火力発電所から排出される二酸化炭素を減らそう、そのためには夏場の服装をなんぼかでも涼しげにしないと辛すぎるから夏場はノーネクタイでいこうぜ、という、なんだか沖縄のかりゆしウェアのだっさい版みたいなお国の企画であります。

詳細は、環境省特製のこちらのサイトで紹介されています。

暑がりには大変残酷な企画ではありますが京都議定書がはらほらひれはれな状態になっていたり、実際問題石油っていつまで持つのよ、ってなみんなが忘れた振りしている問題があったりしますので跳箱的には不満ではありますが、ここは我慢のしどころでありましょう、と理解しております。(経団連ももろ手を挙げて協力中ですし)

ちなみにお隣の石油ガブノミ国家であります中華人民共和国もものすげー勢いでクールビズ推進中とのこと。政府の号令が日本と違ってものすげー勢いで浸透する国なのであっちの方が効果出るの早いかもしれません。

つまり、28度が快適か?が出発点なのではなく、人間、何度までだったら耐えて仕事できるか?が出発点になっているわけです。ちなみに"28度"の根拠は労働安全衛生法事務所衛生基準規則五条3項に記載されている、

事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が十七度以上二十八度以下及び相対湿度が四 十パーセント以上七十パーセント以下になるように努めなければならない。

に由来しています。二酸化炭素排出量を可能なかぎり削減するためにどこまで上値を追いかけられるか?が出発点だったのがよくわります。

とはいえ、跳箱も含め世の男衆は女性陣より暑がりであるらしいことが解ってきているらしい(だいたい3~5度ちがうんだそうな)ですが、厳密なこと調べている人たちが独立行政法人土木研究所にいたんでここでリンクだけ紹介しときます。関連論文はたどっていけば引き当てられるはず。

とりあえず何度だったら快適なんじゃ?と問われれば、毎日新聞で紹介されていた神戸女子大の平田教授と和歌山大学の今村助教授の話を紹介しときます。

やっぱ(男衆の立場から言えば)22~23度が夏場の快適~、な温度設定らしいすね。

さて、ちょこちょこっと調べればすぐに理由がわかる程度のこともきちんと調べもしないで、おそろしく自己中心的な思考を根拠に世の中間違ってる!と主張するのはやめときなはれ、と大きなお友達な近藤氏には何度も申し上げてるんですが、ホント、懲りないお方です。

あまつさえ、自社の会議スタイルを他人に押し付けんとするあまり、

市役所の中で「図書館の空調の温度設定について」という会議があって、その会議にメッセンジャーで市民が参加して発言でき、会議の内容がポッドキャスティングされたらどんなに良いだろうと思います。もはや、そうすることは技術的に可能ですし、ほとんどコストもかかりません。市役所が市民の声を聞いてはいけない理由など何も無いはずです。しかし、そんな会議が実現するのはまだ当分先の事のように思えます

などとのたまっておりますが、見当違いでしょう。近頃のお役所はクールビズを推進している環境省も含め(まあ運用に問題がありまくりとかいろいろありますが)パブリックコメントという制度を設けて広く政策に対する意見募集(笑)してますぜ?

つまり、近藤氏の主張は根本からズレていて、どんなことが、どこで、どのように決定されているか?その決定プロセスもしくは既決事項についてどのような物言いつける手段が用意されているか?について、まるで知ろうともせずに、自分の思い通りにならないあれやこれやにケチをつけているだけに見えます。(だからといって突撃厨になれとは言いませんが...。あれはすこぶる迷惑です)

「ユーザーの声を聞く」ことを否定する理由は次第に薄れていき、多くの企業や組織がIT技術を駆使しながら利用者や他のステークホルダーとの対話を積極的に行っていく社会になっていくと思います

誰も否定してないのにね、滑稽な主張です。大きなお友達な近藤氏自身が社会ときちんと向き合っていないから、このようなズレた主張を繰り返すことになるんでしょうが、世の中ときちんと折り合いをつけられないから大きなお友達なわけでもあるので致し方ないということかもしれません。

ところでユーザーとの対話を大事にしようと主張されている近藤氏の経営しているはてなという会社のユーザーさんの一部からはてなの対応がマズい、という声が挙がっている由、まずは足元を何とかすることを考えてはいかがか?

P.S.
それにしても近藤氏という御仁は新聞読んだことないんだろうか?

大きなお友達、ゲーム理論を語らなかった...。

2005-08-13 08:22:53 | ひやかし
跳箱的に段々飽きてきた大きなお友達ことはてな代表取締役な近藤氏の今回のエントリはゲーム理論じゃありませんでした。

かなりどうでもいいんですが、

つまり、なるべく格差をつけた上で、波乱が起きやすいセッティングを要求しました。(なるべく現実社会に近くして欲しかったのです)

現実社会は革命起きやすくて価値観が180度ひっくり返ることが往々にしてあるらしいです。

起業はハイリスクハイリターンの勝負の世界

知らんかった。あらゆる起業がハイリスクハイリターンと言い切る視野の狭さに脱帽です。おそらく、ベンチャー起業を念頭においての発言なんでしょうが、ベンチャーの定義ってそもそもどんぶり勘定ですし、ベンチャーは常にハイリスクハイリターンかと問われれば跳箱の引用に基づく定義に当てはめればそうとは限らないといえます。

そもそも勝負を好む性格で無いと厳しい

ビジネスと丁半ばくちを履き違えてますし、丁半ばくちにも勝ち方はあります。どうも近藤氏はカンだけで経営しているようです。オソロシヤ。

バクチでもなんでもいいんですが、(広義の)ゲームに勝つ理屈については、

ゲーム理論入門

日本経済新聞社

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初学者向けはこのへん。

囚人のジレンマ―フォン・ノイマンとゲームの理論

青土社

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これ読むと成立の時代背景とか解っておもしろいです。

契約と組織の経済学

東洋経済新報社

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なんか実用事例のサンプルとしていけてるんではないかと。

とまあ、この辺さらっと一通り読んでみたら理屈がわかります。

それから「こんなのは単なるゲームなんだから真剣になるのは馬鹿らしい」と真剣に取り組めない人も起業には向かないかも知れません。そもそも人生に目的なんて無いのですから、真剣に取り組めるゲームを各自が探さなくてはなりません

馬鹿らしいといってゲームに参加しないという手もまたゲーム参加の仕方(つまり解のひとつ)だしょ?参加するに値するゲーム、勝てるゲームと出会うまでゲームしない(つまり起業しない)のも非常に賢いやり方だと思います。(もっとも起業せざるを得ない状態に追い込まれてやむをえず起業するケースも結構多かったりするんだけどね)

起業家に向いているのは、大富豪と大貧民を両方楽しめる性格の持ち主だと思います。大富豪になって勝っている時は楽しいけど、大貧民に転落したら一気にやる気をなくしてしまったり、逆に、大富豪になったはいいけどプレッシャーや緊張ですぐに失敗して負けてしまう、という場合には心を鍛える必要があるでしょう

"心を鍛える"ってのはどういう訓練すか?いや心理学的に方法が無いわけじゃないですが、近藤氏が言いようは野蛮な精神論にしか読めないんですが...。
どうも近藤氏はいざって時に精神論を持ち出して理屈が吹っ飛ぶ傾向があるように思われます。やっぱ宗教家なんでしょうか?大きなお友達にしてはてな教教祖ってことすか?

勝負には美しい勝ち方と汚い勝ち方がある

だれにとっての美しさですかね?勝てば官軍、ってスタイルをウツクスィーと感じる人だっているじゃん。資本主義社会である以上競争は付いてまわるんだから、幼いうちから競争になじませるべし、という主張には賛成しますが、近藤氏個人の価値観に普遍性があるかのように主張する近藤流はどうもいただけません。

むしろ色々なゲームを用意してあげて、一人一人の子供が「この勝負なら自分でも勝てるかもしれない」というゲームを発見することを手助けすべきだと思います。もちろん、勝負を好まない子供のフォローも大事ですが、全員がそういう子供ではないはずです

今回、この点についてだけは同意したいのですが、注がつきます。跳箱的に上記の文に同意する条件は、ゲームとはゲーム理論でいうところのゲーム的状況を指すのであり、近藤氏は"勝負""勝負"と非協力ゲームばかりを念頭においているようですが、協力ゲームを当然に含むものとし、勝負を好まない、のではなく、特定のゲームに参加しないというゲームとの関わり方を選択した子供も当然に容認する、のであれば、限定的に同意です。

ただし、どんな子供も(もちろん大人も)人生というゲームから降りたり参加しなかったりすることは(他者からの支援が無い限り)まあ不可能なはずなんで、どこかでゲームするはずなんですけどね。

近藤氏が勝負好きなのは十分理解しましたが、近藤氏の視野狭窄な思考に基づいて"勝負を好まない子供"のレッテルを貼られる子供は不憫です。(まあ当の子供本人は近藤氏を相手にしてないでしょうが...。)まあ、跳箱も近藤氏に跳箱流の"大きなお友達"というレッテル貼ってますし、他人のこといえた義理じゃないんですがね。

追伸
跳箱の前回ひやかしエントリにもらったトラバにも指摘がありましたし、CNETでもツッコミが入っていますが、

同サービスについては、選挙について当選者や政党に対する人気投票の経過又は結果を公表することを禁じた公職選挙法第138条の3(人気投票の禁止)に抵触するのではないかという指摘がユーザーから上がっている。はてなでは「現在顧問弁護士に相談中であり、対応についても検討中だ」としている

本件については、はてなが事前検討してなかったつうのはどういうことか、とか、どう対応するのか、とか非常に楽しみにしてますんでひとつよろしく。

あー、江島氏だけかと思ったら大きなお友達もクリステンセンのファンだったか...。

2005-08-10 03:25:17 | ひやかし
と嘆いてしまったのは例によってCNETに好評(?)連載中の大きなお友達ことはてな代表取締役な近藤氏のブログのこのエントリ

江島氏も以前跳箱にビジョナリーカンパニー読んだか?って聞いてきたなぁ。10年も前に読んだもんだからほとんど覚えてなくて本棚ひっくり返して読み返してひっくり返ったんだよな。あれ。(あのころカネあんまり持って無かったはずなのになんで買っちゃったんだろ?飲み代の足しにしたほうがよかっただろうに...。>自分)

ちなみに、クリステンセンが言っているのは市場が従前の状況と比べて非連続な状態に変化したとき、従前の市場に最適化されすぎた企業は対応できない、って話なんで、好意的に捉えるなら近藤氏は誤読しているんでないかと。

つまり言い換えついでに言い切ってしまう(はい、ここ、突っ込みどころだよ!)と市場の変化に対する会社の対応力の話なので、大きなお友達な近藤氏の経営している会社の中で従来やってた仕事と違ったことをやってみるかどうか、それをうまくやれるかどうかとはまるっきり違う話だろーと。

てゆうかクリステンセン読んでてそういうことを言っているということは大きなお友達な近藤氏が経営しているはてなという会社は市場に対応できてないってことですか?

そうだったら確かに大変なことです。クリステンセンでも何でも読んで頑張ってください。

ところで、合宿の件、近藤氏がどこで仕事をしようが知ったこっちゃないです。てゆうより跳箱は根本的に仕事キライなのでどこにいっても仕事しないこと請け合いです。

さらに話変わって、どうでもいいことですがちょっとしたツッコミで萎えるようなアイディアはどうせたいしたアイディアじゃなかったんでしょう。可能性の芽なんてどこにでもころがっていますし、今この瞬間にだれかが思いついたスゲーコトなんて世界中で同時に1000人は思いついているはずです。

要は、実現するまでのプロセスをいかにしてクリアし、単なる思いつきをビジネスプランにまとめ、周囲を説得し、実行できる環境を整えて、実行し、成果を挙げていく力があるか?です。(ちなみにこのプロセスに強ければ市場に一番乗りしないでも勝てたりします)

ありきたりの否定的意見ごときすら乗り越えられないアイディアにどの程度の事業性があるのか、大きなお友達な近藤氏の言い分が正しいかどうかは、はてなが上場までたどり着けるかどうか(世俗的ではあるけど、他人資本を入れた会社である以上、評価尺度はそこでしょ)を生暖かく見守ることで確認したいところです。

はてなが上場できたときは近藤氏の言い分は正しかったんだなぁ、と思いますし倒産なりなんなりした場合は間違ってたんだなぁと思うことにします。

P.S.
ほんとにどうでもいいけど、CNETで書き物している人ってクリステンセンのファン多くね?なんか感染しちゃうわけ?

今回はあまり問題ないかと思ったら...。

2005-08-05 16:41:52 | ひやかし
ステロタイプとしての"従来の枠組み"に対する無駄な反感(実体の無いものに対して反発心を持ってもイミネーから)を動力源にして逆を行っているだけな感強し、分権的ネットワーク型組織に似た実践ができちゃったのはたまたーま、な結果論なのか?とは、はてな代表取締役こと大きなお友達な近藤氏のこのエントリ

前半で(跳箱はキライな)XPを実践しているとか分権的ネットワーク型組織を実践してますと(まあ150人超えた規模で出来ているなら非常に参考になるけど10人そこそこの規模だとあまり参考にならないとも言うけど)それなりに参考になること言っているにもかかわらず、

こうして無用な壁や境界、非対称性を取り除こうとする試みもまた、当初から取り上げている「情報の壁」を取り除こうとする情報共有の試みと共通するものだという気がします

と、最後にまたもよくわからん宗教論が入ってすべてがぶちこわしな感じです。

大きなお友達な近藤氏が「情報の壁」と言っているのは文脈からすると、近藤流の情報の隠蔽や、情報共有を指していると思われますが、これが大きなカンチガイであることはすでに跳箱でもこことかこことかで突っ込んでます。

ほんと、支配するものとされるものというドグマに一番汚染されているのは実は大きなお友達自身じゃねーのかという疑問がふつふつと湧いてくるのはなぜでしょ。

繰り返しますが前半で分権的ネットワーク型組織の実践について正気の話をしているのに最後の宗教論がすべてをぶち壊しにしています。ざーんねん。

今度はABCとABMを再発明。

2005-08-02 23:19:21 | ひやかし
さて、再発明大好きなはてな代表取締役こと大きなお友達の近藤氏、今度はABC (activity based costing)とABM (activity based management)再発明しています。こういった活動原価管理は大切ですが、

こうした無駄が無いかをいつも気にしながら色々試行錯誤を行ううちに、こういう形式になってきました

試行錯誤している時間もおなじくらい無駄です。

立って会議するとか、会議の動的な参加態度決定の可否を可能にするオフィスデザインについては、ABCやABMと同じコンテクストの流れを汲むファシリティマネジメントの分野で散々議論されてきている話です。

トータルワークプレース―ファシリティマネジメントと弾力的な組織

デルファイ研究所

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なんか読むとよくわかります。

ちなみに、

社内会議の様子をPodcastingで外部に公開したり、電話会議でユーザーも会議に参加できるという取り組みを行っている企業も珍しい

そら珍しいでしょう。社内会議を外部公開したり、ユーザーの電話会議参加に対する必然性がある会社自体が珍しいからですが。まあ自社の特殊性をアピールするほど既存の支持者は団結してくれるんでしょうけど、規模の拡大は難しくなっていくでしょうけどね。

追伸、精神論振り回すな。

2005-07-27 20:26:41 | ひやかし
はてな代表取締役こと「大きなお友達」な近藤氏に追伸。

各社員の中に情報共有に対する前向きな姿勢や理想像が必要

情報共有する動機付けに精神論を持ち出し、あまつさえそれが必要条件だと主張するのはあまり、じゃなくてまったく感心できません。

各種のモチベーション理論を勉強しておくべきでしょう。はてなの事業規模から考えると中小企業診断士の受験勉強するつもりで勉強しておくとちょうどいいはず。

てゆうか大きなお友達な近藤氏、全般的に視野というか世界が狭すぎ。

モダンプロジェクトマネジメントを再発明してどうする?

2005-07-27 19:07:26 | ひやかし
はてなの代表取締役こと「大きなお友達」な近藤氏、1573文字を費やしてモダンプロジェクトマネジメントと世間で一般に認識されている概念を再発明しています。

実用上はPMBOKに準拠した運用を行えばなんとかなるし、そのあたりの勉強したいならPMIの会員にでもなって資料を会員割引効かせて買うとか、セミナー受けるとかすればいいわけで。(跳箱も入ってるよん)

いやいやもっと先進的なチャレンジなんだと言い張るならプロジェクトマネジマント学会あたりで論文発表してみたら?

どうも大きなお友達な近藤氏は勉強嫌いみたいだけど、古典から一通り勉強しなおしてみることをお奨めします。

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない

ピアソンエデュケーション

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とか、

組織の経済学

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なんかいいんでない?

ぱぱっと簡単に全体像を概観したいなら、

プロジェクトマネジメント大全

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なんかもお奨めね。

さて、実用上どういう運用を行うと状況が改善ないし悪化しないですむかという問いについては、基本をきちんとお勉強してから「銀の弾丸は無い」ことを肝に銘じて日々過ごすしかない、と突き放しておきます。それから動機付けとかのテクニック論は個別に制約条件を設定してやってくれ、ということで置いとくとして、大きなお友達な近藤氏の言う、

自分自身、こうした姿勢がどこから来たのかを考えてみると、このブログの最初の頃に触れた少年時代の情報の隠蔽への嫌悪感に近い意識や、オープンソースプロジェクトに対する感動などが影響している

といったセリフヒーリング的な独白はいったい何の言い訳なのかについてはとことん問い詰めたい衝動に駆られますがアホらしいのでやめときます。そもそも近藤氏の指摘した「情報の隠蔽」なんて隠蔽のうちにも入らない近藤氏の勉強不足の告白にしかなっていなかったわけで...。

全然関係ないですが跳箱的にはオープンソースプロジェクトってのはソフトウェアという財のコモディティ化として捉えると見え方がぜんぜん違ってくるよなぁ、とかつらつら考えていたりいなかったり。

大きなお友達、コミュニケーション論を語る。

2005-07-24 02:28:40 | ひやかし
はてなの「大きなお友達」ことはてな代表取締役の近藤氏がほぼ一週間ぶりにブログを更新した。

情報共有 - 「自分のこと」を「あなたと私のこと」に変える方法と題しているのでコミュニケーション論というか了解可能性の問題というかに正面から切り込むのか?なんだかんだ言ってもやっぱ一社を代表する人物だなぁ、あんまり馬鹿にしたもんじゃない、と目を通し始めた跳箱はやっぱし甘かった...。

曰く、

問題に関する情報を嘘をつかずに誠実に伝え、その結果想定される批判やトラブルについては自分の責任の上で処理をすることを受け入れる、そういうことがいつもできるようになりたいものです

どうもはてな社員は報(告)連(絡)、相(談)がきちんとできないらしいです...。

社内では各社員が常にこうしたコミュニケーションを、必要以上に感情的になったりせずに行えるように、少しずつ心がけていければと思っています

どうもはてな社内では、感情的な言い合いは別に珍しく無いようです...。

なんていうか、小学校か幼稚園の指導計画の打ち合わせを聞かされているかのような内容にげんなり、っつうかぐったりしました。これは実態がその通りだからしかたないのか、それともそのような比喩に例えないと問題(だか課題だかお題だか)を了解できない近藤氏の内面に真の問題があるのか謎ですがどうも、はてなという会社はそういう会社らしいです。(シャチョーさんが言うんだもん、そーなんだろ?)

ちなみにどーでもいいんでコメントするのもめんどくさいですが、

仕事の話を夫婦でする、しない、というようなことは問題にすらなりませんでしたが、はてな創業の前に別の仕事をしていた時も色々と仕事の話を家庭で共有していましたし、自分が最近何に夢中になっているのか奥さんはよく知らない、という状況はあまり想像できません

近藤氏個人の乏しい実体験と想像力においては「あまり想像できない」としても特別職の国家公務員とか世の中には嫁さんに自分の仕事を話したくても話せない人とか、自分の仕事を嫁さんを含む他者に話したくない事情がある人とかざらにいるんだろうな、くらいのことは普通に想像して欲しいものです。

親しい人間とどのようなコミュニケーションを行えるかは、それより大規模な組織やシステムでの情報共有の成功に関係する問題だと感じています

どうもはてなでは離婚や家庭内別居したりする社員は査定上不利になる可能性があるみたいですな。以下事例として恋人との待ち合わせに遅れた場合のケーススタディが行われていますが、事例で説明されている当事者二名の背景情報も制約条件もまったく明示されないままに、近藤氏の都合のいいように展開されているので、それによって何が証明できるのか、もしくは何が説得できるのかまったく理解できません。こんなことをしても、そうだそうだ、という思考停止した賛成意見表明と、いや、これこれこういう背景があるかもしれないからその仮説はまちがっている、という反対意見が延々出てきて収拾付かなくなるのがオチでしょう。

まあ、それも最初の例が食いつきたくなるほど面白ければ、なのでこのような説教じみたつまらない事例に何人乗ってくるかはそれはそれで興味があるのでカウントしてみようかなぁ、とは思いますが...。

要するに、報連相をきちんと感情的にならずに実行でき、円滑に情報交換を行うことのできる従業員は家庭円満である、という説を唱えていると言ってもあまり近藤氏の主張をゆがめてはいないんじゃないかと思うのですがそーゆうことを本気で考えているとしたらかなりアレですなぁ。(まあ、ある種幸せな人生送っているのかもしれないけどね)

はてなの宣伝=宣教に余念の無い"大きなお友達"

2005-07-18 15:59:40 | ひやかし
はてなの伊藤氏じゃなかった近藤氏(いや、氏名間違えるのは大失礼だよね。ほんと)、実は大きなお友達だったことが判明。前回のエントリーで変な人かも、との疑念が跳箱的にふつふつと湧き上がってきたところに今回のエントリーでさらにイタい思想(?)が開陳されたので跳箱は新しいレッテルの創作を開始せねばと考え始めています。

さて、

その1ガッコの制服はけしからん、つう主張について。

まあ明治12年からの歴史的背景その他についてはうっちゃっておいて、大人のなげやりな答えとしては、「じゃ、制服無いガッコいけば?」以上。そこはそれ、そうできないさまざまなしがらみがガキにはガキなりにあるんだろうけど、それこそがn次の綱引きだわさ。

その2情報隠蔽すんな、という主張について。

旧自治省系の役人ですら認めている情報公開制度の問題点はそれはそれとして「じゃ、情報公開制度使えば?」以上。ガキじゃ役所が書類受け取ってくれないってことなら賛同してくれる大人みつけりゃいいじゃん。それもn次の綱引き。

その3田舎の交差点無駄だ、という主張について。

公安委員会があれだねぇ、とかそういう問題はさておいて、「自己責任で考えて行動して自分で責任取れ、責任取れないんなら責任取ってくれる大人の言うこと聞いとけ」以上。これもまたn次の綱引き。

てゆうか制限行為能力者(含む未成年)の話いいかげんに止めたら?屁理屈臭がすげーんだけど。

その4電車一時停止するときは理由説明しろ、という主張について。

えー、それは当然の権利のように主張されていますが乗車した鉄道会社の運送約款にそんなことしなくちゃいけない、ってSLA記載されてたんでしょうか?そうでないならそういうサービスしないと客が減るって状況作るか、そういうサービスしないと不安心理に駆られた乗客がパニックを起こして暴動が発生するとかいう状況作って約款変更させたほうがいいんじゃね?さもなきゃそういうサービス提供するとカネ儲かるとか。これもまたn次の綱引き。

挙句、こんなくだらない、一瞬で調べが付くような不満についてろくに調べもせず不満を垂れ流すだけの"大きなお友達"が

「好きなようにやりたいのにそうさせてくれない強制的な力」がどうにも気になって、その強制の根拠を納得いくまで知りたがる傾向が自分にあるように思います

とはお笑いです。

インターネット中華主義者の心象風景

2005-07-16 02:54:07 | ひやかし
はてなの伊藤氏、天動説を力説す。CNETのブログで突如幼少期を回顧し始めた伊藤氏、どうもまだ思春期が続いているらしいです。こういうタイプは大物か変な人かどっちかって相場なんで見極めるまで結構楽しめそうな予感。

さて今回のポイントはここ。

僕はなぜか、「世の中は誰かが適当に作ったとんでもなくでたらめな仕組みで動いている」という世界観を持っています。「世の中は遠い過去からこれまで人類の英知が作り上げてきた精巧な仕組みで動いていて、現時点での最適解になっている」などとは到底思えないのです

なんでそー極論に走るんすかね?もっと普通に、世の中はn次の綱引きと妥協でできているじゃだめなんすかね?

なんだかプラレールとかレゴで作った街(?)を怪獣~とか叫びながらぶっ壊して歩く三歳児のような世界観に眩暈が...。

早くもただの変な人に一歩近づきつつある印象。

インターネット中華主義者、CNETにてブログ連載す。

2005-07-14 01:26:56 | ひやかし
以前のエントリでインターネット中華主義者の号を奉ったはてなの伊藤氏がCNETでブログを始めるらしい。てゆうか始めてる。

インターネットは知恵を預けると利子をつけて返してくれる銀行のようなものだ、という感じがしてきます

と、のっけから腹黒い跳箱的にゲンナリするほど性善説な主張を展開してくれており、これからの展開がとっても楽しみ。

さぞや有効なフリーライド問題対策を考えておられるに違いない。てゆうかそうでないとゲンナリ感倍増なんで勘弁してください。