跳箱

跳び箱でも飛箱でも飛び箱でもとびばこでもいいけどそこはそれ跳箱なんです。体育日和のお供にどうぞ。

江島氏本を出す、のはいいが余計なこと書くと子供だと思われるから気をつけようね。

2005-05-18 04:59:22 | メディア
『ASTERIA実践ガイド』の発刊にあたって
より。

このたび、私が勤めているインフォテリアが開発したソフトウェア「ASTERIA(アステリア)」についての初の技術解説本が翔泳社から出版されることになりました

だ、そうな。

いやー、本を書くのはつらいです。技術書ならなおさらです。とりあえずまあめでたい。何部売れるか分からんけど。

ASTERIA 実践ガイド -マウスで楽々プログラミング

翔泳社

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こんな本らしい。読んだこと無いけど。

つまり現状に対する問題意識として「簡単なこと」あるいは「簡単であるべきこと」が「簡単にできない」というのがありました。みんな簡単でつまらないコードを書くのに無駄な労力をかけすぎている、これを解決したい、というのが出発点でした。このゴールを目指す以上、裏を返せば、「本質的に難しいこと」はASTERIAで書くとよけい複雑になる、ということでもあります。そもそもスクリプト言語は常にこういった「お手軽さ」と「大規模コード化耐性」のトレードオフに悩まされてきたわけですが、ASTERIAではそれがより尖鋭化するということです。どのような言語でもそれぞれに適した用途や役割があるというのは、ごく当たり前の話

まともな事言ってます。やっぱり人は得意なことやっているときは生き生きするもんです。いいことです。

さて、今回のエントリー読んでて、この人が商売っていうか仕事に対してどういうスタンスを持っているのかなんとなく感じ取れた気がするのが以下の点。

心意気としては、

リレーショナルデータベースやERPのようなソフトウェアの新概念を誕生させるカテゴリーメーカーになってやろう

てなことで勇ましいんですが、取り組む姿勢が、

私の願いはインフォテリアやASTERIAそれ自体が成功するかどうかではないのです。不吉な物言いですが、もし仮にインフォテリアが潰れても社員まで死ぬわけではありませんから、社員それぞれに「経験」や「考え方」や「チャレンジする気持ち」が共有財産として残り、それぞれがまた別の舞台で活躍してくれれば、いつか業界全体にいい風が吹き始めるというもの

なんだそうで、この人に投資する方は小遣いあげたって程度の認識でいないと悲しい思いをするのが関の山のような感じがします。

優秀なギークと優秀なスーツが高い人材流動性のもとでくっついたり離れたりしながら会社を作ったり潰したりしながら循環し、そしてそんな彼らを支援するお金の出所もあるという、その生態系

あのね、なにをもって優秀と称しているのか分からないけど、投資家はキャピタルゲイン得るために投資しているんであって優秀なギークだか優秀なスーツだかを遊ばせるために投資しているわけじゃないんだよね。

投資家がなにを求めているのかまるで考えずにカネくれーとか言ったって投資してもらえるわけないじゃん。もうちょっと世間を広く見るようにしようね。けっしてオバカさんじゃなんだから。

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2 コメント

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Unknown (kenn)
2005-05-18 05:24:12
まいど。

ビジョナリーカンパニー読みましたか?

私が投資家をあまり大切にしない発言をするのは確信犯なんですよね。

過去のエントリのトーンもだいたいそうですし。

それに、いつも面と向かって言ってますし。



ていうか、その程度のギーク心理も理解できないor読めない

投資家は、テクノロジーの会社には投資せんほうがええ。

そこで働いてるのはギークなんだからね。

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需給が決めるもんだろ (跳箱管理人)
2005-05-18 05:37:35
ギーク(なんじゃそら)を売り手として投資家を買い手としようや。需要が強くて供給が少なければその態度でよし。そんなもんだろ。



どーでもいいけど金持ちになってから言ったほうが説得力あるよ。(体育倉庫の備品たる跳箱には関係の無い世界だけどね)



P.S.

ビジョナリーカンパニーはたしか10年くらい前に読んだ。最近2でてたなぁ、そういえば。
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