この記事は決着1からの続き物になります。
また、かなりの毒をはらんでいますので、心の不調の方は
スルーしてください。
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彼が自宅の屋根から飛んだ。
高さはなかったが、隣家のブロック塀に頭を打ち付け
後頭部から出血し、抱え上げた私の腕や手には血糊が…。
救急車を呼んで、到着する間、私は義父に電話をかけた。
8時前であったが、義父はすでに寝ていた様子で、こちらも
はっきりしたことがわからないので、事実のみを伝え
病院に着いたら、また連絡することにした。
気が付くと、血は洋服にもべったりとついていた。
このまま、病院に行くのははばかられ着替えた。
一旦、救急車に乗ってから、タクシー代がないことに気づき
もどったりもして。
今でも思う。
どうして、私はこれほど落ち着いていられたんだろう。
もしこれが、娘が救急車に乗るような状況だったら。
私はきっと半狂乱になっていただろう。
やっと搬送先の病院が決まり、救急車が走り出した。
近所の人に、娘を預かるといわれたが、一緒に乗った。
救急車はそうスピードを上げるわけでもなく、30分くらいで病院に
着いた。
着いた頃には、私と娘と二人とも車酔いしていた。
ぐったりしつつ、冷房の効きまくった病院の救急センターに入る。
患者さんも、家族と思われる人もたくさんいた。
診察が行われるまで、時間がかかることは事前に聞いていたので
娘と二人飲み物を買って、隅っこに座っていた。
一旦よばれ、先生から状況を聞かれた。
救急隊と、あとから来た警察管、そして救急医、何度も同じ話を
繰り返す。
先生には、傷の具合や落ちた高さなどから、命に別状はないと
思われるが、精密検査をするのでこのまま時間はかかるが待つように
指示された。
一旦、待合室に戻され、気が付くと9時を回っていた。
たぶん、彼が飛んだのが7時過ぎくらい。
長く、長く感じられたが、そうでもなかったってことだ。
長期戦に合わせて、娘にサンドイッチを買って食べさせる。
「今頃、○○のテレビ見ているはずだったのにね…。」
なるたけ、明るく話しかける。
そっか…ともう一つ、気が付いた。
私がこれだけ落ち着いていられた理由。
それは、娘が一緒にいてくれたからだ。
サンドイッチを食べる娘に向かって、
「○○(娘)はさ、母の戦友だね。」って。
「戦友って?」と言うので、
「○○と母は、いつも一緒に闘っている感じがする。
パパのせいで色々なことが起こるけど、そのたびに
二人で支えあって、助け合って、闘っている感じがする。
だから、戦友。
いつも一緒に戦ってくれて、母を助けてくれてありがとうね。」
と言うと、娘は微笑みながら、「うん。」と答えた。
病院の冷房が効きすぎて、寒がる娘を借りた毛布に包みながら待った。
何度か呼ばれたのち、主治医に呼ばれた。
先生は、娘の存在に気を使うように
「遅くまでごめんね。」と話しかけてくれた。
詳しい話をする前に、一緒に話を聞かせてた大丈夫なのかという風に
さりげなく確認されたが、
「大丈夫です。わかっていますので。」と二人で説明を聞いた。
「精密検査をしたが、頭部を切った以外、今のところ問題はない。
手に派手な擦り傷があるくらい。
ただし、頭を強打しているので、あとから支障が出てくる場合もあるし
状況が状況なので、2~3日入院するように。」
というような、説明をされた。
私本人は納得したが、彼は全然納得しなかった。
このまま、家に帰るんだって。
明後日には、仕事に行くんだって。
あと、何度も何度も娘に手を握ってほしいと懇願していた。
その全てを否定した。
時間はすでに、11時を過ぎていた。
たくさんの書類を書き、彼を病棟へと送る。
病棟の看護師さんに、明日精神病院から処方されている薬を早めに
持ってくる旨を説明し、病院を出た。
病院を出ると、タクシーを拾い家に帰った。
何も食べてはいないが、お腹はすかない。
でも、このままでは眠れそうもないので、ビールを飲む。
娘は何か温かいものが飲みたいというので、カップスープを渡した。
既に1時を過ぎている。
「疲れたね…。」と言うと、娘は
「こんな時間まで時間まで起きていたのは初めてだね。
あと、タクシーに乗ったのも初めてだった。」って。
本当に、頼りになる戦友だ。
また、かなりの毒をはらんでいますので、心の不調の方は
スルーしてください。
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彼が自宅の屋根から飛んだ。
高さはなかったが、隣家のブロック塀に頭を打ち付け
後頭部から出血し、抱え上げた私の腕や手には血糊が…。
救急車を呼んで、到着する間、私は義父に電話をかけた。
8時前であったが、義父はすでに寝ていた様子で、こちらも
はっきりしたことがわからないので、事実のみを伝え
病院に着いたら、また連絡することにした。
気が付くと、血は洋服にもべったりとついていた。
このまま、病院に行くのははばかられ着替えた。
一旦、救急車に乗ってから、タクシー代がないことに気づき
もどったりもして。
今でも思う。
どうして、私はこれほど落ち着いていられたんだろう。
もしこれが、娘が救急車に乗るような状況だったら。
私はきっと半狂乱になっていただろう。
やっと搬送先の病院が決まり、救急車が走り出した。
近所の人に、娘を預かるといわれたが、一緒に乗った。
救急車はそうスピードを上げるわけでもなく、30分くらいで病院に
着いた。
着いた頃には、私と娘と二人とも車酔いしていた。
ぐったりしつつ、冷房の効きまくった病院の救急センターに入る。
患者さんも、家族と思われる人もたくさんいた。
診察が行われるまで、時間がかかることは事前に聞いていたので
娘と二人飲み物を買って、隅っこに座っていた。
一旦よばれ、先生から状況を聞かれた。
救急隊と、あとから来た警察管、そして救急医、何度も同じ話を
繰り返す。
先生には、傷の具合や落ちた高さなどから、命に別状はないと
思われるが、精密検査をするのでこのまま時間はかかるが待つように
指示された。
一旦、待合室に戻され、気が付くと9時を回っていた。
たぶん、彼が飛んだのが7時過ぎくらい。
長く、長く感じられたが、そうでもなかったってことだ。
長期戦に合わせて、娘にサンドイッチを買って食べさせる。
「今頃、○○のテレビ見ているはずだったのにね…。」
なるたけ、明るく話しかける。
そっか…ともう一つ、気が付いた。
私がこれだけ落ち着いていられた理由。
それは、娘が一緒にいてくれたからだ。
サンドイッチを食べる娘に向かって、
「○○(娘)はさ、母の戦友だね。」って。
「戦友って?」と言うので、
「○○と母は、いつも一緒に闘っている感じがする。
パパのせいで色々なことが起こるけど、そのたびに
二人で支えあって、助け合って、闘っている感じがする。
だから、戦友。
いつも一緒に戦ってくれて、母を助けてくれてありがとうね。」
と言うと、娘は微笑みながら、「うん。」と答えた。
病院の冷房が効きすぎて、寒がる娘を借りた毛布に包みながら待った。
何度か呼ばれたのち、主治医に呼ばれた。
先生は、娘の存在に気を使うように
「遅くまでごめんね。」と話しかけてくれた。
詳しい話をする前に、一緒に話を聞かせてた大丈夫なのかという風に
さりげなく確認されたが、
「大丈夫です。わかっていますので。」と二人で説明を聞いた。
「精密検査をしたが、頭部を切った以外、今のところ問題はない。
手に派手な擦り傷があるくらい。
ただし、頭を強打しているので、あとから支障が出てくる場合もあるし
状況が状況なので、2~3日入院するように。」
というような、説明をされた。
私本人は納得したが、彼は全然納得しなかった。
このまま、家に帰るんだって。
明後日には、仕事に行くんだって。
あと、何度も何度も娘に手を握ってほしいと懇願していた。
その全てを否定した。
時間はすでに、11時を過ぎていた。
たくさんの書類を書き、彼を病棟へと送る。
病棟の看護師さんに、明日精神病院から処方されている薬を早めに
持ってくる旨を説明し、病院を出た。
病院を出ると、タクシーを拾い家に帰った。
何も食べてはいないが、お腹はすかない。
でも、このままでは眠れそうもないので、ビールを飲む。
娘は何か温かいものが飲みたいというので、カップスープを渡した。
既に1時を過ぎている。
「疲れたね…。」と言うと、娘は
「こんな時間まで時間まで起きていたのは初めてだね。
あと、タクシーに乗ったのも初めてだった。」って。
本当に、頼りになる戦友だ。
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