乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『東海道中膝栗毛 初編』   「揚げ足取り」、ここでは「詞咎め」(ことばとがめ)と記されている。

2020-05-17 | 十返舎一九

写真は、『黒塚』

 

 

『東海道中膝栗毛 初編』

「揚げ足取り」 ここでは「詞咎め」(ことばとがめ)と記されている。

 

北 「これ/\お女中、たばこ盆に火を入れてくんな。」

弥二「たばこ盆に火を入れたらこげてしまう、云々」

北 「おめへも詞咎めをするもんだ。それじゃ、日が短い時にやァ、たばこものまずにゐにやァならね。」

 

言葉咎 (日本国語大辞典)
〘名〙 相手のことばじりをとらえて非難すること。ことばとまげ。
 寛永刊本蒙求抄(1529頃)七「詞とがめなどして死はをかしい事ぢゃげに候」
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謡曲『花筐』 狂女物  世阿弥作謡曲『花筐』(『能を読む 2 世阿弥』)

2020-05-17 | 観世流(続)百番集、日本古典文学大系(謡曲)、能楽関係本

 謡曲『花筐』世阿弥 狂女物

 

 越前国→大和国 

 世阿弥作謡曲『花筐』(『能を読む 2 世阿弥』)
 

 越前国にいた大迹部皇子は皇位継承が決まった為、大和へ行く。

 親しくしていた恋人の照日前(前シテ)には手紙と形見の花籠を遣わす。

 手紙と花籠を見た照日前は、恋しさの余り旅に出る。

 雁を見て、『彼の方はいづこ、雁についていけば、あの方も元につくだろうか。』と、物狂いの様子となる。

 

 大和に着いた照日前(後シテ)は、天皇となった大迹部皇子の行列に出会う。

 臣下(ワキ)は狂女を追い払おうとし、彼女が手にしていた形見の花籠を打ち落とす。

 

 照日前は天皇への恋しさと畏れ多さに心乱れ、皇子の面影思い、涙する。

 

 御前で舞えとの宣旨に彼女は、自らの叶わぬ思いを託し、古代中国でおこった帝と夫人との悲恋の物語を謡い舞う。

 その舞の姿に、故郷の恋人だと確認した天皇は彼女を再び宮仕えに召そうと告げ、照日前は大迹部皇子(天皇)と再び一緒になれた。

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