ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

剥落。

2010-03-30 | Weblog
介護対象者のQOLの維持と、介護対象者の意思の受容は必ずしも同じではない。


歯磨き一つとっても、どうしようもないBooじーちゃ。
どうしても「動けない(不可能)」のではなく。
ぬらりくらりと「動かない(拒絶)」のだから、一日中おかんさまの叱声は絶えることがない。


あんまりきっちりやらせようとするのも考え物ではある。
なにせ、自分の気に入らないことがあると、華麗に地団駄ステップをご披露に及ぶBooじーちゃ。
力一杯足を踏むせいで、歩き方がよれよれと悪化することも稀ではない。
しかも、地団駄の効果は歩き方の悪化だけにとどまらない。


本日も叱りつけられて地団駄を踏むBooじーちゃ。


…………。


なぜに、行動停止しておりますか。


……どうやら、脳細胞から地団駄の振動により短期記憶がトんだらしい。
「なぜ今自分がここにいるのか」「これから何をしなければいけないのか」が、綺麗さっぱりリセットされたBooじーちゃ。





記憶剥落後の再起動スイッチは、やっぱりおかんさまの声。ばっちり素直になるBooじーちゃ。
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コメント (4)
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