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乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

ブロンプトンへの自転車道 その2

2014年03月03日 | 自転車

さて、こうして二子玉川の小径車専門ショップを訪れたわたくしたち。
日曜の午後ということもあり、店内はほどよくお客さんが出入りしておりました。
普段なら、ちょっと緊張して、オドオドとお店に入るところなのですが、この日のわたくしは、脳内をブロンプトンに占拠されており、セルフコントロールがまったく効かない状態。
入店するなり、オニのような形相でブロンプトンのコーナーへ突進!

ご存知の通り、2013年モデルのブロンプトンのフレームは、14色+rawの15パターンでございます。
「わかった! うり坊はRaw好きだから、Rawを見に行ったのだろう」と、お思いのあなたさま、違いまする~。
わたくしが好ましく思っておりますのは、アルミニウムの素材感です~。
クロームモリブデン鋼などの、いわゆる黒鉄系のRawカラーには、あまり興味がないのでございます~。
「どうでもいいよ!」と、お思いのあなたさま、まったくでございます~(汗)

、、、てなワケで、、、
わたくしは、14色の色味を、自分の眼で確認したかったのでありました。
Webや紙のカタログで検討したのは、下記の3つでした。

クラレット
ターキッシュ・グリーン
セージ・グリーン

Photo

なかでも、葡萄色のクラレットが最有力候補でした。
なぜかと申しますと、友人Kのコバルトブルーとの色合わせを重視したからでございました。
もし、わたくしがブロンプトンのオーナーになることがあるとすれば、友人Kと行動を共にする機会が多いことは容易に想像できます。
その場合、2台のブロンプトンの色の相性だけを考えるのなら、例えば、コバルトブルー×ホットピンク、、、あるいは、×オレンジ、×イエローなどの組み合わせなんか、なかなかポップでオシャレなのではないかと思われますが、しかし!
コバルトブルーには友人Kが、もう一台には、うり坊が乗っているわけですよ。
もう、どっから見ても、グダグダに疲れて、あちこち汚れて傷だらけ、、、の、ボロボロなふたりなわけです。
乗ってる人間がズタボロなのに、自転車だけがピッカピカにオシャレ、、、というのは、なにかこう、もの悲しい(汗)
これが逆に、自転車はオンボロでも、乗ってる2人が若くてセンスを感じさせるカップルなら、好感度も上がり、カッコイイのですけどね~(汗)

ですからね!
コバルトブルーのブロンプトンと一緒に走っときに、あまり派手にならず、目立たない色。
それでいて、休憩時に2台並べて駐輪したときに、調和する色。
そんな観点で候補を選んだ結果、クラレットが浮上したのでありました。

ところが、、、です。
カタログやWebでは沈んだ色に思えたクラレットでしたが、明るい照明の下で実物を見てみると、思っていたよりも輝度の高い色なのでありました。
色自体は、とてもいい色なのです。
たとえるなら、ぶどうジュースみたいな明るい赤紫色なのですね。
けれど、わたくしのような野暮ったい人間にはおしゃれすぎる、、、(汗)

クラレットの実物を見て、わたくし、うう~ん、、、と悩んでしまいました。
勇気を出して、クラレットに挑戦することもやぶさかではありませんが、、、自信がないわけです。。。
それで、他候補のターキッシュ・グリーンと、セージ・グリーンをじっくり眺めてみました。
この2つも、淡い色合いが爽やかで、地味めでもありますし、悪くない。。。
とくに、ターキッシュ・グリーンは、コバルトブルーと同系色ですから、並べて駐輪した時の印象も良さげな気がいたしました。
でも、、、なにか、こう、決め手に欠けると言いましょうか、、、
消去法的な決断だなあ、、、というモヤモヤ感が残るのでございました。

悩みながら、ふと視線を移すと、、、
クラレットと同じ並びの棚に、イエローとはニュアンスの異なる、やや黄土色がかった黄色いブロンプトンが目に入りました。
ややっ これはなんぞ?
色見本をチェックしてみますと、デザートサンドという色らしいのです。
カタログで見たときには、もうちょっと薄いクリーム色か、いっそベージュ系なら考えないでもなかったけれど、中途半端に黄色いもんなぁ、、、と、選択肢から外していた色でした。

けれど、実物のデザートサンドを凝視しておりますと、、、なぜか知らねど、これはこれで、アリか? と、思えてくるから不思議でございます。
どこか懐かしい記憶が呼び起こされるこの色、、、
幼いころから、よく視界に入ってくる色だったような気がするのです。
この色は、、、この色は、、、そう、わたくしが生まれ育った、多摩丘陵地帯の粘土層の色ではございませんか!
つまり、関東ローム層の土の色でございます!

わたくしの子供時代、東京の多摩丘陵は、多摩ニュータウンの開発の最盛期でありました。
雑木林におおわれた丘陵地は、ブルドーザーやシャベルカーでガンガン削りとられ、宅地造成されたのであります。
幼少期、その途中経過を見つめていたわたくしは、ブルドーザーに崩されて、むき出しになった関東ローム層の地層の光景を記憶していたわけで、、、このデザートサンドは、まさしくその関東ローム層の縞模様一部に、いかにもありそうな色だったのでございます。
うすれかけた幼い頃の記憶が突如呼び起され、神経シナプスが活性化するやいなや、デザートサンドはわたくしにとって特別な色になったのです。

やはり、実物を見るということは大事でございますね~。
いろいろと悩みましたけれども、ようやく気持ちが固まりました。
わたくしのブロンプトンは、関東ローム層の色。
その名も、デザートサンド、、、これに決まりです!

それまで、眉間にシワを寄せて、オプションカラーのブロンプトンを1台ずつ睨みつけていたわたくしでしたが、このときを境に、わたくしの眉は晴れ晴れとした弧を描いたようでございます。

少し離れたところから様子をうかがっていた友人Kは、このときようやくわたくしのほうへ寄ってきて、「決まったの?」と声をかけたのでした(汗)
わたくしはそれに深くうなづきますと、若い店員さんに「また来ます」と軽く会釈をして、晴れ晴れとお店を出たのでした。

これに戸惑ったのが、友人Kでした。
何色にするか、ずっと悩んでいて、ようやく心が決まったというのに、購入に進まず、店を後にするとは、、、
「買わないの?(汗)」
「いつ買うの?(汗)」
「じゃ、今日いったい何しに来たの?(汗)」

友人Kが混乱するのも無理はありません。

現在、しぶやさんの店舗に並んでいるブロンプトンは、昨年2013年に仕入れたもの。
これから発注をかけるとなったら、2014年モデルになるのです。
円安の影響で、2014年モデルは1万円以上の値上がりが予定されているのは周知の事実。
つまり、、、2013年モデルのブロンプトンを買うとなったら、店頭在庫が残っている今、この時期を逃したら、もう手に入らなくなってしまうのです!

しかも、ブロンプトンは、S2Lとか、S3Lとか、M3Lとか、S6Lとか、M6Lとか、さらにPハンドルとか、リアキャリア付きのRモデルとか、種類が多いのでございます~。
その種類の多さに加えて、さらにオプションカラーが絡んでくるのですから、、、
自分の欲しいモデルに、さらに自分の欲しい色が残っているかどうか、それだけでも、相当、キワドイことになっているわけです、現状、すでに!

その状況で、でございますよ!
二子玉川のしぶやさんちには、わたくしが欲しているM6Lのデザートサンドが一台だけ残っていたわけです。
この一台を、誰か他のお客さんが買ってしまったら、わたくしはもう、2013年モデルを買うことはできません。
2014年モデルを発注して、商品が入ってくるまで数週間から場合によっては数ヶ月待って、しかも1万円ちょっと値上がりして高くなってしまったものを購入することになるのです。
それがわかっていたから、今日、わざわざ八王子くんだりから、二子玉川までやってきたのではなかったのか!
それなのに、買わないで帰ってくるとは、いったい、、、オマエ、、、(汗)
↑友人Kの焦燥感を説明いたしますと、このような内容なのでございましょう。

しかし、、、わたくしは、、、そもそも、そのカラクリがわかっていなかった、、、_| ̄|○
ブロンプトンというものは、いつでも買えるものと思っていたのでした。
ましてや、今の時期が、前年モデルの在庫品を買うことのできる最後のチャンスだということなど、まったく理解しておりませんでした。
友人Kからの説明をよくよく聞いて、わたくしがこの現実を理解したのは、二子玉川を後にして、府中街道を西へ西へとひた走り、もうすぐ大丸交差点にさしかかろうというほど八王子方面へ戻ってしまった地点、、、時すでに遅し、、、だったのです。
この事実を理解したときの、わたくしの焦りっぷりときたら、友人Kの100倍くらいかと思います。
こうして、わたくしは、せっかくのチャンスを棒に振り、むざむざと八王子へ帰ってきてしまったのでありました。(つづく)


8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自分を振り返ってみれば、BD-1もCannondaleのMTBも... (ともちん)
2014-03-03 23:59:53
自分を振り返ってみれば、BD-1もCannondaleのMTBも106も見に行っただけなのに「ください」って言ってました。
コレ(現物)しかないとか限定とか言われるとつい手をだしてしまうみたいです。
結構騙されてるんだろうナ。

~その2と来ました。
何かどんでん返しがあるのか?
期待は膨らむばかり。。。
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ともちんさま~ (うり坊)
2014-03-04 07:49:26
ともちんさま~
まぁ! 106までも?!
大胆不敵なともちんさま(汗)

>何かどんでん返しがあるのか?
いいえ、まったくございません(汗)
2月2日は、みすみすチャンスを逃して帰ってきてしまったわたくしでしたが、前回の記事でもご報告したとおり、このあと、デザートサンドのM6Lの購入にこぎつけております。
次回で完結です(汗)
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どれにしようか、迷っていろいろ見るのも楽しいで... (もーやん)
2014-03-04 08:21:42
どれにしようか、迷っていろいろ見るのも楽しいですよね。私がternを買ったときはY'sも行ったし近所の自転車屋でダホン系もいろいろ見たし、購入したカルマックスタジマも2回行きました。

いろいろ見るとわかんなくなるので私はexcelで比較表を作ります。

http://tashimaya.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-539b.html

いよいよ次回は購入ですね。
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なななななんて面白いんだ!! (Yas)
2014-03-05 23:30:13
なななななんて面白いんだ!!
物欲病患者の心の動きに一々共感してしまう私でありました。
いや~、この話をネタに、原稿1本書けちゃいそうなくらいでありますよ(笑)。
続きを期待しておりま~す。
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もーやんさま (うり坊)
2014-03-06 08:34:35
もーやんさま
コメントをいただき、ありがとうございます~。
アップしていただいたexcelの表、実はリアルタイムで拝見させていただいておりました(笑)
自転車に限らず、なにか趣味的な機材を購入する場合、excelに検討項目のそれぞれの内容を記載して、比較しながら考える、、、これはまことに合理的なすばらしい方法ですわね~!
しかも、楽しいし!(笑)

今回のわたくしは、最初から、ブロンプトンのM6Lというのは決まっていましたので、自転車本体選びの愉しみ(苦しみ?)はありませんでしたが、色ではずいぶん悩みました。
おもてむきは、買うかどうか決めてないけれど、仮に買うとしたら何色か? ということで、悩んでいたハズなのでしたが、、、(汗)
「仮に、、、」ということであれば、なにもこれほど大騒ぎして悩む必要はないわけで、深層心理では、密かに購入を決意していたのに違いありません!(汗)
まさしく、三界の狂人状態(物欲病患者ともいうらしい、、、)であったというこで、まあ、大人げないったら、ありゃしません(汗)
とうとう、ちゃんとした大人になれないまま、老いてゆくのだなぁ、、、と、しみじみ感じる今日このごろです(汗)
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Yasさま~! (うり坊)
2014-03-07 13:23:09
Yasさま~!
YasZONEで取り上げてくださって、ありがとうございます~(≧∇≦)
鋭く、深い、ご考察、、、Yasさまの検証の通りでございますよ(汗)
ブロンプトンにつきましては、ここ数ヶ月、かなり執念深く調査いたしましたの、、、(汗)
それなのに、肝心のときに、ツメが甘いわたくし、、、
あいかわらず、とほほ健在なのであります~(泣)

でもね、この1週間後、わたくしはデザートサンドのブロンプトンを、無事に手に入れたわけです。
もう、冷や汗をかきましたわ~!
普通に2月2日に買っていれば、どうということはなかったのに、自らの迂闊さで、不必要に窮地に追い込まれるのでありました。。。
その顛末は、次回に。。。

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好みの色(関東ローム層)をお買いになられたとは... (kincyan)
2014-03-10 14:32:01
好みの色(関東ローム層)をお買いになられたとはめでたいことです。ここ数年でブロンプトンも、周囲でかなりよく見かけるようになりました。
それから、輪行されるときには、十分にご注意くださいね。去年あたりから転がし輪行は、厳しく取り締まられるようになったとうわさで聞いて
おります。私も前輪はずし輪行バックから両輪はずし輪行に移行しました。

それから、ブロンプトンの改造が始まるのかもしれませんね。市川や神戸の方々は内装ギアをはずして軽量化を図っておられます^^。
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kincyanさま~ (うり坊)
2014-03-11 23:21:40
kincyanさま~
そうなんですよね~。
JRの輪行ルールは、厳しくなったようですわね~。
実は、、、一昨年でしたっけ?
川崎大師詣でのときに、kincyanさまが使っていらしたモンベルのクイックキャリーが、とっても魅力的だな~っと思い、ちょうどモンベルカードにポイントが溜まっていたものですから、買っちゃったのです~。
けれど、いまはブロンプトンがマイブームなので、クイックキャリーで包んだのではさすがにダブダブ(汗)
そこで、とりあえずブロンプトンにはオーストリッチのSL-100を使っているのですが、これもやっぱりダブダブです(汗)
目下、ブロンプトン専用にサイズの合った輪行袋を購入すべきかどうか悩んでおりますが、もうすでに、かなりの輪行袋富豪なのに、この上、またひとつ増やすのかと思うとさすがに気が引けます(汗)
線路は続くよ、どこまでも、、、
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