大変ご無沙汰しております。半年ぶりの更新でございます。
にもかかわらず、、、相変わらず、自転車とは何も関係ないことを書こうとしている私を、どうかお許しください。
本日は、ここ2ヶ月ばかり、友人Kを熱中させているコトについて、ご報告させていただきます。
それは、なにかと申しますと、、、
刃物研ぎ
その文字の通り、刃物の刃を、研ぐ行為、これに熱狂しているのでございます。
きっかけは、YouTubeに上がっていた、ある方の動画でした。
その方の名は、「JPSikaHunter」(ジェーピーシカハンターさま)。
ご本人による自己紹介文(?)では、下記のようにおっしゃっていらっしゃいます。
私は北海道在住のシカハンターで、仕事 1/3、家庭 1/3、趣味 1/3 の生活をしています。残りの人生はそんなには長くないと自覚し、今まで、そしてこれからの趣味生活で得た経験を皆様と共有する目的でこのチャンネルを開設しています。よろしくお願いいたします。
https://www.youtube.com/channel/UCZkq6PkauqM-3xJqm9mT9lA
狩猟動画のYouTuberとして、カリスマ的な人気を博していらっしゃるJPシカハンターさま。
その内容は、狩猟のこと、山菜取りや渓流釣りのアクティビティー、猟銃やナイフなどの道具類の手入れ、そして、ご本業がお医者さんということで、医学的なお話など、動画の内容は多岐にわたっているのですけれども、、、
このうち、ナイフの研ぎに関する動画は、とくに友人Kの心の柔らかい部分に、グッザリと、深く突き刺さったようです(汗)
この方は、英語がご堪能で「people」の発音がすばらしいことから、ファンからは「ピーポー先生」との愛称で呼ばれているようです。
友人Kと同じ病にかかっても一向にかまわない、という方々は、どうぞ、上記のリンク先へ飛んで、存分にピーポー先生の動画をご覧になってくださいませ。
***
さて、このような経緯で、ナイフ研ぎの魔力にすっかり魅せられた友人K。
ヤツのことですから、当然ながら、道具から入るわけですね。予想通りの展開ですね。
そして、ヤツが揃えた砥石が、↓コレです。
セラミック(人口石)の砥石「刃の黒幕」シリーズ。
左から右へかけて、荒砥→中砥→仕上げ砥 というように並んでいます。
番数の桁が増えるにつれて、細かい砥石になることのようのです。
包丁などを研ぐときには、荒砥からスタートして、徐々に番数の高い砥石と取り替えて研ぎ進め、最後には、♯12000の仕上げ砥で、キレッキレに仕上げる、というわけでございますね。
ちなみに、砥石の左下の道具は、砥石を固定するための道具。
その右にある、黒と青の凸凹したやつは、砥石の表面を水平に保つための、砥石のための道具、ということのようです。
砥石は、どうしても中央部分が減っていくので、それを平らに保つための道具、なのでございますね。
ちなみに、上記の「刃の黒幕」を使用するにあたっては、さらに↓この「名倉砥石」が必須となります。
これ↑は、名倉砥石といいまして、、、砥石に刃を当てるまえに、まず、この名倉砥石を、砥石の表面に擦り付けることによって、ヌルヌルした砥汁を発生させ、そのヌルヌルした砥汁を刃に絡めながら刃を研ぎあげていく、ということのようです。
この名倉砥石は、砥石の表面に鉄粉などの目詰まりができているのを除去する効果もあるそうです。
なんでしょう、、、「純三河白名倉」「特級」「天上」などと、いかにもゴージャスな文字が躍っておりますが、、、値段は訊いておりません(汗)
さらには、このような↓職人の道具的な何か、、、も登場するようになりました。
これは、革砥(かわど)というものらしいです。
木材に革(皮?)が貼り付けてあるわけですが、これには2つの用途があるそうで、、、
まずは、よく手入れされている刃が、ちょっとだけ切れ味が鈍った場合、砥石で研ぐほどでもないが、、、という場合は、この革砥で少しだけ研ぐことによって、切れ味が復活する、というもの。
そして、もうひとつは、刃というものは、研いでいると、どうしても少しだけ裏側に返し(バリ)が発生してしまうので、その返し(バリ)を取るという使い方です。
この革砥をフィニッシュに用いることで、仕上げ砥のさらに上の、キンキンの切れ味、カミソリ級の切れ味を作り出す、、、ということらしい。。。
ちなみに、付属している黒と白の消しゴムみたいなのは、この革砥専用のコンパウンドだそうです。
このようにして、かなりの先行投資を行い、準備万端整えた友人Kは、刃砥ぎ魂が炸裂。
これら砥石兄弟達を縦横に取っ替え引っ替え、家中の刃物を砥ぎまくったわけです。
まず、生け贄になったのは、私がふだん料理に使っている、ステンレスの三徳包丁です。
これがもう、熟れたトマトもスパッと真っ二つのキレッキレの切れ味に!(大汗)
続きまして、30年近く前、結婚記念にいただいた三重県桑名市鍜冶町の廣房打刃物店の炭素鋼の三徳包丁、これはもともと良い包丁なのですが、炭素鋼なのに私がきちんと手入れしないものですから、錆びが浮いて、見るも無残なお姿に成り果てていたものを、これまた、魚の三枚下ろしだろうが、マグロの兜割りだろうが、なんでも来やがれ級にキレッキレの切れ味に!(大汗)
すっかり気を良くした友人Kは、オピネルのホールディングナイフ3本(ステンレス1本、炭素鋼2本)とフィレナイフを次々とキレッキレに、さらに、ビクトリノックスを3つほどキレッキレに、レザーマンのSquirt PS4をキレッキレに、モーラのコンパニオンHDとエルドリスをキレッキレに、さらにはバークリバーのバード&トラウトを、そのうえ、私がものすごく大切にしているモキのバード&トラウトと、鉛筆を削ったりしているラビットちゃんまでも、超キレッキレに、もう、家中から刃という刃を探し出しては、なにもかも、キレッキレにしてしまったのでございます。
そしてついに、、、ナイフや包丁に飽き足らず、友人Kが触手をのばした禁断の刃とは、、、
これって、↑ 斧じゃね?(汗)
lodgeのダッチオーブンが添えられているけども、、、薪を割る気満々じゃね?(汗)
なんでも、ハンドメイドイン・スウェーデンなのだそうですよ。
この刻印は、製造担当者さんのイニシャルなのですって。C.S.ってかいてあるみたいです。
グレンスフォシュ・ブルーク?
もしかして、暴風雨の中、ヒルバーグのテントでソロ・キャンプしていた、ノルウェーの愛らしいおっさま=ハンス・オズボルトさんも使っているかしら。。。
この斧のブレードのところを見てみましょう。
ややっ(汗)
これは、斧とも思えぬほど研ぎ澄まされている印象です(汗)
こんなの、砥石で研げるものなのでしょうか。
分厚い革の手袋でもしてやらなきゃ、危なくてしかたない。。。
ここまでやらかすとは、、、友人Kよ、キャンパルよ、、、キサマは本当にスゴイな、、、(トホホ)
あまりのことに、私が言葉を失い、茫然自失となっていたまさにそのとき、ヤツは、かようにのたまった。
「今、ふと気がついたんだけど、、、僕ってもしかしたら、凝り性なのかな?」
この瞬間、私のアゴが外れて、どこかへ転がっていってしまったことは、言うまでもありません。
友人Kよ、キャンパルよ、、、まさか、とは思うが、念のため確認させてもらおう。
貴殿は、自らが凝り性であるという自覚がないままに、51歳の今日までを生きてきた、とでもいうのだろうか。。。
キサマと知り合って、かれこれ30年近くにもなるが、私はキサマと出会った数ヶ月後には、キサマが極端すぎるほどの凝り性であることを思い知っておったぞ。
友人Kよ、キャンパルよ、、、己について、正しい認識が深まって、よ、よかったですね。。。(バッタリ)
ナイフにしても猟銃にしても、自転車とは又違った、とんがった趣味の世界ですね。
このような酔狂な記事にコメントいただき、ありがとうございます(汗)
kincyanさま、ピーポー先生の動画のページを覗かれたのですね。
ライフルのスコープって、ものすごい精度なのでしょうね〜〜。
つい最近、ライフル遠距離射撃の記録が更新されたというニュースを見たような気がするのですが、3.8kmくらいだったでしょうか、、、標的が、 地平線の彼方に隠れてしまう、、、ということはないのでしょうか?(汗)
ライフル銃の狙撃距離って、どのくらいまであるものなのか謎ですが、やはり、、、放物線を描くような感じで、撃つのでしょうか。
よく、当たりますよね、、、ちゃんと計算しているのでしょうけれども。。。
そして、ピーポー先生がお好きな映画「ドラゴンタトゥーの女」につきましては、kincyanさまもお好き、、、ということで、思わぬところで共通がありました。
ま、ま、私の場合、世の中には多種多様な人がおられるのだなぁと感心するところまでで終わるところを、友人Kのばあい、知らない世界に迷い込み、深々とハマるところまで行っちゃうんだな、早速、刃の黒幕をすべてそろえちゃうのだな、そこが、ヤツのすごいところなんだな、、、そんな感慨を抱いております。
登場するのは11年ぶりくらいかな
うり坊様がCAAD9少佐にまたがって必死に乗鞍目指してたあの頃が懐かしいです
お元気な様子で何よりです
乗鞍への夢はどうなされたのですか
もう夢は覚めてしまったのでしょうか
気の済むまで走るぞと思って手に入れたGIANTは母の介護に追われ、乗り手のないままトレーラー台に固定されたまま埃をかぶっておりまする
母のいなくなった今、それこそ好きなだけ乗りまくるはずが、私めも年をとりました、膝が痛い、足が痛いなど故障続きでトレーラー台にも乗れぬありさま
どうやら自転車よりもキャンピングなどに興味が移られたご様子
一度しかない自分の人生お好きなように悔いの残らぬよう生きなされ
たまに覗きに来ますね
どうも、どうも、お久しぶりでございます。
ご登場が11年ぶりといたしますと、まさに、私が、CAAD9少佐に夢中になるあまり、常軌を逸していた頃以来、でございますね(汗)
乗鞍は、この夏、岐阜側の平湯温泉にあるキャンプ場に野営し、つくづくと眺めてまいりました。
北アルプス南部の山々や、御嶽山、中央アルプスにもひけをとらない、どっしりと雄大な、尊い山でした。
もし、今、私が畳平まで自転車で上がる覚悟をするとしたなら、まずはかなりの時間をかけて体を鍛えなければ、到底、無理でございます(汗)
先日、某メーカーの電動アシスト付き自転車のカタログを眺めながら「そうだ!電動アシスト付きの自転車で上ればラクなのでは?」と、またも、ずるいことを考えました。
しかし、乗鞍スカイラインやエコーラインのような高低差の大きなコースでは、上りよりも、下りのほうが危険なのでありまして、スポーツバイクとはカテゴリの異なる電動アシスト付き自転車というものは、そのような使用法を前提に作られているものではないことから、当然、ブレーキ性能なども、MTBやロードとは違う、ということに考えがめぐり、「うむ。。。やはり、ずるいことを考えても、うまくいかないものだ」と断念しました。
ところで、私は今、まさに両親の介護の只中にあります。
両親に対しては、私は学生のころから、親のすすめに従わず、心配ばかりかけてきた出来のわるい娘でございました。
これから何ができるわけでもありませんが、自分にできることを精一杯、やっていこうと思っています。
そのような次第で、かつてのようなガッツを持って、CAAD9少佐に乗ることは無理であります。
けれども、このような私を蔑みつつも、少佐は生涯、私のそばに居てくれますので、、、そりゃ、もっとガッツのある乗り手のところへ行きたいでしょうが、私が生涯、手放しませんので(汗)
これからも、自分なりの自転車の楽しみかたをみつけて、「自転車道」をゆっくり進んでまいりたいと思っております。
また気が向いたら、ぜひ覗きにいらしてくださいませ。
お待ちしております〜。