乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

スーパーコルサは キスゲの香り

2009年06月25日 | 自転車旅

みなさま……

イル・ソーレな季節がやってまいりました。。。

それと同時に、イル・ソーレな自転車が、友人Kのところへ、やっていらっしゃったのでございます。。。

みなさまは、スーパー・コルサというロードバイクをご存知でいらっしゃいますでしょうか?

かのイタリアの老舗ブランド・チネリの、クロモリ・ロードバイクの名車と賞される、それはそれは美しい、工芸品のようなロードバイク……

それが、スーパー・コルサなのでございますぅ~。

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しかも、黄色

よりによって、黄色!

なにを思うてか、黄色!

人生を共に生きていくにあたり、数ある自転車の中から黄色のスーパー・コルサをチョイスするとは、並の日本人の感性とも思えませぬ。。。

おそるべし、友人K。。。

日常的に、「やあ! 自転車パルよ!」「やあやあ! 自転車パルよ!」と、声をかけあい、ともにヤビツ峠や風張峠を越えてきた、友人K。。。

わたくしほど貧乏ではないけれど、けして裕福とは言い難い、友人K。。。

仕事も、やっているのだか、やっていないのだか、いまひとつ判然としない友人K。。。

そんな友人Kが、フレームだけで25万8000円もするクロモリ・ロードに手を染めるとは……これはもう、正気の沙汰とは思えない異常行動なのでございます!

……まあ、そうは申しましても、友人Kが、この黄色いスーパーコルサを手に入れるまでの道程は、生易しいものではございませんでした。

それはそれはもう、山あり谷あり……涙なくしては語れない、さまざまな苦難を経て、ようやくにして黄色いスーパーコルサを手にすることができたのでございます。

しかし、その長い道程につきましては、また別の機会にお話させていただくとしまして……

とにかく……いくら宝石のように美しいとて、床の間に飾っておくばかりではおもしろくありませんの。

勇者ついでに、「スーパーコルサで一般道を走るの巻」でございますよ!

デビューでございますよ! 初走行でございますよーーー!!!

その舞台に選びましたのは……八ヶ岳高原ライン。

2006年の秋、生まれたてのCAAD9少佐で駆け抜けた、あの八ヶ岳南麓の巨大トラバース道路でございます。

……ま、いかに、友人Kが勇者さまだとて、いきなりの輪行は、いくらなんでも無茶でございますからね(汗)

マイカーにCAAD9少佐とスーパーコルサを積載して、道の駅こぶちざわまでやって参りました。

で、そこを拠点に、泉ラインで清里へ、そして、東沢大橋を渡って、八ヶ岳高原ラインで道の駅へ戻る……という周遊ルートを走ったのでございます~。

もう、なんだかもう~!!!

スーパーコルサと並んでしまうと、CAAD9少佐が超・地味バイクになってしまう……

(まあ、アルミのクリアなので、もともと地味なのですが……)

それくらい、存在感のある自転車なのですぅ~。

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だって、よくご覧くださいませ~。

このスーパーコルサの黄色というだけでも十分凄みがありますのに、おまけにホイールが

Campagnoloの SHAMAL ULTRA 2-Wayなのでございますよ。

しかも、コンポーネントは、今をときめくATHENAでございますのよ~!

清水の舞台から……なんて生易しいモンじゃありませんよ。

もうね、この写真の撮影ポイントである八ヶ岳高原大橋から飛び降りちゃう覚悟で購入に踏み切ったとしか思えないのです。

そして、その金額的価値は、伊達じゃございませんの。。。

迫力と申しましょうか、オーラと申しましょうか……とにかく、凄みがありますの。。。

エネルギーを大放出しながら、泉ラインをひたひたと上っていくスーパーコルサ。。。

いつもなら、少佐どののトップチューブに汗のしずくが落ちるところでございますが、この日ばかりは、よだれを垂らしながら、わたくしはスーパーコルサの後を必死に追いかけるのでありました。

そして、ポール・ラッシュ通りをひと登りして、清泉寮のオープンデッキでランチタイム……

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このわたくしが、CAAD9少佐そっちのけで、他人のバイクの写真を撮りまくっているということだけでも、ことの重大さを感じていただけることと存じます~。

なんでしょうか、この存在感は~。

もう、片時も目を離すことができませんから、食事のときも、このように↓テーブルのすぐそばまで持ってきて、スーパーコルサのすぐ隣りで食べたわけなのです。

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でも、あまりにスーパーコルサの印象が強すぎて、もうわたくしは、何を食べたんだか、記憶にございませんよっ!

なんと申しましても、この銀メッキされたラグが……八ヶ岳の澄み切った空気に、映えるのでございますよ~。

これまで、「ラグフレームなんて、デコラティブで好みではないわ」……なんて思っておりましたが、イザ、本物を見てしまうと、とんでもない勘違いでございましたわ。。。

正直、ものっすごい、うつくしゅうございます!

この世のバイクとは思えないくらい、うつくしゅうございます!

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そして、この時ばかりは、オーラが消失しているようにお見受けする、お気の毒なCAAD9少佐……

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仕方ないでございまするよ……相手がわるいでございまするよ……

この後、わたくしは、友人Kに頼み込んで、ーパーコルサに試乗させてもらうという暴挙に出たのでございます~。

その模様は、また……

(つづく)