ほじゃる日記

アラスカ、アンカレッジでの日々の暮らしの記録。

アラスカキャンプ旅行③ パイプラインと共に走るリチャードソン・ハイウェイ

2017年08月29日 | 夏のアウトドア
タングル・レイクで2泊する予定だったのだけど、
Cさんの仕事の都合で、フェアバンクス近くまで移動することになった。
タングル・レイクのキャンプ場のチェックアウト時間は午後3時。(普通はもっと早い!)
なので、午後までたっぷり遊んでから出発!
目指すは、ハーディング・レイク。





デナリ・ハイウェイをパクソンまで戻り、そこからリチャードソン・ハイウェイを北上。
このリチャードソン・ハイウェイは1970年代に建設されたアラスカ縦断石油パイプラインと並行するように走っている。




なかなかフォトジェニック!




ここのビューポイント(215.9地点)すっごく興味深かった。
パイプラインがすっごく長い鉄のビームに支えられてる。
フェアバンクス近郊のビューポイントでは、縦の支柱2本に横のビームが支えられて(断面図にしたらH形)その上にパイプが乗っている。
ここでは縦の支柱はなしで横のビームは直接地面の上に。




なぜなら、ここにはデナリ・フォールト(大断層)が走っているから。
普通の横ビームは2.7~7.6メートルなのに、ここのは12~18メートル。
パイプはビームに固定されていない。
地震で断層にずれが生じても最大横6.7メートル、縦1.5メートルまで動いて対応できる。
実際2002年11月にアラスカ内陸部でM7.9の地震があったのだけど、
ここでは横5.5メートル、縦70センチ動いて力を逃し、原油は一滴も漏れなかったそうだ。




その後も、並走したり、隠れたり。




こちらはマイル243.5のビューポイント。
562とはパイプラインのスタート地点、北極海に面したプルドーベイからの距離だ。(約904キロ)
全長が800マイル(約1300キロ)だから、ここから終点のバルディースまではまだ238マイルもある。
カリブーの季節移動とか、永久凍土とか、オーロラの影響とか、気温の年較差とか、様々の要因を考慮して、地上に出ている部分と地下に潜っている部分があるそうだ。




ここでは地面に潜って、ハイウェイの反対側へ。




ちょっと見にくいけど、少し先でまた地上に出てきているのが見える。




PLEASEの下にはパイプラインに登らないでね、って書いてある。
そりゃそうだろう。




デルタ・ジャンクション手前の真っすぐな道。
(毎回写真撮ってしまう。パイプラインとは関係なし。)




デルタ・ジャンクションを過ぎてから、タナナ河を渡るパイプライン。




はぁ、すごいなあ。。。





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