夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

サウンドバーの対策~その1

2021-08-09 07:59:54 | オーディオ
テレビ用にと導入したHT-S100Fだが、導入してしばらくたつがどうも音抜けが悪い。今後エージングが進むと何とかなるという感じではないみたいだ。
低音が出すぎているというわけではないが、人の声、特に低めの男性の声が鼻の詰まったような、鼻にかかったような声になり、聞きとりにくい。
前のテレビの時と同じような状態になっている。
音量を上げると、低音以外の音量も上がるのでましにはなるが、通常テレビを見るときの小音量で聞くと、ぼそぼそした感じが強調されてしまい、かなり気になる。
アナログテレビの時代には気にならなかったのにデジタル放送になったらなぜ気になるようになったのかその理由を考えてみると、
デジタル放送になってテレビ音声が高音質になったからなのかと思う。
自分が気になるのは、低めの男性の声。声の低い部分が強調され、それ以外の声の帯域を邪魔しているように感じられ、音が「こもった」ような感じになる。
アナログ時代はカットされていた低音が、デジタル放送になって、男性の声の低い部分、おそらくは100Hz台の帯域がしっかり放送音声に載るようになったのかと推測される。
ただ、肉声を直接聞いているときはこういう感じは受けないので、単に「高音質」なったということが原因ではなく、
その音声データを肉声に近い「自然な」音声として再生できていない、再生側の問題という気がする。

前のテレビでは、小口径フルレンジの密閉式スピーカーを選び、200Hz以下の帯域があまり出ないようにした対策がうまくいった。
しかし、この対策は後ろ向きというか、聞きやすさを優先して、とにかく音が気にならないようしたというだけで、デジタル放送の音の良さを殺してしまっているともいえる。
しっかりと低音が制御され、低音の量はあっても低音に対する反応が早く、鳴りだしたらすぐその音が出て、音が止まったらすぐに鳴り止むようであれば、いわゆる引き締まった低域となる。
テレビ放送で望ましい音声は肉声に近い、ナチュラルな音。
ただ、人の声は日常的に聞いていて、その違いには敏感なところがあるので、違和感がないように再生することをスピーカーに求めるのは意外と難しい要求になる。
他に優先しなければならないもの(例えばある程度の低音「量」)があったり、コスト、構造的な制約も多かったりする。
テレビの音声に限らず、スピーカーから再生される音に求められるのは、人の声のナチュラルさより絶対的な低音「量」のような気がする。
通常のパッシブスピーカー、その多くは小型のブックシェルフスピーカーでほぼバスレフ型だが、こういう音はまず出てこない。
しかし、AV用、シネマ用のスピーカーの場合、ままある。映画の効果音再生が前提だと低音の質より量が重視されてしまうので、こうなることが多いような気がする。
そんな能書きばかりたれていても解決にならないし、かといってすぐ買い換えると確実に上さんからクレームが入るので、HT-S100Fに対策を施してみる。
ただ、それほど高いスピーカーではないので、なるべくコストをかけない方向で。

まず、バスレフの対策の基本、バスレフポートをふさいでみる。
通常のスピーカーと異なり、ポートの形状が長方形で、板状のスポンジを丸めて詰め込むということが難しいので、
台所用のスポンジを切って使おうと思ったが、ポートが意外と小さい。
これに合うものと探すと、タイヤワックス塗布用にカットしておいた100均の洗車用スポンジがちょうどいい大きさだった。
ポートを完全にふさぐようにスポンジを詰め込んだが、抑えたい低音の響きが若干少なくなり、わずかに鼻づまりが改善したかなという感じで、やらないよりはましという程度。

ここでサウンドバーの設定を見直してみる。ずっとオートセレクトにしてあるが、ボイスモードはどのサウンドモードでも有効になるようだ。
改めて周りが静かな状況で試してみると、確かにボイスモードをオンにすると、人の声が他の音に埋もれずに前に出てくる感じで聞きやすくなる。
ボイスモードをオフにすると、明らかに人の声が奥に引っ込む感じで、小音量だと聞き取りづらくなる。
ボイスモードオンだと若干サ行が強めに出るが、鼻づまり気味の声が多少改善されるので、取りあえずオートセレクト+ボイスモードオンで使ってみる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿