夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

Qobuzついに国内サービス開始!

2024-10-27 16:44:44 | オーディオ

■ようやく来たプレオープンの知らせ

昨年の12月にサービスが開始されるはずだったQobuzの国内サービスが「技術上の問題」でサービス開始時期延期されて以来、何の音沙汰もなかった。

個人的に待望のハイレゾストリーミングの国内サービスが正式に始まるということで、準備万端整えていたので、

サービス開始時期が未定のままというのはかなり残念な状況だった。

 

7月に、現在準備中でサービス開始にはもうしばらくかかるというアナウンスがあったようだが、

もうサービス提供は中止になってしまうのではないかという懸念は払拭されないままだった。

 

それが突然のプレオープンの知らせが届いた。

Qobuzの運営元であるXandrie 社が買収したe-onkyoサービスの終了のお知らせと合わせて、

e-onkyoサービスの会員限定でのプレオープンがアナウンスされた。

ようやくだ。

遅くとも1年以内には何とかしてほしいと思っていたら、やっとプレオープンまでこぎつけたようだ。

気になるのは、あくまでプレオープンということで、サービス内容にかなり不安があるが、

これまでe-onkyoサービスを使っていたような音楽とオーディオにうるさい人たちにしっかり叩いてもらってから正式オープンということになるのだろう。

 

昨年アナウンスされたサービス内容から一部変更されている点もある。

ダウンロード購入が割引になるSublimeというプランが提供プランから外れている。

海外サービスにはあるので、e-onkyoと同様に邦楽も取り扱うQobuzとしては、音源供給元との契約の問題があったのかもしれない。

 

自分としては、一番安いSoloプランの月額契約で様子を見る。

サービスに不具合があれば、いったんやめて様子見ができるように、いきなり年額契約は行わない。

公式アプリは昨年アナウンスがあったとおり、デスクトップ(PC・Mac)版、Android版、iOS版が提供されるようだ。

自分としてはPCで利用するつもりだから、デスクトップ版のアプリがないと困る。

問題はデスクトップ版のアプリがASIOに対応しているかどうかだ。

 

10月23日のプレオープン初日、午前0時からサービス開始になっていたようで、

昼頃にはデスクトップアプリでDiretta ASIOを出力先として選択できるという報告があがっていた。

これで一安心と思ったが、出力先にDiretta ASIOを選択するとアプリが落ちるという報告もあって、実際どうなるかはやってみないと分からない。

 

■遅れてきたe-onkyoユーザー向けのお知らせ

プレオープン初日の夕方にQobuzからメールが届いていた。

e-onkyoユーザーへQobuzへのアカウント移行の案内だった。

e-onkyoユーザーに限定してのプレオープンということになっているので、当然案内はあると思っていたが、夕方になってようやく連絡が来た。

実はe-onkyoユーザー向けのプレオープンはこの日だけ(実質8時間)で、翌日には新規申し込み可能なグランドオープンになってしまった。

実は、初日から新規申込みが可能だったという話もあり、e-onkyoユーザー限定のプレオープンとは何だったのかと思うが、

御新規さんの申し込みが予想以上に多かったので、グランドオープンを早めたのかもしれない。

 

それはともかく、メールにアカウント移行のリンクがあったので、そこから入ってアカウント移行の手続をした。

これまでe-onkyo musicで購入したダウンロード音源の移行に少々時間がかかったが、問題なく移行は完了した。

 

さて、いよいよQobuzのストリーミングサービスの申込みだ。

1か月の無料期間があるが、プランは当初の予定どおりSoloの月額払(1480円/月)を選択した。

支払いのクレジットカードを登録して手続き完了。

早速デスクトップPC用アプリをインストールした。

まあ、UIは普通かな。

SNSの情報どおり、画面右下にアプリの出力先の設定があったので開いてみると、しっかりとDiretta ASIOの出力先が表示されていた。

ハイレゾを売りにするQobuzのデスクトップ用アプリなら当然実装されていると思っていたが、これで一安心。

現在使っているデスクトップオーディオ環境でQobuzのストリーミングサービスを楽しむことができる。

 

PC:Window11 Qobuzデスクトップ用アプリ

  ↓(LAN)

DDC:Diretta Target PC(ASIO)

  ↓(USB)

DAC:RME ADI-2 DAC

  ↓(XLR)

Headphone Amp: iFi-audio ZEN CAN Signature 6XX

  ↓(Balance)

Headphone:SENNHEISER HD6XX

 

出力先の設定アイコンの隣に、音質を選ぶアイコンがあり

○ハイレゾ:192kHz/24bit上限

○ハイレゾ:96kHz/24bit上限

○CD:44.1kHz/16bit

○MP3:320kbps

の4種類から出力先のデバイスに合わせて選択できるようになっている。

ハイレゾ、CDのファイル形式は表示されていないが、FLACに統一されているはずだ。

もちろん「ハイレゾ:192kHz/24bit上限」を選択して、ストリーミング視聴開始。

 

■ストリーミングとしては十分な音質

意外とハイレゾ音源が少なく、CDクオリティ音源が多い印象だが、ハイレゾ音源を持っていないアルバムがハイレゾで聴けるのはありがたい。

最初DACのサンプリングレート表示がハイレゾ音源を再生しても、44.1kから変わらなかったが、

しばらく再生を続けると、アプリ上で表示されているサンプリングレートと一致するようになって一安心。

 

ストリーミングでこの音質で聴けるというのは、Qobuzを待った甲斐があるというもの。

ただ、どうも音の輪郭がにじみ、音像が大きめに感じられる傾向があった。

それで改めてローカルの保存してあるFLACを同じ環境(再生アプリはTuneBrowser)で聴いてみる。

やはり、ハイレゾ、非ハイレゾにかかわらず、ローカルの音源の方がいい。

具体的には、音のピントがぴったり合っている印象で、音の輪郭がはっきりしている。

これは、ブラインドで聴いても分かるレベルだと思う。

PCから下流の環境が全く同じなのに、この差が出るということは、上流の環境というよりは再生アプリの差なのかな。

ROONやAudirvana経由で聴くと違うのかもしれないが、別途料金が必要になってくる。

Audirvanaは試したことがあるが、音も使い勝手もよかったので、一度Audirvana上でQobuzのストリーミングサービスを試してみてもいいかもしれない。

 

ただ、そこはオーディオマニアのこだわりの範疇で、Qobuz公式アプリで再生しても十分いい音がするので、普通に聴くのには全く問題がない。

週末にサブスクで取り寄せているスペシャリティコーヒーを飲みながら、Qobuzのストリーミングサービスで音楽を楽しむ。

週にアルバム1枚分ぐらい音楽を聴くなら、Qobuzの料金も十分元が取れるだろう。

 

問題は、昨年のブラックフライデーのセールで勢いで買ってしまったストリーマーWiiM Proをどうするかということだ。

Diretta経由よりも音がいいとは思えないし、PC周りにWiiM Proを置くスペースがないので、予定どおりメインのシステムに組み込んで使ってみることとしよう。

 


LTEルーター用の回線変更

2024-10-15 04:44:44 | ケータイ

■mineoからb-mobileへ

実家で利用しているI-O DATAのLTEルーターWN-CS300FRだが、設置して4年ほどになる。

現在の用途は、Amazon Echo Show8とスマートテレビの動画用である。

最初はワイモバイルのシェアプランだったが、HISモバイルのデータ定額440に乗り換え、現在はmineo Aのマイピタ5GBを使っている。

格安SIMのドコモ回線がどうも遅いので、au回線にしてみたら速度が安定した。

2年ほどmineoで使っていたが、契約時とは利用状況が変わり、毎月のデータ使用量が少なく、データ容量を無駄にしている。

mineoは3キャリア対応というところはいいのだが、他社に比べて料金が割高な上に、マイピタプランは、1GBと5GBの間がない。

現在の状況だと3GBもあれば十分なので、プランと実際の利用状況が合っていない。

低速定額のマイそくスタンダード(1.5Mbps)も使ってみたが、やはり1.5Mbpsではちょっと遅い。

 

そこでプランの見直しを考えてみた。

現在のデータ使用量は、2GBまでで収まることがほとんどで、多い月でも3GBを超えることはない。

テレビでの動画視聴をしたときはデータ容量を使うが、そもそも動画視聴の機会が少ない。

ということを考えると、データの使用量の上限を任意で設定できる従量制プランがよさそうだ。

問題は回線で、MVNOというとドコモ回線を使っているところが多いのだが、もともと実家はドコモの電波の入りが悪いうえに、昨今のドコモ回線パケ詰まり問題もあって、どこも改正は避けたい。

そうなると実家で実績のあるau回線か、スマホで速度がかなりでているのを確認しているソフトバンク回線かということになる。

以前はソフトバンク回線を使ったMVNOはほとんどなかったが、総務省の指導があったためか、現在はソフトバンク回線を取り扱っているMVNOが増えてきた。

この条件で考えると、候補となるのが以前使っていたことがあるb-mobileの190Pad SIM X。

以前はドコモ回線しか使えなかったが、現在はソフトバンク回線も選択できる。

ただ、ワイモバイルは5Gでつながることが多く、4G専用のLTEルーターWN-CS300FRでどうなるかはちょっとわからない。

MVNOなので当然ソフトバンク本体並みとはいかないと思うが、果たしてどの程度の速度になるのか。

1GBあたり税込み209円で利用できるので、毎月のデータ使用量が少なく、多くとも5GBぐらいまでに収まるのなら、かなりリーズナブルに使える。

データ容量の上限を月5GBにしておけば、現在契約しているmineoの料金を超えることはない。

 

対抗馬としては、HISモバイルが考えられるが、こちらはドコモ回線のみであり、実際に使っていたが速度が遅くてmineoに乗り換えた経緯があるので、今回も採用するのは難しい。

 

mineoをやめてしまうと、IP電話LaLaCallが使えなくなってしまうが、LaLaCallを利用しての通話料金削減効果を考えても、回線契約を見直した方が支出総額は少なくなる。

初期手数料がかかってしまうのが難点だが、そもそも頻繁に使っている回線でもないので、今回は料金重視でいってみよう。

初期手数料は、数ヶ月で回収できるはずだ。

 

■ソフトバンク回線のb-mobileが設定できない

いつものとおりネットで申し込み。

申込の段階で、データ容量の上限を決めさせられるが、この段階では5GBまでしか選べない。

それ以上にしたい場合は、契約後に行うことになる。

料金的なことを考えると、5GBを超えると割高になってしまうので、上限は5GBに設定した。

これで数日すると、群馬の契約センターから普通郵便でSIMが届くはずだ。

 

以前は普通郵便で送られてきた記憶があるのだが、今は宅急便で送られてきた。

相変わらず最小限の書類。

早速ルーターに取り付けてみると、つながらない。

入力したAPN情報の入力ミスかと思って、何度も確認したが設定が完了せずエラーになる。

mineoに戻すと当然つながる。

APN設定の画面で、プリセットされている回線があるのだが、mineoは含まれており、b-mobileは含まれていない。

b-mobileのホームページでは適合確認済み事業者に入っているのだがつながらない。

 

冷静になって、b-mobileから送られてきた書類を確認すると、使用前に開通手続が必要だった。

何という痛恨のミス。休日に貴重な時間をだいぶ無駄にした。

携帯電話で回線手続専用の番号に電話すると、自動音声に従って電話番号など必要事項を入力すると、開通手続が終了した。

5分後にはつながるはずだと書類には書いてある。

 

これでつながるはずと思ったが、やはりつながらない。

SIMの初期不良も疑われるので、手元にあった古いワイモバイルのスマホAndroid One X1(AQUOS Sense plusのワイモバイル版)でつながるかどうか試してみた。

このスマホはSIMロックを解除してある。

いったん通信設定をリセットしてから、設定してみる。

すると、あっさりつながってしまった。

速度も20Mbpsほどでており、十分高速だ。

もともとソフトバンク回線用のスマホなので当然と言えば当然だが、これでSIMの不良ではないことが分かった。

 

そうすると濃厚なのは、WN-CS300FRとb-mobileソフトバンク回線との相性。

このルーターはSIMフリー使用で4キャリア対応ということにはなっている。

 

ルーターを設定していて気になった点がいくつかあった。

まず、APN認証方法の設定項目が初期設定の画面では出てこないこと。

通常の設定画面には出てくるが、以前あったはずの「PAPまたはCHAP」という選択肢がなくなっており、PAPとCHAPが個別に設定するようになっていること。

どうもファームウェアのバージョンアップの際に「PAPまたはCHAP」という選択肢がなくなったようだ(理由は不明)。

ただ、「または」なので、PAPかCHAPどちらかを選択してあげれば問題ないはずだ。

この設定自体はmineoも同じで、初期設定で認証方式の設定をしていなくとも、mineoは接続できているので、これが原因ではないだろう。

問題は、b-mobileのAPN設定情報で、APNタイプの設定について、ドコモは不要だがソフトバンクは必要となっていること。

スマホにはその設定項目があるのだが、このルーターには設定項目自体がない。

ソフトバンク回線を使うためには、APNタイプの設定が必須で、その設定ができないルーターは使えないという可能性が高い。

ただ、不思議なのは以前ワイモバイル回線でこのルーターを使っていたことがあり、その時は問題なかった。

キャリア本体とMVNO回線では違うと言うことなのか。

 

試しにスマホのAPN情報のAPNタイプを空欄にして設定を保存してみたが、空欄にはならずデフォルトと思われる設定情報が自動的に入力されてしまい、APNタイプを設定しないことができなかった。

 

b-mobileでもAPNタイプの設定の必要がないドコモ回線であれば、このルーターでも使えそうだ。

実質b-mobileと回線は同じHISモバイルドコモ回線をこのルーターで使えていた実績がある。

 

■サポートを受けたら設定できた

今後の対応を考えた。

まずは、b-mobileの問い合わせをしてみるが、これは望み薄。

回線事業者側で機器の適合情報は持っていないからだ。

むしろルーターの製造元IO DATAに問い合わせてみた方がいいかもしれない。

IO DATAのサポートに問い合わせてみた。

 

回答は単純だった。

〇接続確認済みの通信事業者は製品リリース時の古い情報なので、b-mobileのソフトバンク回線では接続確認をしていない。

 

この点はまあそうだろうと思っていた。

それならいつの情報なのか情報の時点を入れておいてほしい。

 

〇インターネットの接続は、通常のAPN情報だけで設定できるはず。もう一度やってみて。

 

APNタイプが怪しいと思っていたが、サポートによるとAPNタイプは関係ないらしい。

 

それならばということで、もう一度設定し直してみた。

ただ、今までと同じのやり方では、また同じ結果になりかねないので、やり方をっちょっと変えてみた。

〇本体を初期化する際、いままではSIMを取り付けた状態で行っていたが、SIMを外した状態で本体を初期化する。

〇「本製品のインターネットへの接続方法を設定します。」という設定項目があり、

「[Auto(4G/3G)][4G][3G]」から選択するのだが、今まではデフォルトの「[Auto(4G/3G)]」のままにしていたが、今回は「[4G]」にした。

 

そうすると、前回までと初期設定までの画面遷移が違うような気がするが、必要なAPN情報を入力した。

認証方法については、入力する項目が表示されなかった。

 

そうするとどうだろう、IO DATAのサポートの神通力かあっさりと設定が成功し、インターネットに接続することができた。

何がよかったのか全く分からないが、とりあえず結果オーライ。

これでだめなら、同じ190Pad SIM Xのドコモ回線の方を申し込もうと思っていたので、初期費用を無駄にしないで済んだ。

 

さて、190Pad SIM Xは任意で上限容量を設定することができるが、とりあえず3GBにしておいた。

3GB使っても、627円。現在使っているmineoマイピタ5GBの半分以下だ。

今までのデータ使用実績からすると2GBで収まるので、418円。

ワンコインで済む計算だ。

 

実際に使う実家にSIMをセットしたWN-CS300FRを再設置して、速度を計測したところ、通信の込み合う時間帯ではないものの、4G回線なのに30Mbps出ている。

同じ時間帯で、ドコモ回線のHISモバイルは1Mbps程度、au回線のmineoは10Mbpsだったが、b-mobileらしからぬスピードが出ている。

スピードが上がって、料金は今までより安くなったのだから言うことはない。

今回の回線の乗り換えは成功と言えるだろう。

今後使用するデータ容量が増えても、できればこのままでいきたい。

 


ファンレスのNASを導入

2024-10-06 04:44:44 | PC

■追加でNASを導入

IO DATAのオーディオサーバーSoundgenicを導入してから、気がついたらもう6年も経過していた。

オーディオに特化したNASであるが、通常のNASとしても使える。

NASを使い始めると、もうこれなしでは考えられなくなる。

 

2TBのHDD版を購入したので、これだけの容量があれば十分と考えていたものの、CDをWAV形式でリッピングしたものを、改めてFLACでリッピングし直したり、巨大なDIFFファイルのアルバムを購入したりしていたら、容量が心許なくなってきた。

しかも、最近挙動が不安定になる時がたまにあるので、年数を考えてもそろそろ更新かと考えたが、Soundgenicはなかなかお高い。

 

一方、HDDレコーダーも容量不足になって、外付けHDDを足したが、カーリングの試合動画で容量を圧迫され、こちらも容量が不足気味である。

以前使っていたHDDレコーダーが圧縮保存すると、音声にポップノイズが乗るのがいやで、全て非圧縮で録画していた習慣が未だに残っているため、HDDの容量を圧迫しがちである。

圧縮変換すればいいのだが、これから圧縮するのも相当時間がかかるし、ディスクに焼くほどでもないので、何か他にいいNASがないものかと調べていたら、DTCP-IP対応のNASを発見した。

HDDレコーダーの更新時に外付けHDDに保存した動画の移動をどうしようかと考えていたので、このNASを使うとレコーダー更新時の一時保管場所に使えそうだ。

Soundgenicに比べると価格は断然安く、容量も大きい。

Soundgenicは本来の用途どおり音楽ファイル専用として使い、それ以外のデータについてはこのNASに保存して、使い分けるのが良さそうだ。

 

ということで、オーディオサーバーの更新ではなく、追加で普通のNASを導入することにした。

 

■やっぱりファンがうるさい

導入したのはバッファローのLS710D。

RAIDは必要ないので、HDDは1台のみの機種を選んだ。

機能的には何の問題もなかったはずだったのだが、すっかり忘れていたことがあった。

Soundgenicは、ファンレスだった。

Soundgenicはリビングのテレビラックに置いているのだが、リビングにはAV機器やPCもあるが、ファンが付いているものは、かみさんのPCとブルーレイレコーダーぐらいだ。

かみさんのPCはなるべく静粛性の高いものにしたが、耳障りというほどではないものの、それなりにファンの音はする。

 

現在住んでいる場所が、かなり閑静な住宅地で昼でもかなり静か、夜はPCが起動していないと一番音が気になるのはリビングに隣接するキッチンにある冷蔵庫の音だったりする。

レコーダーはファンが付いているはずだが、ファンの音はほとんど感じず、HDDのアクセス音の方が気になるくらいだ。

Soundgenicはオーディオ用と言うこともあり、レコーダーほどHDDのアクセス音は気にならないが、HDDを使っている以上完全に無音にはならない。

一番気になるのは、レコーダーに接続した外付けHDDの方だ。

ケースファンは付いていないのだが、なぜかHDDがスピンダウンせず回転していることが多いので、HDDの回転音が静かな時間帯だと気になる。

 

その静かなリビングにファン付きのNASを置いたら、まあそのファンの音の気になること。

NASだから基本的に常時電源が入っており、ファンは回りっぱなし。

このNASについては、ファンの回転数が任意で設定できるという説明があったような気がしたのだが、自分の勘違いのようで、そんな設定はできなかった。

NASとしては比較的静かな方ではあるが、リビングが静かすぎるのだ。

自分もかなり気になっていたのだが、かみさんからもクレームがきた。

 

■ファンレスのNASに変更

これはまずいということで、ファンレスのNASを探すことにした。

まず見つかったのは、動画保存用のNAS。

AV用途なので、横置きの筐体だったが、何せ価格が高すぎる。

そういった特殊用途でもなければ、ファンレスのNASなんてないよな。

既存のSoundgenicをもう6年も使っているので、新型のSoundgenicを追加するしかないのかと思ったら、さすがSoundgenicを製品化しているIO DATAさん、一般用のファンレスのNASがラインナップされていました。

Soundgenicと同様、金属筐体に熱を伝えて放熱する構造になっている。

HDD1台搭載のモデルとHDD2台搭載でRAIDが組めるモデルとがあったが、HDDを2台搭載しているものはさすがにファン付き。

HDD1台搭載のモデルのみファンレスだった。

初心者向けのNASということで多機能ではないが、自分の想定している使い方なら全く問題ない。

スマホのバックアップ用を想定しているモデルなので、管理者以外でもユーザーが自分専用のフォルダーを作れるところが面白いところだ。

同容量の一般的なNASよりちょっとお高めだが、ファンレスには代えられない。

現在使っているレコーダー用の外付けHDD程度の騒音レベルと判断し、購入することにした。

 

購入したのは、HDL-TA4。

最大容量4TBのものを選択した。

発売時期は古いが、特に問題はないだろう。

 

PCオーディオを始めたのがきっかけで、PCをファンレスのものにしたのが10年くらい前になる。

現在使用中の2台目のファンレスPCは、内蔵ドライブを全てSSDにして、PCから回転するものを完全に駆逐することができた。

もはや、ファン付きのPCには戻れそうにない。

ファンレスのPCが入手できなくなったら、ファンレスのノートPCかタブレットにしようと考えている。

 

バックアップ用途だと、HDDでないと容量的に厳しいところがあり、HDDを使わざるをえないが、リビングに置くものならファンレスは必須。

NASのような常時電源を入れて使うものならなおさらだ。

 

届いたHDL-TA4の箱を開封して気づいたことは、筐体がSoundgenicと同じだった。

Soundgenicの筐体を流用しているのが、HDL-TAシリーズということらしい。

HDL-TA4のパッケージ写真が縦置きだったので気づかなかった。

Soundgenicは横置き専用だが、HDL-TA4の方は縦置き、横置きどちらも可能。

縦置きだと地震の時倒れそうなので、Soundgenicと同様横置きで使用する。

 

同じメーカーのNASなので、使い勝手は同じ。

ファイル操作、NAS管理はLANDISK CONNECTから行うが、以前はそれほどでもなかったのに、NASが表示されるまで数分かかるようになってしまったのが残念なところ。

問題の音の方は、ほぼ無音。

ブルーレイレコーダーの外付けHDDの方がよほどうるさい。

PCと併用しているiPadからもHDL-TA4にアクセスできることを確認した。

 

ああ、こんなことなら最初からこれにしておけばよかった。

BuffaloからもファンレスのNASが出ているようだが、こちらは金属筐体ではなく、普通のプラスチック筐体。

DTCP-IP対応のようだが、見た目はやはり金属筐体のHDL-TA4の方がいい。

 

転送速度については10MB/sとかなり遅い。

どこかがボトルネックになっているような気がするが、とりあえずJumbo Flame対応の設定になっていなかったので、ルーター等の設定を変更したら、11MB/sと若干改善。

速度そのものよりも、転送速度が安定したのがよかった。

以前は、かなり不安定で転送速度にムラがあったのだが、それがなくなった。

 

追加の費用は発生したが、HDL-TA4にして個人的には満足。

LS710Dはリサイクルショップに売り払った。

LS710D を外付けHDDだと勘違いされて査定時間が長くなった上に、希望買取金額をかなり下回った額を提示されてかなりがっかりしたが、NASをメルカリで売るのは面倒なので言い値で買い取ってもらった。

 

同じ筐体を使ったNASで、オーディオ用を謳うSoundgenicとごく普通のNASであるHDL-TA4で音質にどの程度差があるのか気になるところなので、そのうち比較試聴してみたい。