■ぷらら光電話を解約できる状態になったが・・・
20年間使ったPHS子機登録対応の固定電話機が故障したので、固定電話機を子機付きのものに更新したのがつい先日。
固定電話機が子機付きになったため、子機代わりに使っていたスマホアプリは不要になって、
固定回線であるぷらら光電話とぷららフォンは固定電話機のみの運用に切り替えた。
これで、ようやく固定回線本来の姿になったともいえる。
こうなれば、もともとぷららフォンを導入したきっかけが、ぷらら光電話の発信番号表示機能オプション料が高いため、
ぷらら光電話の代替になる固定電話回線の確保ということだったので、
この際ぷらら光電話を解約して、ぷららフォンのみにしてしまってもいい状況にはなった。
しかし、ぷらら光電話を解約してしまうにはいろいろと懸念がある。
まずは、あらゆるところに登録している「自宅電話番号」の変更がかなり面倒だということ。
これについては、ぷらら光電話の電話番号が変わってしまう引越しのタイミングにしようかと思っていたのだが、
引越しがいつあるか分からないので、面倒ではあるがこの際「自宅電話番号」の変更をやってもいい。
ただ、ぷららの現状を考えると、ぷららフォンのみならず、ぷらら光の継続にかなりの不安がある。
また、ぷららフォン用のVoIPアダプター(機能を持つルーター)も中古で手に入れたかなり古いものなので、いつ故障しないとも限らない。
ということになので、ぷらら光電話の解約前に、ぷららフォンが使えなくあった後の対応も考えておいた方がいいだろう。
■IP電話ぷららフォンの代替候補
ぷららフォンの代替候補としては、
①ひかり電話(コラボひかり電話を含む。)
②IP電話(スマホアプリ利用・自宅に据え置き)
③携帯電話(自宅に据え置き)
といったところだ。
①については、固定電話機が使えるのが最大のメリットだが、もはやコスパが悪いといわざるを得ない。
②については、固定電話機で利用できるIP電話で新規で申し込めるものがほぼなく、
スマホアプリを利用するものが辛うじて残っている状態だが、①よりは維持費が少なくてすむ。
③については、ほぼ通話専用のプランを提供しているところがあるので、それを固定電話が代わりにする。
②と③については、スマホを調達する必要があるが、これは機種変更したお古のスマホを利用する想定だ。
②について、選択肢はかなり限られ、調べた限り新規で申し込みができるのは3社ほどしかない。
その中で個人向けとして現実的なのは、ケイオプティコムのLaLa Callだけだろうか。
固定電話代わりに利用することを想定しているので、公衆回線を必ずしも必要とせずWi-Fiで利用できるLaLa Callは自分の想定している使い方に向いている。
しかし、数年前にケイオプティコムの光回線eo光か格安SIM mineoの契約者以外は、LaLa Callを新規で申し込むことができなくなっていた。
実質的には、mineoのオプションサービスになってしまったといえる。
mineoで最安のプランは、マイそくスーパーライト(32kbps)月額250円というのがあるので、
これにLaLa Callの基本料金110円を加えると月額360円で利用できる。
LaLa Calには110円分の無料通話がついているので、これでもまだまだお得感はある。
Wi-Fiでの利用を想定しているので、公衆回線の速度がPHS並の32kbpsでも問題はないのだが、
LaLa Callが必要とする回線速度は20kbpsらしいのでマイそくスーパーライトの回線でもスペック上は使えないこともない(実用上は相当不安がある)。
まあ、LaLa Callを利用するにはmineoの契約者であることが必要だが、mineo回線を使っているスマホでないとLaLa Callが利用できないということでもない。
mineoのなるべく安いプランを契約しておいて、SIMは使わず、Wi-Fi専用で利用しても問題はないはずだ。
LaLa Callを利用するにはmineoの契約が必要となってしまったので、③を選択しても、維持費が抑えられるpovoならば有力な選択肢になる。
povoに対するLaLa Callのメリットは通話料が安いことくらいになるので、
多少通話料はかかっても月定額の利用料金の発生しないpovoの方がトータルで維持費が安くなる可能性はある。
不在時の対応を考えると、留守番電話機能が欲しくなるが、その点はLaLa Callが充実している。
②であっても③であってもスマホを使う以上、スマホのバッテリーが切れていると着信があったこと自体分からなくなるので、
不在時には充電ケーブルをつないだままにする運用が必要になるだろう。
スマホを使ったIP電話の問題点は、着信にある。
OSの仕様であったり、端末の問題だったり、あるいはスマホの特性のため、
電源が入っていて、電波をつかんでいるにもかかわらず着信しない(あるいは着信していることが分からない)ということがままある。
特にWi-Fiを使う場合は問題が起こりやすい。
現在たまたま実家用にmineoを契約しているので、LaLa Callを申し込める状態にあり、
しかも基本料3か月無料ということなので、試しにLaLa Callを使ってみることにした。
■LaLa Callを試す
さて、LaLa Callはスマホにインストールしたアプリ経由で利用する。
iOS版とAndroid版があるが、今回使う端末はワイモバイルのAndroid One X4。
機種変更したお古のスマホで、SIMなしWi-Fi専用で使っているものだ。
LaLa CallアプリはAndroid4.4から13までの対応。
X4のAndroidは10だったのでアプリが使える。
申し込みはLaLa Call のホームページから行う。
mineo契約者を前提としているので、既存のeoIDとパスワードでログインすると、本人確認の手続き等も必要なくサクサクと手続きが進む。
選択が必要なのは、支払いを現在の支払い方法に合算するか、新たなクレジットカードを登録するかぐらいだ。
電話番号は候補が5つ示されて、その中から選択する形だ。
その昔、店頭でPHSを契約したときショップの店員さんから電話番号候補を示されたのを思い出した。
10分もかからず、申し込み終了。
ここからは、ホームページにある初期設定マニュアルに従って設定を行う。
まずは、アプリのダウンロードとインストール。
X4に新規のアプリをインストールするのは久しぶりだ。
アプリのインストールが終わったら、eoIDとパスワードでログインして初期設定を行う。
マニュアルを見ながら進めればあっという間に終わってしまう。
最後の方にスマホ画面に4桁のパスコードが出てくるので、確認用にかかってくる電話を受ける自分の電話番号を入力する。
入力するとLaLa Callから電話がかかってくるので、自動音声に従い先ほどのパスコードを10キーで入力すれば確認終了。
アプリ側の設定作業を先に進めることができて、初期設定は終了となる。
LaLa Callネームなるものを必ず決めさせられるのはちょっといやだったが、初期設定自体は難しいことは何もない。
さて、ここからは動作チェック。
チェックするポイントは、Wi-Fi環境でプッシュ通知がちゃんと機能するかと待ち受け状態でバッテリーがどのぐらいもつかだ。
まずは発信チェック。
LaLa Callアプリから自分のスマホに電話をかけると、先ほど選んだ050の番号が表示された。
次に着信のチェック。
まず、アプリが起動した状態で着信を確認すると、かなり反応よくX4が鳴動した。
そして、肝心のスリープ状態での確認。
いったんアプリを終了させ、アプリが常駐していないことを確認してからLaLa Callへ電話をかける。
これは、呼び出し音が鳴るまでにちょっと時間を要した。
10秒くらい発信側の呼び出し音が鳴った後で、消えていた画面に着信画面が表示され、
携帯電話と同じように発信側の電話番号と「受信」と「拒否」のアイコンが表示された。
テストは無事終了である。
これなら、Wi-Fi環境でも十分使える。
バッテリー持ちの方は、AGEphoneやZoiperと異なり、アプリ起動状態で24時間たってもバッテリーが10%程度しか減らない。
充電しなくとも1週間はいけるやん。とても優秀。
これなら、イエ電として十分使える。
さらに、イエ電として重要な留守番電話機能の確認をした。
留守番電話の録音仕様としては、
・1件あたりの最大メッセージ秒数…90秒
・メッセージ保存件数…20件
・録音メッセージの保存期間…7日間
となかなか充実している。
条件設定も細かくできるし、不在着信時の指定メールアドレスへの通知、
さらに留守番電話に録音されたメッセージを音声ファイル(wav)にして、メールに添付することまでできる。
IP電話の留守番電話機能としては、十分過ぎる機能だ。
試しに自分で留守番電話を録音してみた。
サーバー側で処理をしているので、コールがかかるとすぐメッセージが流れる。
留守電にメッセージを入れて、LaLa Callで留守電を確認すると、音が思った以上に悪い。
かなりくぐもった音で、これを常用するにはちょっとためらわれる音質だ。
このぐらいの音だと、相手によってはまともに会話が成り立たない可能性もある。
通常の通話で試してみると、録音された留守番電を再生するよりは悪くない。
ちょっと相手の声がくぐもった感じにはなるが、聞き取れなかったり、
相手から聞き返されるようなこともなかった。
会話は問題なくできる品質だと感じた。
LaLaCallがWi-Fi環境でも十分使えることが分かったが、Wi-Fiと公衆回線の電波を両方つかんでいる状態で、
LaLa Callアプリはどちらの電波から着信するのか気になるところだが、
現在契約しているmineoのプランがシングル(データ専用)のマイピタなので、節約モードにしても300kbpsも速度が出てしまい、
マイそくスーパーライトの32kbpsの環境にはならないから、現時点では確認することができない。
Wi-Fiと公衆回線の電波を両方つかんでいる状態で、LaLa Callにうまく着信しないなら、SIMを抜いてしまえばいいので特に問題ないが、
せっかくある電話番号が使えないのはちょっともったいない。
■固定電話回線には固定電話機がいい
LaLa Callが固定電話機の代わりになることは分かったが、着信の問題、充電の必要性とかを考えると固定電話回線には固定電話機を使うのがいい。
固定電話機なら、安心して留守番を任せることができる。
ぷららフォンが使えるうちはぷららフォンを使うのは当然として、ぷららフォンが使えなくなったら、
多少料金が高いのはあきらめてひかり電話を使うのがいいのかなとは思う。
ちなみに、申し込んでみたLaLa Callは3か月の無料期間が終わった後も継続することにした。
アプリは、イエ専用スマホではなく、メインのワイモバイルスマホにインストールする。
mineo契約期間中は月額110円で無料通話分が110円ついてくるので、発信用に使ってみる。
LaLa Callの通話料機なら110円分でかなり使えるだろう。
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