夜の翼

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ぷらら光電話とぷららフォンを固定電話機で使う

2024-01-22 04:44:44 | 通信

■イエ専用スマホのバッテリーがそろそろ限界

機種変更した古いスマホを自宅専用で使うということをしばらく前から行っている。

SIMなしなのでWi-Fiオンリー、主に音楽再生用のコントロールアプリをインストールして使っていたが、

スマホが子機なしの固定電話機の子機代わりになることが分かり、ぷらら光電話(NTTひかり電話のぷらら版。電話番号は0AB-J)と

ぷららフォン for フレッツ( ぷららのIP電話。電話番号は050)用の子機として使ってきた。

端末はワイモバルのAndroid One X4。シャープのAQUOS Sence Plusと同じものである。

このスマホはなかなか気に入っているのだが、使い始めて5年を経過して、さすがにバッテリーの持ちが悪くなってきた。

スマホにぷらら光電話用の通話アプリとしてAGEphone、ぷららフォン用の通話アプリとしてZoiperの2つを常駐させているので、

待ち受けだけでもバッテリーの消費が早かったが、もはや2日に1回充電しないといけなくなってきた。

 

年数も年数なのでそろそろ交換かということになるが、その前に現在使用しているスマホを機種変更してイエ専用にする必要がある。

現在メインで使っているスマホはワイモバイルのOPPO RenoA 5。

これも2年半ほど使っているが、こちらも最近明らかにバッテリー持ちが悪くなってきたので、

そろそろ機種変のタイミングだからちょうどいいかと思ったが、この状態で子機代わりに使うと、バッテリーが持つだろうか。

今使っているAndroid One X4と大差ないのでは?

 

と考えたところで、ふと気がついた。

固定電話機は20年使ったパナソニックVE-PVC01Lが故障したので、子機付きのパナソニックVE-GD27DLに買い換えたばかりだ。

固定電話機に子機がなかったから、スマホを子機代わりにしていたが、固定電話機に子機があるなら、スマホを子機代わりにする必要ないよね。

ずっと長いこと子機なしのVE-PVC01Lを使ってきたので、それを前提に機器構成を考えてきたが、固定電話機に子機があるなら、機器構成を考え直していい。

 

■ぷらら光電話とぷららフォンを固定電話機で使う

ぷらら光電話とぷららフォンを併用して固定電話機で使えることは以前確認をしている。

ここで現在の機器構成を確認。

○通信回線:ぷらら光(フレッツ光ギガラインタイプ相当)

光回線機器はホームゲートウェイ(HGW)PR-500MIでNTTのレンタル品。

Wi-Fiルーターは自分で調達したのでセットの無線LANカードは使っていない。

正確に言うと、フレッツ光で契約した当時は無線LANカードとHGWのセット品が送られてきたが、

ぷらら光に乗り換えた時に無線LANカードがオプション扱いになっていたので返却した。

通信方式はIPoEであるぷららエクスプレスにしている。

申し込みが必要だが、HGW単体での利用が可能で、これのおかげで通信速度が改善した。

 

○電話:ぷらら光電話(フレッツひかり電話相当)

フレッツ光利用時からひかり電話を利用している。

HGWがひかり電話対応機器になっているので、ひかり電話用の固定電話機はHGWに直接接続する。

また、HGWに電話機の子機登録ができるので、HGWの無線LANカード

またはHGWとブリッジ接続したWi-Fiルーターにアクセスできるスマホを子機代わりにできる。

通話アプリは、NTT公認のAGEPhoneを使用。

上記の接続であれば、固定電話と子機代わりのスマホに同時に着信する。

もちろんどちらからも発信が可能。

 

○IP電話:ぷららフォン for フレッツ

光回線の接続方式をIPoEに変更してから申し込みを行った。

ぷららフォンを利用するにはPPP接続が必要であるため、HGWで利用不可となっていたIPv4のPPPoE接続が利用できるように

HGWの設定変更をぷらら側でしてもらった。

これによりHGW単体でのIPoE接続はできなくなるため、ぷららのIPoE接続方式であるOCNバーチャルコネクトに対応したWi-Fiルーターが必要となる。

もっともHGWでPPPの接続設定を行うわけではなく、スマホにインストールした通話アプリZoipherで通話を行い、

HGW側ではPPPoEブリッジ機能を使ってスルーさせている。

現在の機器構成だと、ぷららフォンは固定電話では使えず、スマホでの発着信となる。

 

ぷららフォン用のVoIPアダプター機能を持つルーターWeb Caster V110は中古で入手済みであるが、とりあえず必要なかったのでお蔵入りさせてある。

これを引っ張り出してくれば、固定電話機でぷらら光電話とぷららフォンを使えるようになる(はず)。

現在、スマホでの通話用にWi-Fiルーターを設置しているが、それが不要となる。

通信用のWi-Fiルーターと併用していたので電波干渉が気になっていたが、これでWi-Fi環境はシンプルになる。

 

■機器構成を変更

2年前に自分で書いたブログで機器構成を思い出しながら、固定電話のみで通話する回線構成を考える。

基本的には、通話用のWi-Fiルーターを外して、その代わりにWeb CasterV110を設置すればいい。

光回線用のHGWの設定変更は不要、Web CasterV110の方も必要な設定は行った状態にしてある(はず)だから、結線すればつながるだろう。

結線してV110の電源を入れると、「電話」と「VoIP」のランプが点灯した。

 

ここで発着信テスト。

まずは、固定電話機からスマホへ発信してみると、ぷらら光電話とぷららフォンそれぞれの電話番号がスマホに表示されたので、発信はOK。

続いて、ぷらら光電話の電話番号へスマホから電話をかけると、固定電話機が鳴った。

いったん「電話番号確認」の表示が出てから、スマホの電話番号が表示された。

ぷららフォンの方はというと、同じようにスマホから電話しても呼び出し音が鳴らない。

当然固定電話機が鳴ることもない。

ソフトバンク回線がだめならということで、au回線、ドコモ回線からも発信してみたが、同じように呼び出し音が鳴らずに通話終了になってしまう。

 

この設定で以前はちゃんと着信したのにな、と思いながら各種設定を確認する。

ONUの設定画面を久しぶりにのぞいてみたが、特に問題はなさそう。

ぷららフォンにはIPv4のPPPoE接続が必要なので、ONUの設定でIPv4のPPPoEブリッジ機能が有効になっていないといけないが、

ここはちゃんと有効になっていた。

そういえば、電話設定でスマホを子機登録してあったのを思い出した。

子機登録したスマホのチェックを外し、使用しない設定に変更した。

これでどうかと思ったが、相変わらずぷららフォンの番号宛てだと固定電話に着信しない。

 

V110のPPPランプが消灯しているのが気になり、以前参考にしたOCNドットフォン(OCNのIP電話)のV110のマニュアルを確認してみると、

やはりPPPランプは点灯していないといけないようだ。

V110はWi-Fiが使える状態になっていないので、有線でパソコンとつなぎ、設定を確認する。

PPPに必要な設定はひととおり済んでいるはずだが、と思いながら確認してみると、接続モードがPPPではなくDHCPになっていた。

ああ、HGWのUNI出しとか試していたからDHCPモードのままになっていたのか。

接続モードをPPPに変更し、V110の電源を入れ直すと、電話、VoIPのランプとともにPPPランプも無事点灯。

はい、これでぷららフォンにも着信するようになった。

 

仮の結線で設定していたので、配線を整えてV110の電源を入れ直したら、またPPPランプが点かなくなってあせったが、

V110の電源を再度入れ直したら、再度点灯したので、これで設定終了。

 

■固定電話機の設定

固定電話機側の設定は基本的に不要なのだが、この状態で固定電話機から普通に発信すると、ぷららフォンからの発信になってしまう。

ぷらら光電話から発信するには、電話番号の頭に「0000」をつければいいのだが、基本的に発信にはぷらら光電話の方を使いたいので、いちいち手動でプレフィックスをつけるのは面倒だ。

 

新しい固定電話機VE-GD27DLの取説を確認すると、携帯電話発信用にプレフィックスをつける機能があり、その場合にのみ有効になるIP電話発信解除の機能はあった。

これはあくまで携帯電話発信時のみに有効で、常時IP電話発信解除する機能はなかった。

 

考えてみれば、家庭用の固定電話機にプレフィックス付加機能があったのは、

もはやほとんど誰も覚えていないであろうマイラインという固定電話の通信会社を選択できる制度があったからで、

アナログ回線のIP電話化に伴ってマイラインも終了するようだから、今時の固定電話機にプレフィックス付加機能など必要なわけがない。

通信会社のグループ内で固定電話から携帯電話に発信した場合に若干通話料が安くなる場合があるらしいから、

携帯電話への発信専用でプレフィックス付加機能が固定電話機にまだ残っているということになる。

 

今のところ、ぷららフォンの電話番号は誰にも教えていないし、電話番号が050だから個人にかけるとほぼ誰にも電話を取ってもらえない可能性がある。

電話番号の前に「0000」を手動でつけてぷらら光電話で発信しなければならないのは面倒だが、

そんなに頻繁に固定電話で電話するわけでもないので、まあ許容できるだろう。

固定電話機で通話する場合は、フリーダイヤルやナビダイヤルにかけることが多く、

IP電話で発信できない電話番号の場合は自動的にぷらら光電話に切り替えてくれる機能がV110にあるので、その点は便利だ。

 

■「通話」の価値の低下

そもそもインターネットプロバイダーが提供するIP電話自体がADSL時代の代物で、

アナログ回線がIP電話化される令和の時代に、IP電話であるぷららフォン自体がいつまで継続されるか分からない。

もはや通話自体の価値が相対的に低下しているのだ。

ぷららフォンのために入手したWeb Caster V110がこのまま使われず仕舞になってしまうのも忍びないので、今回V110を使ってみることにした。

固定電話回線は、やはり固定電話機で使うのがいい。

スマホの充電を気にしなくて済むのがさらにいい。

これで、ようやく固定電話機周りが落ち着いたかなという感じだ。

 

Web Caster V110もかなり古いので機器自体がいつ故障するか分からない。

そうなったら、またIP電話アダプターを入手してぷららフォンを継続するかどうかは悩ましいところだ。

IP電話アダプターの入手自体が今後ますます難しくなってくるし、そこに新たに費用をかけるぐらいなら、

すっぱりとぷららフォンを諦めて、ひかり電話一本にしてしまうという選択肢も十分ある。

 

とりあえず固定電話機を買い換えてしまったので、当面はこの機器構成で使ってみる。



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