悠々time・・・はなしの海     

大学院であまり役に立ちそうもない勉強をしたり、陶芸、歌舞伎・能、カメラ、ときどき八ヶ岳で畑仕事、60代最後半です。

幻の遣唐使「井真成」特別展

2005-09-11 18:40:11 | 文学・文芸・芸術

東京国立博物館で7月20日から行われている「井真成」(セイシンセイ又は、いのまなり)にまつわる特別展「遣唐使と唐の美術」を会期終了前日の9月10日(土)に行ってきました。
遣唐使「井真成」については、2004年10月10日に中国で「墓誌」の発見が発表されてから日本では大変な遣唐使ブームに沸きました。なんといっても、今まで日本の歴史上全く無名の人物が、阿倍仲麻呂や吉備真備の時代から1270年の時を経て日本人であることが刻まれた「墓誌」とともに、突然母国日本に里帰りしたのですから驚きました。

井真成や遣唐使についての詳細は既にいろいろ語られていますので、ここでは書きません。下記にご紹介するホームページを参照してください。ただ私の感想を申し上げておきます。

特別展のはタイトルは「遣唐使と唐の美術」とありますが、見ている人の心は、260年にわたって十数回実行された遣唐使という制度と、優れた当時の唐の美術もさることながら、矢張り、異国に客死した無名の留学生に対する畏敬の念であり、親しみであり、悲しみです。遭難する可能性が高く、唐の国に渡っても帰国できなくなるかもしれない危険を冒してまで異国の優れた文化を吸収し、国家のために役立てようとした当時の俊英達の熱い思いに対する素直な驚きである、と感じました。少なくとも私の想いはそういうものでした。無意識に現在の日本人の現状と比較していたかもしれません。

ところで、井真成の本名は定かではありません。
研究家の間では、代々、遣唐使を多く輩出してきた葛井(ふじい、藤井)氏一族ではないか、という意見が有力のようです。そのため藤井寺市では大変な盛り上がりを見せているようです。下記のホームページにもその雰囲気が分かります。なお、研究家の話として、この発見された「墓誌」は、現存する資料の中で日本の国号を「日本」と記述した最古の「資料」となるようです。

     <井真成研究会>ホームページ
   http://www.geocities.jp/imanarikenkyukai/
     (大阪府藤井寺市にも行けます)
  



   



東京国立博物館本館
左側の大きな木について別の項でお話ししますが、実は
ものすごく背の高い大木なのです。



本館の左手奥(建物が見える)が平成館(特別展会場)
私が到着した時間が時計に記録されています。13:45



平成館入口右手の案内板



平成館の全景

 


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1 コメント

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はじめまして (ケン)
2005-09-19 22:15:50
はじめまして。私は藤井寺市の近くにすんでいます。

この辺は大阪では奈良に近く「南河内」といわれています。

古墳もたくさんあります。

こういう博物館も近くにありますよ。↓

http://www.mediajoy.com/chikatsu/index_j.html
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