上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

市議会一般質問報告・その5・・・・・さくらカードは「市民の宝」、後退は許さない

2018-09-18 20:52:28 | 熊本市議会
9月6日の一般質問では、今、多くの人が心配している「さくらカード」についても質問しました。
さくらカード制度は後退させず、利用促進にこそ努めるべき
市の行財政改革では、そのメニューの一つに掲げられ、「制度対象の範囲や所得制限・利用額の設定等」が検討されようとしています。
しかし、そんな制度の後退は許されません。
さくらカードの見直しというならば、障がい者の方々にとって利用しにくいICカードを無料のパス券にすることや、高齢者の制度を後退させずに、利用促進に努めていくことこそ必要です。
「さくらカードをよくする会」では、署名活動にも取り組まれ、制度の後退は許さない、利用しやすい制度にと、日々活動されています。
そのような市民の声に応えるべきではないでしょうか。
質問内容は、以下のとおりです。


【質問内容】
今年4月より、さくらカードの見直しを目的にした「高齢者及び障がい者の社会参加促進に等に関する検討会」が開催されています。8月に第3回目の検討会が開かれ、7月末には、幅広く市民の意見を聴取する機会としてワークショップも行われました。
 一方、さくらカード制度の見直しが始まったということで、制度の後退を懸念する市民の方々によって、「さくらカードをよくする会」が立ち上げられ、「さくらカードは市民の宝」ということで、高齢者の現行制度を後退させないこと、障がい者については無料化とパス券の復活を求めて署名活動も取り組まれています。そこで、伺います。
第1に、23年間、市民に大変喜ばれて利用されてきたさくらカード制度の果たしてきた役割と、今後も市民に喜ばれる制度として運用していく上での課題について、考えをお聞かせください。
第2に、「高齢者及び障がい者の社会参加促進に等に関する検討会」は、高齢者及び障がい者の社会参加促進や、高齢者の健康づくり等に関することを検討するとともに、合わせてさくらカード制度のあり方についても検討するとなっています。わずか5回の開催で方向が取りまとめられることになっていますが、検討過程の中で、市民・利用者の意見を聞く場は、7月28日に開かれたワークショップと、6月・7月に開かれた「障がい者の社会参加に促進に関する部会」だけです。8月20日の検討会に報告された内容は、障がい者の部会では「さくらカード」について一定の意見聴取がなされているものの、ワークショップでは「さくらカード」について意見は聞かれていません。今のままでは、市民の意見が十分に聞かれないまま検討が進むことになります。さくらカードの見直しを正面から掲げた市民意見聴取の場を設け、きちんと意見を聞くべきではないでしょうか。
第3に、さくらカードの見直しによって、どういう影響が出てくるのか、詳細な調査と検証が必要です。現在、検討委員会では漠然と「社会参加」ということでの論議が行われていますが、さくらカードの効果、そして制度を見直したら公共交通の利用にどのような影響が出てくるのか、具体的な検証を行い、そのデータをもとにより良い見直しを検討していくべきではないでしょうか。そのことなしには、軽々に見直しの方向性を出すべきではないと思いますが、いかがでしょうか。
第4に、「障がい者部会」では、「社会参加促進等に関する検討会が発足されたが、本当にさくらカード制度をよくしたいのかどうか、市の姿勢が分からない」という意見がありました。公共交通の利用状況は、市電については利用者数が微増ですが、バス事業については10年間で約30%もの利用減という状況です。そういう中で、さくらカードの存在が、公共交通機関の利用を促進しているということは間違いありません。その制度が、制度対象の範囲や所得制限・利用額の設定等によって、利用が抑制されることになれば、公共交通の利用促進にも逆行するのではないでしょうか。昨今、高齢者による重大な自動車事故の発生が増えていることからも、条件があれば高齢者の免許の返納を促進し、公共交通の利用促進へと切り替えていくことも必要ではないかと思います。交通事業者の経営の面とともに、高齢者の自動車事故抑制のためにも、さくらカード制度の利用によって、公共交通が高齢者の移動手段の基幹となる必要があると考えます。合わせて、2012年に市が行った調査では、さくらカードの経済波及効果が30億円となっています。これも利用が促進されてこそ効果が増えていくものであり、利用促進が効果を増やします。以上を踏まえるならば、さくらカードは利用促進の方向での見直しが必要だと考えますが、いかがでしょうか。
 以上、市長に伺います。

(答弁)

障がい者の部分については、ICカードへのチャージの手間や、市境を跨ぐ際の手続きの煩雑さなど、利便性等の課題があるとご認識いただいていますので、その点すぐに改善していただくようお願いいたします。
 高齢者に関しては、はっきりしません。制度の何が課題なのか、高齢者・利用者にわかるような具体的説明をお願いいたします。市長に伺います。

(答弁)

たいへんあいまいな答弁でよくわかりませんが、市長はさくらカード制度をよくして利用を促進しようと思っているのか、そうでないのか、お尋ねいたします。

(答弁)

課題もあいまいなまま「検討委員会」で見直しをすすめるようなことは許されません。
市民アンケートには、「あと半年で70歳です。40年勤めて年金は減り、近所に知り合いもなく、毎日家にいます。さくらカードで出かけるのを楽しみにしています。これからの楽しみを奪わないで」という声がありました。このような声に応えていくことこそが、心ある市政と言えるのではないでしょうか。現行制度を絶対に後退させないよう、強く要望いたします。
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