上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

「安心して子育てができる・暮らし続けられる・自然災害に強い」まちづくりが求められている・・・・・奈良女子大大学院教授・中山徹氏講演

2019-02-05 23:34:26 | 住民とともに
2月5日、熊本市民連絡会総会が行われ、奈良女子大学大学院教授の中山徹先生が「どうなる?熊本市?ハコモノ中心のまちづくりを問う」と題し、講演されました。



求められているのは、「安心して子育てができる・暮らし続けられる・自然災害に強い」まちづくり
・立地適正化計画」「公共施設総合管理計画」「中心部の大規模開発」がまちを壊していく、これからの「まちづくり」は、すべての施策に少子化・定住対策を位置づけ、人口減少を5%にとどめることが必要であると指摘。「安心して子育てができる」「暮らし続けられる」「自然災害に強い」まちづくりが求められていると述べられました。
住み慣れた地域で安心して暮らしていくためには、小学校区単位(1キロ圏内、人口5千~1万人)の生活圏に、日常的に生活を支える施設を整備する必要がある。(公共施設・学校・高齢者施設など)
これからのまちづくりは、地域の担い手を育てることが重要、まちづくりは「人づくり」。ハコモノ中心のまちづくりでは、地域の担い手は育たない点も指摘されました。

開発型自治体・熊本市の再開発の問題点
リスクの大きい市街地再開発
1、事業が順調に進むか不透明で追加財政負担発生の危険。
2、MICE運営が赤字になれば、行政による補てんが発生。
3、公共施設の内容・利用料等に市民の意見が反映されない。
4、限られた需要を再開発で吸収し、全体の需要が増えなければ、商店街等は衰退する。
などの危険が再開発事業にはあることを指摘されました。

開発に財源を集中する問題点
⓵社会保障の財源が削減され、医療福祉・教育等が後退する。
⓶経済対策が大型開発に依存し、中小企業対策が手薄に。
⓷周辺部に必要な投資が行われず、周辺地域の居住が困難に。
⓸中心部への集中は、防災的に脆弱な地域を作り出す危険。
⓹市民参加・市政の民主的運営が後退する。
という点を指摘されました。

国のすすめる『まち破壊の3点セット・「立地適正化計画」「公共施設総合管理計画」「中心部の大規模開発」』を、国言いなりにすすめる熊本市の町は、このままでは壊れてしまいます。
歴史や文化、商店街などの独自性が生かされるまちづくりが求められます。そのための公共交通の整備も必要であると述べられました。
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