海とオルゴールBLOG

イルカにあえる海辺のカフェ『 海とオルゴール』さとみママからのお便りです

遠い記憶

2006-08-06 18:19:18 | 詩集

何年振りだろうか、東京に住む一番年上のいとこが来店。
(全部で14人いる中の)おばばにしたら(今は亡き祖母)初孫。
糸美ちゃん。わたしがさとみで、
わたしが生まれたときに、糸美ちゃんのお父さんが
わたしの名前をつけたそうです。
おじじ(祖母)が、糸エ右門で糸美と命名。そして、わたしがさとみ。
ほんとは、漢字で里美が正式でしたが、
父ちゃんが役所へ届けに行くときに、
漢字を忘れたと聞いています。
久しぶりに会った糸美ちゃん(やがて還暦みたいやけど、ちっとも変わらん若さ)
子供の時、夏休みなれば、東京から帰ってくる糸美ちゃんは決まって、海に連れて行ってくれました。
今日は、叔母のはるえさんと 糸美ちゃんと わたし三人並んでお話会。
とうちゃんが「春、糸美、ちょん(さとみ)」と3つ名前を呼ぶ理由が今日はじめて分かりました。それは、わたしたちの祖先が残してくれた、
DNAなのかもしれません。まだわたしが、つたい歩きの頃
、父と母は離婚しました。
義理の母とおばばは、精一杯の愛情を注ぎわたしを育ててくれました。

言葉もうしない、聞く耳もうしない、
腰も曲がってしまいましたが、
精一杯わたしと共に生きていました。
目を閉じれば、面影がわたしの心の中で
生きています。

糸美ちゃんが小さなやさしい声で話す・・・ 「まだ、さとみが、2つか3つだったか、
おばばに叱られて、田んぼのあぜ道を一人歩いて・・・・・・・
おばばが、必死になって、さとみを探してたことがあったな」
思わず、涙があふれました。
おばばの畑で育った夏の太陽に日差しを浴びた真っ赤なトマトを薄茶色のサロンまいかけに拭き、
わたしの手に届けてくれた愛情一杯のトマトが今でも忘れられない。
いとみちゃんが静かに言葉を発する・・・・・ 「おばばが一番可愛がっていた子だった。
きっとさとみの心の中で、おばばは守ってくれているんだよ。
いろんなことがあったけど、
今こうして、海や山に囲まれて、
自然に生きる生きかたをさとみに教えてくれたんだね」
しばらく沈黙の時間が流れた・・・走馬灯のように、6歳までの記憶が過っていた。
・・・・・
くじけそうになれば、すぐに立ち直る。
決してあきらめない。そんな人になったのかの知れないね。
ある弁護士さんがわたしに言ったことがあります。
あなたが、生きているのが、僕は不思議だ。
死にたいなんて思ったことがないんです。
いつも前向きに生きようと考えるんです。
そして、困った人や悩んでる人の心が見える
そんな人になったのです。
人間は極限まで、落ちた人ほど、
きっと人の心の中に入ることができるのかもしれないね。
これからもいろんな事があると思うけど、
じぶん流に生きて生きたいなぁ
もうすぐお盆、来週墓参りに行こう

画像は夕日です。玄関右方向にいつも沈みます。

今日あった出来事を綴りました。ありのまま・・・ただありのまま・・・
だれもに過去がある 過去を振り向くことで ご先祖様に感謝して、今を一生懸命に生きていけたら
日々頑張っていけたらと思います。
海とオルゴールは、自然に溶け込んで、いつまでも来る人の心を休ませてあげる特別な場所でありたいと思っています。
失礼をしました。

さとみ