海とオルゴールBLOG

イルカにあえる海辺のカフェ『 海とオルゴール』さとみママからのお便りです

イルカが富山県氷見市へ・・・

2018-03-15 10:34:49 | 能登島イルカウォッチング 観察日記

イルカがいなくなって、今日で、15日目。(嵐が吹く前の前日に見たのが最後)

イルカ情報について。
昨日(3/14)能登島周辺・対岸の穴水町周辺・七尾南湾対岸の大田火力発電所周辺・七尾庵・さらに富山県氷見市へ陸からイルカ観察しました。

私の感は命中しました。
富山県氷見市の海岸沿い岸近くに、イルカを発見したのです。能登島イルカファミリーでした。
背びれがちぎれているイルカを見つけました。まぎれもなく、最初に棲みついたイルカの澄海(スーミー)メスイルカです....。

何も声をかけずに・・・イルカたちの様子を唖然とし見つめました。富山湾へと続く海へ、イルカたちが移動したら、
能登島へ帰ってこなくなるのではないだろうかと昨年の夏ごろから、懸念していました。
のとじま水族館のイルカショーのミナミバンドウイルカのメスイルカの名前をもらい、2001年に能登島に棲みついたときに、同じ名前をつけました。
昨年の夏にのとじま水族館のミナミバンドウイルカが虹の架け橋をわたり亡くなりました。
毎日、能登島イルカは、のとじま水族館のミナミバンドウイルカに挨拶に行っていました。
たった一頭のミナミバンドイルカと能登島イルカ 同じイルカの種類でもあり、人間には、聴こえないものや、たくさんの会話があるのではないかと日々イルカたちから大切な交流を
深く感じていました。

不思議と神秘・・・

毎年、イルカは春になると、能登島祖母ケ浦の潟へ帰ってくるのですが、捕食する魚が豊富で家族全頭が食べていける環境に今は移動したのではと、今いる場所、イルカたちの環境を目で見て感じました。

上空には、うみねこがいる。その下にはイルカがいる。
小魚が豊富。岸近くには、人がいる。能登島イルカたちは人が喜ぶことが大好きです。
撮影した写真には、今のところ、13頭から14頭はいるだろうと昨年観察して確認していましたが、今のところ、7頭のみ確認しました。水中撮影したり、水中のイルカを観察すれば、
確実に正確な頭数を確認できるのですが・・・・
あとの6頭は・・・。

数年前にも、富山湾方向へ移動したことがありましたが、七尾市庵町で止まっていましたが、さらに富山県氷見市まで・・・

イルカを観察し続けて17年。
長い間いままでイルカがいなくなったことはありましたが、能登島周辺や対岸の穴水や中島まででした。
実際に自分の目でこんなに離れた場所へ移動していったイルカに唖然としてしまいました。
ここ3・4日、いい凪で天気がよく、風もそんなになく、どこまでもどこまでも泳いで行ったのでしょう。

これからシーズンになるというのに、ウェットスーツもボア付のあったかなスーツも購入し、
船ももう一隻追加したというのに・・・。
春の海へ出て、まずは一番にイルカと泳ぐ準備もしていました。

当社は能登島イルカウォッチングの遊覧船事業をしていて、これからGWや夏休みの船の予約が入ってきます。

先のことは、野生のイルカの行動がどのようになるかは、全く不明であります。

ただ言えるのは、今の正直な今、起こっている現実をお伝えし、
ご理解していただきたく、私からのメッセージとして、残しました。
野生に生きる自然のイルカの行動には、頭脳を使います。

船に乗り、今いるイルカのところへいくことはしません。なぜなら、イルカは頭がいいから、心通わした人間の元へ・・・棲み慣れた海へ帰ることがあると信じているからです。

必ず戻ってくることを能登島から祈ることしかできない。

いままで、船に乗り、イルカとの関わりで絆が出来た日々は、
私の心の奥深くにずっとしまっています。

能登島にイルカが帰ってきたら、報告します。

船の遊覧船事業は、今後も続けていきます。
船のエンジン音などで、イルカが帰ってくることがあるので、
当分の間は、和倉温泉・和倉港より、船を出します。

どうしたらいいのか、不安はたくさん山積みですが、いままで関わってきた、イルカとの
心の交流は、私の宝物です。きっと帰ってくることを信じて、イルカたちが

「ただいまおかあさん」

・・・・・と海面から姿を現してくれるまで、ずっと能登島の海でパワーを注ぎます。

株式会社能登島マリンリゾート

 海とオルゴール
代表取締役 坂下さとみ

http://www.umi-to-orgel.com