雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

Summerwind

2018-11-07 | 音楽

今夜は久しぶりにACTからご紹介しましょう。

ACTを代表するベーシストのラーシュ・ダニエルソンと伊を代表するトランペッター パオロ・フレスのデュオ盤で『Summerwind』。

 

 

Summerwind
Act
Act



1. Autumn Leaves
2. Saluto Dardamente  
3. Le Matin
4. Stilla Storm
5. Jag lyfter ögat mot himmelen
6. Un vestido y un amor
7. Drexciya 
8. Dardusó 
9. Stanna Tid
10. Sleep Safe And Warm [from Rosemary‘s Baby] 
11. April In Dardegna 
12. Amigos
13. Wachet auf, ruft uns die Stimme
14. Dardodentro 
15. De La Solitude Mesurée 

Lars Danielsson (b, cello)
Paolo Fresu (tp, flh)

 

1曲目が「枯葉」というのが、あまりにもどうなんだい?と思って聴くと、コレがなかなかの味わい。

マイルス・デイビスほどしゃがれるでもなく、デュオを感じるにはいい塩梅のフレスの音。

あまりにも有名すぎる曲ってアレンジが難しいと思うのですが、”ならでは”の仕上がりになっていると思います。

2曲目以降二人のオリジナル曲を中心にして、5曲目のスウェーデン民謡や10曲目の映画『ローズマリーの赤ちゃん』、13曲目のバッハのカンタータといった曲のアレンジで構成されています。

5曲目以降ではエフェクターも交えた曲もあり、アコースティック一辺倒じゃない所が面白い。

いずれの演奏も良いのですが、10曲目が特に好きだなぁ。

得も言われぬ哀愁感がたまらない。

ダニエルソンのアルコも好きです。

 

 

 

 

晩秋によく合うアルバム。

しっとり。

 

 

 

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The Seasons

2018-11-07 | 音楽

さあて今年のプロ野球はすべて終わった!!

もうわたしゃ燃えカスですばい。

これから侍ジャパン関連とFA関連くらいかな、気になるのは。

 

ということで、これから秋も深まるゆえ、これまで野球に気に取られた時間を使ってジャズを聴いていこう。

実は裏では色々と聞いとるんですが、どれがどれやったのか、頭の中のメモリーと作品のジャケットば見直しよっとるとこです。

まあ直近聴いたというのもあり、比較的文字に起こしやすかったこともあるので、今夜はテナーの逸材ベン・ウェンデルの新譜で『The Seasons

 

 

シーズンズ【日本先行発売】
コアポート
コアポート

 

1. January 
2. February 
3. March 
4. April 
5. May 
6. June 
7. July 
8. August 
9. September 
10. October 
11. November 
12. December

Ben Wendel (ts,bon:1,3,7,12)
Gilad Hekselman (g)
Aaron Parks(p)
Matt Brewer (b)
Eric Harland (ds)


ベン・ウェンデルのリーダー作は初めてかな。

個人的には以前行ったハガイ・コーエン・ミロとジヴ・ラヴィッツとのトリオでの来日公演(もう2年前ですか・・・)で生音聴きましたし、録音ではジェラルド・クレイトンのTributary Talesでも音は聴いていました。

 

今回の作品は既に自身の動画公開で話題になっていました

1年12ケ月に対応した12の作品集を、各ミュージシャンたちとのデュオ共演でYoutubeにアップしていたのです。

それが「THE SEASONS PROJECT」。

比較できるように12作の画像のリンクを掲載しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これらはチャイコフスキーの「四季」インスパイアされたもので、1月から12月まで1ヶ月毎にロシアの風物詩を曲の題材として作曲した全12曲のピアノ曲集になっているのです。

プロジェクトの始まりは、2015年1月にテイラー・アイグスティとのデュオ演奏「January」を映像公開から。

そこから毎月1人ずつ計12名のミュージシャンを迎え(ジョシュア・レッドマン、シャイ・マエストロ、ルシアーナ・ソウザ、ジュリアン・レイジ、マーク・ターナー、ジェフ・バラード、アンブローズ・アキンムシーレ、さらに今回のレコーディング・メンバー4人)、各人の特徴や可能性を考慮しながらオリジナル曲をYoutubeで発表していきました。

しかし何たる豪華な客人・・・。

当然ジャズ界では話題になり、今回このメンバーで各月のタイトルを演奏するに至ったわけです。

Youtubeの動画の分も別ver.で新しいアルバム出してもいいと思うけど(誰でもそう思う)。

 

しかし今回アルバム化されたメンバーは非常に面白い。

ウェンデルは割と太い音が得意でそれをぶん回す曲が多かったりする中で、サラッとアーロン・パークスのしっかり冷静沈着(冷めた味噌汁)の演奏に暴発しそうなところとの引き合いがうまく取れていると思ったし、同じような役割はヘクスマンにもあったかとおもうけど、ヘクスマンには逆に盛り上げるところにも期待されているように映る。

エリック・オランドにはウェンデルと同じくらい太い低音を求められているように思えます。

恐らくそれらの役割は、ウェンデルがデュオで感じたより大きな盛り上がりややりたかった演奏を、クインテット構成で表現してみたかったんだろうね。




ただ”チャイコフスキーの「四季」インスパイア”という点は疑問符がつくかな・・・。

まあロシアの四季なので、日本人にはわからないところが多いと思う。

けど冬のシーズンあたりはもう少し冬の冷たさ、とかを表現するとかないのかな。

それは私の安直な思いつきなので、まあ皆さんお気になさらずに。

とか言いながら私の誕生月のJulyはなかなかよかったなぁ(笑)。

 

1枚の作品をリリースするまでにこういうアプローチをされる方も多くはないと思いので、面白いですよ。

 

 

 

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