2015年1発目のジャズです。
今年は澤野工房作品からスタートです。
ボビー・ジャスパー『BOBBY JASPAR QUINTET』。
2. How Deep Is The Ocean a)
3. What’s New a)
4. Tutti Flutti a)
5. Spring Is Here a)
6. I Remember You a)
7. Wee Dot a)
8. I Won’t Dance a)
9. In A Little Provincial Town b)
10. They Look Alike b)
11. Minor Drop (Unreleased) b)
12. Barry's Tune (Unreleased) b)
a)
Bobby Jaspar (cl, ts, fl)
Tommy Flanagan (p)
Nabil Totah (b)
Elvin Jones (ds)
b)
Bobby Jaspar (ts, fl)
Barry Galbraith (g)
Eddie Costa (p)
Milt Hinton (b)
Osie Johnson (ds)
ヨーロッパ・ジャズ三大幻の名盤なるものがあるそうです。
VERSAILLESのルネ・ユルトルジェ。
PRETORIAのジョルジュ・アルヴァニタス。
COLUMBIAのボビー・ジャスパー。
いずれも澤野工房からリリースされていますので入手可能です。
ボビー・ジャズパーについては既に紹介させていただいた『SATURNE』アンリ・ルノー・オーケストラにも参加していました。
この作品を聴いた当時はジャスパーの事を良く知りませんでした。
『SATURNE』は1951年の作品。
『BOBBY JASPAR QUINTET』が1956年ということでボビーが渡米後の作品になります。
同じtsでも前者と比べて後者の方がまろやかで深い印象です。
録音の質が全く異なるので、その辺りも違いに出てるのかもしれません。
またジャスパーはts奏者というより、本作でもそうですがfl奏者として知られているようです。
ウィントン・ケリーの人気盤『Kelly Blue』でのflの印象が強いようです。
本作ではclの演奏もありマルチな才能を見せています。
お薦めは1曲目軽快なclの「Clarinescapade」、トミフラのスインギーなpとジャスパーのtsソロが光る「I Remember You」、gとflでメロディアスに仕上がってる「In a Little Provincial Town」あたりですね。
なお余談ですが、タイトルは「クインテット」となっていますが、実際12曲中8曲がカルテットでの演奏です。
50年代の温かみがあって懐の深いハード・バップを堪能できる一枚です。