オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

子供の遊び方

2006年05月12日 | Weblog

私は現在50歳を超える年齢になったが、

 子供のころを振り返ってみると、ずいぶんと腕白で乱暴なことをして育ったものだと思う。学校が終わったらほとんど外で暗くなるまでガキ大将連中と遊んでいた。ガキ大将連中は中学生から小学生まで、時々高校以上または近所の青年が仲間に入ってくるような構成で、まるでギャング団であった。一番思い出すのは、お正月明けのドンド焼きと言う行事であった。このために2・3日がかりで竹や木を高さ5メートルくらいまで積み上げてこれに豪快に火をつけるのであるが、これが我々ガキ大将連中の仕事であった。中のほうに青竹を入れておくと爆竹のようにはじけて大きな音がするのも醍醐味だったのを覚えている。夜に近所の人が集まってきて用済みの正月飾りを焼いたり、お供え餅を焼いて食べたりしていた。

周囲の畑や里山や川は格好の遊び場だった。

 魚とりはできるし、当時はやりの忍者ごっこはできるし、小刀さえあれば山の材料で何でも作れた。よくやったのが段々畑の石垣の上から飛び降りる肝試しである。「このぐらい跳べないと男じゃない」なんて上級生にそそのかされて跳んだものであるが、不思議と怪我をした記憶はない。飛び降りた拍子に膝頭で顎を打って痛い思いをしたのは今でも覚えている。着地面が畑のため地面が柔らかくて足先がズボッと入り込んだ感触は今でも忘れない。川では岸辺の高いところから深みに向かって飛び込むのも冒険の一つだった。陽気がいい日はうなぎが穴から顔を出して日光浴しているので、それをタコ糸を輪っかにしただけのもので捕まえていた。何もなくてもいろんなことができたと記憶している。

よく遊んだのが、手作りの車である。

 板と丸太の車輪で車を手作りし、これに乗って斜面を勢いよく転がり降りるのである。車軸もついてるし、器用な者はハンドルやブレーキまで作ったりして自慢していた。当時は自動車も少ないので、アスファルト道路の上から下まで豪快なダウンヒルを楽しんだものである。車輪と車軸の間は油を塗ったり、カーブで振り落とされないように手綱をつけたり、車輪に自転車のタイヤゴムを取り付けたり、いろいろ工夫していたのを懐かしく思い出す。当然ながらヘルメットもプロテクターもなかったけれども、擦り傷くらいはあるが、重大な怪我をした記憶はない。

木登りはもっとも簡単な遊びである。

 木さえあれば遊べる。それだけでは面白くないので、木の上に小屋を作って隠れ家にしたり、木の上から自生の竹を弛ませて地上に降りたり、ロープをつるしてターザンごっこをやったりしていた。木の上にはヤマモモやヤマナシ、アケビや野ぶどうがたくさんあった。ヤマモモの木はずいぶん大きくて、とんでもない高いところまで登っていたと記憶している。時々は農家の近くの柿やみかんやびわを失敬していたこともあったが、農家は暗黙の了解で怒られることもなかったし、迷惑をかけるようなこともやっていなかった。たまに怖いおじさんやおばさんがいて怒られることはあったが、だめだと言われたら素直に謝った。

ゴタゴタと思い出話をしたが、

 要は、場所がなくても、道具がなくても、金がなくても、環境がなくても、工夫をすれば遊ぶことは可能だと言うことである。熱中できれば何でもどんなことでも遊べるのである。例えば、針金一本とペンチさえあれば一日中遊べるし、紙と鋏だけでも一日遊べる。それなのに、場所を設定して道具を与えないと遊べない、場所を設定して道具を与えても遊ばないというのは何か根本のところで間違っている気がする。遊ぶための想像力に欠けているのか、遊び方を教えてもらっていないのであろうか?遊ぶ想像力に欠けた子供達が町に出て行って、ゲームセンターやカラオケや万引きや窃盗や援助交際やオヤジ狩りに走っている。我々おじさんの昔話をしても他人事で興味を示そうともしないし、そんな無垢な考えも受け入れる素地もない。いつからこんなになってしまったんだろう。

子供が何かの冒険かスリルのある遊びをしようとすると、

 学校の先生が、親が、教育委員会が、警察が、役所が「危ないから止めなさい」「事故が起こったらどうするの」といって制止する。生まれたときからずっとこのように育てられる。結局は冒険心も育たないし、危険だという学習もできないし、あふれる情報で頭でっかちになってはいるが自分の創造力を働かしてものを創り上げることは不得手であり、与えられたものを教えられたように遊ぶことしか知らない。これが蔓延して今では親も子供もこのような風潮である。ちょっと工夫すればいろんなことが可能なはずだが、みんな既成のもので済ませてしまうし、そうでなければいけないような強迫観念を持っている。例えば健康食品とか運動器具であるが、こんなものは身の回りにあるもので十分まかなえる。健康食品は普通の食材から、運動は何も器具を使わなくてもアイソメトリックスでも十分できる。もっと創造力を働かせようという提案である。

※ブログライターを使ってみたけど使いずらいですね。ゴミ取りが大変。

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