オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

グルメレポーターのリアクションが異常

2014年05月05日 | Weblog
テレビを見てるとあっちもこっちもグルメ番組でいっぱいである。

 そこで、いつも気になっているのがグルメレポーターの異常なまでのリアクションである。たまにはそんな人もいるだろうという域を超えて、猫も杓子もグルメレポートはこうでなければならないと思い込んでいるのか、判で押したようにみんな同じような異常なリアクションを繰り返す。ふと自分に返っておいしいものを食べた時の反応はどうだろうと思ってみると、どう考えてもこんな表現はしない。あまりにも大袈裟すぎて常軌を逸している感じである。

普通は、「うん、おいしい」と一言発して、

 その後コメントするにしても、冷静に味覚と香りと食感を説明するくらいである。赤ちゃんならありうるかも知れないが、子供でもやらないような、天井を突き抜けたようなリアクションはどう考えても異常にしか見えない。しかもこれがますますエスカレートしてきて、いったいどこまで行くのだろうとあきれてしまうほどである。ここまでおいしさを伝えるテクニックを極めているのがプロであり、これが彼らの仕事かもしれないが、自然さを失ってかえって嘘っぽく見えるのは私だけであろうか・・・。

無理に作っているのは私にはどうしても嘘っぽく見えてしまう。

 そこまで大げさに表現するほどおいしい訳ではないだろうし、半狂乱になって踊ってしまうほどおいしいという表現は、おいしさを通り越して別のものになってしまっている。もうすでにおいしさを置き去りにして表現だけが空しく一人歩きしている感覚である。おいしさは自分の中で納得して噛み締めるものであり、外に向かって発散して表現するものではない。まずは五感でじっくり味わっておいしさを体感し、その感覚を冷静に表現すればいいと思う。

表現が貧困である。

 「うまい」「甘い」「柔らかい」「まろやか」「ジューシー」など、まるで本来の味を表現していない。そうであれば、個人のくだらない感想でなく、素材や調理法や味付けや価格などの情報を流した方がいい。それを発信できるのは料理人であるが、その人はそばで笑って見ているだけである。果たして単なる有名人というだけで、情報を発信する資格があるのだろうか?やるのならもっと勉強してもらいたいものである。

プロのソムリエで、こんな表現をする人を見たことない。

 ソムリエがワインをテイストして、狂喜乱舞して奇声を発するような味覚の表現をするのを見たことない。これが普通だろうと思う。何故このような状態になってしまったのか知らないが、誰かが始めて、みんながそれを真似して、グルメレポートはかくあらねばならないと思い込んでいるのだろうが、見ている側としては、素っ頓狂な反応を見せ付けられているだけで、あまり感心できない。もしかしたら単なるギャグの一種としてはびこっているのではないだろうか・・・。

口に入れたとたん、何か絶妙なギャグを発しなければならない。

 そんな感覚でグルメレポートがなされているのであれば、ひとつのギャグとして楽しめるかもしれないが、何もグルメに限らないで何でもギャグにできるはずだ。そういえば、何でもかんでもネタにして一発ギャグを投げつけられてる気もする。個人の持ち前のユーモアのセンスで、瞬時に反応して笑いを取る芸風がテレビの中で日常茶飯事に繰り広げられている。そして瞬間芸の連発で番組が流れてゆく。観客はお決まり事のようにこれを見て一瞬の笑いを得る。しかし、中身は何もない。緊張と緩和のギャップに開放された笑いだけである。

話はそれたが、

 要は、グルメレポーターのリアクションがオーバー過ぎるのに違和感を覚えているだけであり、同じような場面は、通信販売やネットショッピングでも見られる。やるのは勝手だが、表現が大袈裟になればなるほど嘘っぽいと感じて、ますます信憑性を失ってしまう人がいることを記憶しておいてもらいたい。このような場面に出くわすと、私は最初から信用をしないで、引き続き見ることも苦痛になり、チャネルを変えるが、このごろはどこを見てもこんな番組ばかりであり、最後はテレビの電源を切ってしまう。有料になってもいいのでもうちょっとどうかしてもらいたいと切望することしきりである。

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1 コメント

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同感です ()
2016-09-08 23:23:37
筆者様に100%同感です。
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